THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

北極圏最後の日

2012-06-04 | 北極圏旅行2012初夏
いよいよ、北極圏を離れる日が来た。本来なら、レイキャビクに2泊だったのが、1泊になったので、レイキャビクは、ただ街を軽く散策するぐらいしかできない。博物館や美術館はレイキャビクでは一回も行ってないので、今回こそ行こうと思っていたのに…
しかし、こんないい天気なんで、地方に出かけていただろうな…
6年前4月に来た時は、曇ったり、吹雪いたり、晴れたりと、1日のうちで、めまぐるしく変化した。今回、こんな晴ればかりなのは、拍子抜けだ。



5月にワシントンから飛んで来た日、中国大使館を見に行った。
5階建で、どでかい大使館が建つと、アイスランドのような小国には、桁外れに大きな大使館と一時話題になったので、どれぐらい大きいのか、見に行ったのだ。
しかし見つけたのは、普通の家やん?って感じの、建物。まあ、ちょと大きめの家ではあるが…一応、屋根裏部屋まで入れれば、4階建か?
なんで?
大きいの建つってのは、なんかの間違い?
まだ計画中なん?
アイスランドにしては、これでも大きいのか…?

中国大使館

大使館とは別の場所に、大使館の通商部があって、それも今日、見に行った。ひょっとして、そっちがデカイ建物なんか?と思ったが似たような大きさだなぁ…
合わせると、まあ、結構大規模かもしれない、アイスランドにある大使館としては…

レイキャビクにある国会議事堂も見にいったが、日本の国会議事堂や、ワシントンで見に行った、アメリカのとどうしても比べてしまうのだが、やはり全然、というかものすごく小さい。アイスランドの人口を考えれば、これぐらいが適当なのか?
周りにあるホテルのほうが大きいのでは?



国会議事堂

街を歩いてると、観光客が目立つ。5月より多くなった気がする…
宿の、Reykjavik Backpackersも、6月からハイシーズンということで、値上げしたし、グリーンランドも6月から本格的にシーズンに入る。

フライトは、午後4時20分発アイスランドエアー、ブリュッセル行きだ。バスターミナル午後1時30分発Flybusに乗れば、ちょうどいい。Flybusは車内でも無料でネット接続できる。

空港に着くと、旅客でいっぱいだ。到着時は、もっと落ち着いていたが。
アイスランドエアーも、自分がバンクーバーの空港でWESTJETに乗る時、そうだったのだが、セルフチェックインになっている。
端末で名前や予約番号を入力して、チェックインするやつだ。ボーディングカードや、荷物に付けるタグも出てくるので、タグは自分で荷物に付ける。まあ、分からなかったら係員が教えてくれるが。

出国手続きを終え、食事を取り、待機。アイスランドエアーは、機内では、ドリンクは無料だが、食事やアルコールは有料だ。

アナウンスがあり、皆、搭乗口に並ぶ。搭乗券とパスポートを見せ、機内に乗り込む。セルフチェックインでは、座席が選べて、前の方の窓側が空いていたので、そこを取っていた。
すぐ、機体は動き出した。ああ、さらば、北極圏…最後、機内の窓から、思いでいっぱいの極北の大地が遠く視界から消えるまで見続けたい…

…と思っていたのだが、気が付くとドリンクのサービスがすでに始まっていた…窓の外は一面雲で下界は覆われている…
さっき食事した時のViking Beerが効いたからなのか、朝近くまで起きていて、寝不足なのがいけなかったのか、離陸する前から、もう雲の上高く飛行している今までの記憶が飛んでいる…

しまった、最後の最後、見届けれなかったではないか!!

…ということで、私の北極圏旅行は今回は終了となってしまいました…
皆様、お楽しみいただけましたでしょうか…?
まあ、北極圏外の旅行はまだまだ続くのですが…





レイキャビクも快晴でした

2012-06-03 | 北極圏旅行2012初夏
遅めの起床。朝食が9時半までなので、ゆっくりしてられない。
今日も、わずかに雲はあるが、晴れだ。

12時、空港への送迎のバスに乗る。昨日みたいに、重い荷物背負って歩かなくていいから、楽だ。
また、チェックインを済まして待機。待っているとIcelandairの飛行機がレイキャビクから到着したようだ。今度は大丈夫だったようだな…
今回のこのフライト自体、この旅行のハイライトの一つだ。
荷物検査を終え、飛行機に乗り込むと、早速客室乗務員に尋ねた。
「氷河見るのは、左右どちらの席がいいですか?」
「氷河の真ん中飛ぶので、どっちも同じだよ。」
滑走路を飛び立って、飛行機は左へ旋回しだした。氷山に覆われた海が真下だ。上の窪みに水が溜まってる氷山もあって、着色されたかのように真っ青だ。
フィヨルドの真ん中を飛んでいるのか?巨大氷山群は拝めなかったが、素晴らしい景色が続く。氷河の先端部も確認できる。



