THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

サンクトペテルブルク到着

2015-09-25 | 北極圏旅行2015秋
9月25日

目を覚ますと、列車は停車していた。
相変わらず森が延々続くが、木々の丈は随分高くなった。
次に停車した駅で数分途中下車してみた。





ベリーをバケツ一杯にしたおばちゃんがまた売り歩いている。

定刻の12時10分サンクトペテルブルクに到着。
カフェに入り、しばし一服。WIFI接続し宿を探す。

宿にチェックイン後、歩いて潜水艦博物館へ。





C-189 潜水艦博物館は、旧ソ連時代の1954年建造の潜水艦。











魚雷(のレプリカ?) この上で寝るのか‥‥



宿へ戻る途中、対岸にエルミタージュ美術館が見えた。




今日の宿

Aqua Hostel(Аква Хостел)

Booking.comでドミトリーの1ベッド209ルーブルだった。文字通り、水の上?に浮いているよう。
格安なのに、中は綺麗で問題ない。


夜行列車

2015-09-24 | 北極圏旅行2015秋
9月24日

朝から雨が降っている。
予報も午前は雨。午後も天気は悪そうだ。天気がよければアパティティでタクシー捕まえて、コラ原子力発電所を見に行こうと思ったが‥‥
13時前のサンクトペテルブルク行きの夜行列車に乗ることにする。
サンクトペテルブルクには、予定より1日長く滞在することになる。
11時のアパティティの鉄道駅行き131番のバスに乗る。
着く頃には、雨が止んでいた。



KACCAでチケットを買う。どの寝台がいいか選べたので通路側の上の寝台を選んだ。
列車が着く頃には、また雨が降り出した。





列車に乗り込むときチケットを乗務員に渡し、寝台を探す。
発車して、しばらくしたら、乗務員がチケットを返してくれた。
車窓からは、ずっと単調な森の景色。だが、たまに集落があったりする。
こんなところでなにを生業としているのか?畑のようなものもあるが、野菜など栽培可能なのか?
商業ベースでは難しいだろう。
それともこれはダーチャ?
湖が広がった。向こうに煙突が2本見える。あれがコラ原子力発電所か?
原発城下町のポリャルヌィゾリに到着。
もう雨は降ってない。
停車時間が短いので降りれない。車窓からこの町を観察することにする。ロシアにありがちな、団地が並ぶなんの変哲もない、地方の町。
しばらくして発車。
次にカランダクシャに到着。ここはしばらく停車するので降りてみた。





なかなかオシャレな駅舎だ。確か人口3万程の町だったろうか。
いよいよここより南は北極圏外になる。結構な時間停車した後、発車。左手に海が見える。
たまに見知らぬ小さな駅に停車する。すると、少なくない人数の乗客がタバコを吸いに外へ出る。私も混じって外に出ることにする。
ベリーをバケツ一杯にして売りに来ている人々、熱いピロシキあるよ~と歩いて回るおばちゃん。しかし結構売れ行き良さそうだ…
西ヨーロッパでは見かけないだろうアジアっぽい光景だ。
晩は食堂車にチャレンジすることにする。乗務員に場所を聞くと、一番後ろにあるとのこと。私の車両は3番なので、随分車両をまたいで行かねばならない。
食堂車は空いていた。結構メニューは豊富で、ワインなんかも随分種類が載っている。
英語表記もあるので助かる。
メニューを見て迷っていると、ウェイトレスのおばさんが、ボルシチどう?と言う。それとキュウリのピクルスとパン、ビールを注文。



ビールはあまり冷えてなく、ボルシチも味が薄かったが、とりあえず夕食にありつけたので良しとする。お会計は530ルーブル、1000円ぐらいか‥‥
そんなもんかという気もするが、ルーブル安なのでこのクオリティだとかなり割高だ。
寝台に戻り、ベッドメイクをし、おとなしく寝るか‥‥

採掘場

2015-09-23 | 北極圏旅行2015秋
9月23日

朝から雨。結構降っているな‥‥
ロシアでは、雨の日は水たまりがあちこち出来るので注意だ。
昼からは雨が止んだので、近場を散策することにする。



バス停で待ってたら、バスが止まった。何番かわからないので、植物園に行くかと問うと、行くと言う。
バスに乗る。
しばらく行って分岐点で止まった。植物園は?と言うと、あっちだと言う。バスの運転手に25ルーブル渡すと、3ルーブルの釣銭が来た。
一本道をかなり歩く。左手に建物が見え、左へ曲がると奥に植物園があった。



入口に誰もいないので、勝手に入る。
奥へ進むと温室のようなものがある。
小さいが新しく、なかなか立派だ。



勝手に中に入る。サボテンやら亜熱帯の植物が、ちゃんと管理されて綺麗に植えられている。
植物園を出ると、博物館のような建物からぞろぞろおばちゃん達の団体が出てきた。これから植物園のエクスカーションが始まるので一緒に来ないかと言う。
丁寧に辞退して、もと来た道に戻る。
植物園の隣は、なにかホテルのようだ。入ってみるか…