やがて氷床の上を飛ぶが、あちこち、コバルトブルーの湖がある。
よく地球温暖化の説明で出てくるやつか?しかし、あの青さと一面の真白のコントラストが、異常な非現実感で地球上とは思えない光景…



しばらくすると、雲で一面真白に、なにも見えなくなった。

イベントは、もう終わりか…と、思いきや、数十分後、視界が急に晴れた…
下には、深い雪に覆われ、山の頂上部だけ顔を出してるような感じで尖った山々が見える。すると、山々が急に途切れ、氷の浮かぶ海が広がっている。



海上は、また雲で、視界は途絶えた。

…また、視界が晴れた。そろそろ、アイスランドか?遠くに陸地が見える。
細い半島があり、内陸の西側には雪を被った比較的高い山がある。あれが、前にスイス青年が言っていたパワースポット、Snaefellsjokullだな。
どうやら、アイスランドも快晴のようだ。



レイキャビクが見えてきた…かなりの低空飛行をしながら、また左へ旋回して、レイキャビク空港になんなく着陸。この時点で、私のグリーンランド旅行が終了したのを実感した。

飛行機を降り外に出ると、Hallgrimskirkjaの塔が、真っ青な空の下、一際目立って立っているのが目に入った。
草や木の緑がまぶしい…2mを越す街路樹があるなんて…
グリーンランドへ向かう時と同じく、徒歩で宿へ向かう…



さらば、グリーンランド…

2012-06-02 | 北極圏旅行2012初夏
いよいよ、グリーンランドともお別れだ。飽きるほど見た氷山も、もう見れないと思うと、名残惜しい。
空港まで3km。出発は午後1時半なので、1時間前に着ければいいだろう。
快晴の空の下、荷物を背負って空港まで歩く。空港ターミナルに入ると、チェックインが始まったばかりの様だった。
「窓側の席お願いします。右、左どちらの窓側の方が、氷河がよく見えますか?」
「それは、その日によって違うので、客室乗務員に聞いて、席を移動して下さい。今日は9名しか乗客はいませんから…」
チェックインを済ませ、絵葉書に近況をしたため、投函してコーヒーを頼めば、ほぼデンマーククローネは使い切る。
コーヒーを飲んでいると、係員が近づいてきて、なにやら搭乗する乗客全員に向かって言い始めた。
「今日のレイキャビクへのフライトはキャンセルです。機材の不具合のため、レイキャビクからこちらへ向かっていたフライトが、レイキャビクに引き返しました。今日の宿と、食事はこちらが用意します…」
!!
目が点になってしまった…
さっき普通に何事も無くチェックインできたではないか…
デンマーククローネも使い切ってしまったし…
こんな快晴で、フライトキャンセルとは、全く想定外だ。
しかし、宿と食事が無料で、
こんな快晴でもう1泊できるのは、なかなかおいしいな…
しばらくすると、ホテルの迎えが来て、荷物も運んでくれる。
ホテルはHotel Icefjord。もちろん今回の旅行で一番いいホテルだ。部屋の窓からは海が見渡せ、氷山の浮いているのも見える。食事も今回の旅行で、一番のが出てくるに違いない。まあ、自炊した料理も自分では結構いけてると思っているが…

…夕食は、前菜は生ハム。主菜はヒラメだった。ヒラメはグリーンランドで食べたかったのに、食べれなかった筆頭だったので、超ラッキーって思ったが、肝心のお味は期待したほどでは…
やはり、お魚は日本で食べるのが一番美味しいかも…

実は、やり残していたことが一つあって、それは氷山の間をクルーズするフィヨルドツアーだ。参加してみたいとは思っていたが、どうしようか迷っていたのだった。5月中は、オフシーズンなので毎日やっていた訳ではなかったし、もう船には、2度、Sisimiutからの大型フェリーと、Oqaatsutからの小型のボートで氷山の間を縫うようにIlulissatまで航海したんで、もういいか、と思っていたのだ。しかし昨日深夜、発電所からのハイキングコースを歩いてると、例の巨大な氷山のすぐ脇までクルーズ船が近づいているのを見て、あれだったら迫力あるだろなと思ったのだった。それにミッドナイトサンの航海は、まだ未体験だ。

昼間、そのミッドナイトサンクルーズに申し込んでいて、22時、出発なのだった。天気は快晴。最後の夜を飾るのに最高のイベントじゃないか…
出発時刻が近づいてきた。集合場所はホテルから歩いて10分ぐらいか。準備をして、ふと、部屋の窓の外を見ると、なんか様子がおかしい…なんか、真っ白なんだが…
外を見る…かすかに外に氷山が浮かんでるのが見えるが、何が一体起こったんだ?窓ガラスが曇っただけか?それとも、ひょっとして、これって霧?かなりの濃霧やないか!

すぐこの霧が晴れることを信じてホテルを発つ。道を歩くと、そばの家々も霞んでいるぞ…
集合場所に到着。もう10人ほど集まっている。係りの女性が近づいてきた。「あなたは、クルーズに参加する方ですか?」
「はい、そうですが…」
「実は、悪いお知らせがありまして…」

…返金処理を済まして送迎のバスを待つ。他の参加者は、明日のツアーに繰越となった。バスで送ってもらって、部屋に戻ると、相変わらず窓の外は、真っ白だ…

◎教訓

1.グリーンランドのような極地では、天候は変わりやすい。やりたいことがあって、条件が整えば、迷わず行動に移す。ハイライトは最後に…なんて思ってると、結局できなくなる恐れがある。

2.来る前に、情報はなるべくたくさん集めて、到着後も、他の旅行者や旅行会社からいろいろ聞いて、なにが面白いのか、どの手段でどう観光するのがベストなのか把握しておく。

3.日程は余裕をもって…

23時半…窓が急に明るくなった。また、霧が晴れてきたじゃないか!船出してくれ~!

…また、これから発電所→ヘリポートコース歩くか…

…ミッドナイトサンに照らされて、静かに横たわる、一つの村ぐらいありそうな大きさの氷山。また見ることになるとは思わなかった…今日は、観光船もないせいか、いっそう静寂感を満喫できる…物音は、遠くで響く、氷山が崩れ、海面が波立つ音のみ…
今回が本当に最後だろう…



いつも快晴ILULISSAT

2012-06-01 | 北極圏旅行2012初夏
今日も相変わらず晴れだが、
天気が悪い時しようと思ってた博物館、美術館巡りをすることにする。
ホステル近くの美術館に行くと、金、土は休み…
結構、楽しみにしていたんだが…

◎Art Museum
金、土除く13~16時
入館料 ?

◎Ilulissat Museum
4~9月 毎日10~17時
10~3月 月~金 12~16時
入館料 35DKK

極地探検家Knud Rasmussenの生家が博物館になっている。

その他、Ilulissat情報としては

◎銀行

グリーンランド銀行ATMは毎日6~18時まで開いているようだが、レシートが出なかったことがあった(レシートは出ないが、いいか?と表示されるが…)

◎クレジットカード

Ilulissatでは、宿や旅行会社ではカード手数料を取るようだ。他の町ではなかったが。
JCBも使えるところ結構あります。

◎市内バス

空港バスはないが、市内バスはあるようだ。月~土曜日運行、15DKK。

◎図書館

月~木曜日 15~20時
インターネットは無料で、何時間でも使える。ただ、ずっと使うのは気が引けるが…
台数も12台あってパソコンも新しく、OSはWindows7。

◎Pisiffik(スーパー)

Sports Hall前にあるのは、毎日9~19時。港近くのは6~19時Open。
あと、コンビニのSparがあり、7~23時まで開いてる。

◎Ilulissat Hostel



シングル400DKK、ツイン250DKK/人
インターネット(パソコンは古い。WIFI可)30DKK/30分、50DKK/1時間
洗濯機 、乾燥機 20DKK/回

OqaatsutからIlulissatへ

2012-05-31 | 北極圏旅行2012初夏
朝遅めに、目覚めた。相変わらず、天気は最高にいい。
今日OqaatsutからIlulissatへ、フェリーの便があるのだが、昨日、宿の主人に聞くと、Oqaatsutでは、チケットの販売はないと言う。
インターネットで買うか、IlulissatのDisko Lineの事務所で買うかしかないらしい。
それで、昨夜、無理言って宿の主人にチケットをお願いしたのだった。
宿の主人に会いに行く。すると、チケットは取れたが、出発時刻が予定より早くなって、午後3時か4時になると言う。Disko Lineから、そのような電話があったらしい。スケジュールでは、19:45 Oqaatsut出航となっているが…



村をふらふら散策した後、宿に戻ってくつろいでいると、主人がやって来た。またDisko Lineから、電話があって、今度は午後2~3時の間に変更になった、と言う。とにかく、船が到着したら、到着を主人に電話で知らせてくれるらしい。
午後2時。港と宿は目と鼻の先なので、宿の外から港を眺める。
ずっと待つが、来る気配はない…
宿の中で、待つが、主人から連絡はないし、 氷山が邪魔して遅れてるのか?
3時。外に出て港を見るが、船は泊まってない…
すると、主人がやって来た。
どうやら港でなく、反対側の海岸に着岸してるらしい、と言う。なんで反対側の海岸やねん?そんなん聞いてへんで!
急いで、主人と一緒に反対側の海岸へ行く。向こうから、一人、こちらへかけて来た。主人がいうには郵便局員らしい。若い郵便局員と合流した。主人に礼を言って、お別れする。郵便局員について行って、船にたどり着いた。



10人乗りぐらいの小さい船だ。何人か見送りの人が集まっている。私が船に乗りこむと、エンジンをかけ、早速出航。郵便局員は乗りこまないみたいだ。
郵便局員や見送りの人達に手を振ってさよならする。
あまりに短い滞在だったが、Oqaatsutなんとなく楽しかったな…
氷山の間を縫って、船は進む…