中は新しく、近代的だった。
サナトリウムのようだ‥‥

もと来た道を引き返す。遠く向こうに見える採掘場の設備も見に行くか…
歩いてると、団地群に辿りついた。



スーパーも幾つかある、結構人が住んでいそうだ。
採掘場へ。交通量が多い。





踏切があって車両をチェックしているようだ。構わず突っ切ると止められた。写真もダメだと言う。

とぼとぼ宿の方向へ戻る途中、修道院の看板があったので寄ってみる。







放射性物質?この緑色の石がそうらしい‥‥

キロフスクの街へと歩く。
鉱石を運ぶ列車が通る。



歩いて戻る途中、湖畔を散策。やはり泳げないらしい。この湖には魚は住んでいないと宿の受付嬢は言っていたな‥‥





宿で一服後、博物館へ。



巨大アンモナイト



金入りオパール

改めて見ると、楽しい。

スーパーに併設してあるATMで5000ルーブル分お金降ろすと5000ルーブル札1枚出てきた。このままでは大きすぎて使えない‥‥
スーパーで買い物して5000ルーブルを細かくする。



スシベントウ‥‥

夜は雨、明日も雨の予報。
シャワー浴びようと蛇口を捻ると一瞬プシュッと音がして、なにも出てこない。ちっ、やられた、これは湯が出ないときの音だな。
途上国、新興国を旅するとよくあることだが、水またはお湯が出ないことは、珍しくない。ロシアもさもありなんだ。
フロントで確認すると、キロフスク全体でお湯の配給が止まっているらしい。工事かなにかで止まっているということだ。一番高いホテルに泊まろうが、自前の給湯施設がない限りお湯は出ないだろう。
北極圏最後の夜も、オーロラはなしか‥‥
もう十分見たからいいか…

ベリー摘み

2015-09-22 | 北極圏旅行2015秋
9月22日

今日は曇り‥‥
とりあえず、近くの山(丘?)に登って街全体を見渡してみようと思い、宿を出発。
英語の先生や博物館のインフォメーションのお姉さんが言うように、レーニン通りを東へ真っすぐ歩く。
ハイキング道はすぐ分かる、と言われたが、北欧のように丁寧に印がしてあったりと、ハイキングコースが表示されてるわけではないようだ。
道端の人に聞いて、バス停裏から登れると判明。
確かに、人が踏んだ道が上に伸びている。
途中道が途絶えるが、そのまま上へとひたすら歩く‥‥







遠くに人がいた。ハイキングしてるのか?どうやらなにか摘んでるようだ。こんななにもないところで何を摘もうというのだ?
近寄ると、結構なお婆さんだ。こんな高い急斜面まで登って来たのか?
何を摘んでるか聞くと、ベリーだという。容器にベリーが満タンなんで聞くまでもないが。色々話してくれたが、10分の1も聞き取れない…







下に戻る道はあるかと聞くと、こっちじゃない、あっちだとスキー場の方を指差す。
スキー場に降りてくる。
1人乗りのリフトがある。思ったより規模は小さいようだ。
こんなスキー場にわざわざ海外から来るのか?昨日英語の先生は、西ヨーロッパからも滑りに来ると自慢していたが‥‥



ジャンプ台のようだ‥‥






未完の廃墟の駅を見つけた。宿のすぐそばだ…
なかなか立派な廃墟だ。廃墟ファンなら、きっと魅了されるスポットかと思われる。



宿に戻って休憩したあと、雨の中スーパーへ買出しに行く。
スーパーは数多い。みな午後10時まで営業のようだ。



鮒‥‥? 淡水魚のようだが‥‥



街の中心には「スシショップ」も‥‥

今日の晩は雨でオーロラは断念。予報ではかなりアクティブなのだが…

Kirovsk

2015-09-21 | 北極圏旅行2015秋
9月21日

8時前、外を見ると真っ白な霧だった。





今日は移動の日。バスで5時間半かけてKirovskに行かねばならない。
12時過ぎのムルマンスク行きのバスに乗ろうと宿をチェックアウトしようとしたら、宿のマネージャーがムルマンスクまで車で送ると言ってくれた。

途中ガソリンスタンドへ寄る。1リットル36.49ルーブル、円になおすと67.5円‥‥さすが世界最大の産油国、ガソリンが安い。



午後2時発の鉄道駅前に駐車しているKirovsk行きプライベートバスに乗ることにする。バスステーションでチケットを買って乗るバスより速いらしい。2時までまだ時間があるので、その辺をぶらつくことにする。



駅の近くのマクドナルドは、WIFIが無料で出来る。なにも買う予定はないが、ちょっと中に入って使わせてもらう…
午後2時、まだまだ座席に余裕があるが、出発する。どこかの国(一昔前の中国‥)のように、2時と言っておいて客で埋まるまで出発しない、ということはなかった。途中、客を拾ったり、CAFEで休憩があったりした後、大半の客はApatityで降り、私とあと1人はキロフスクへ向かう。宿のマネージャーがドライバーに事前に話してくれたので、キロフスクの郵便局前で降ろしてくれた。
思ったより綺麗で大きな町の印象だ。
何人かの人に道を聞いて、宿に到着。予想通り、オーロラ観賞向きの周りが暗い宿だ。というか、周りは廃墟で街灯すらない…



宿の前。廃墟の向こうは湖。



隣の建物

宿は、多分町で一番安いのではないだろうか?宿の入ってる建物は大きいが、その一部だけを宿にしているようだ。
受付も宿として建物を設計されたわけでないようで、だだっ広く、寒い。
受付は、もちろんロシア語しか話さない。
ドミトリー350ルーブルからと格安だが、私はちょっと床数の少ない390ルーブルの部屋を予約してある。まずまず綺麗で居心地良さそうな部屋だ。



さて、街歩きをするか。町のシンボル、中心にある時計台に行ってみる。
中に入ると、鉱物の博物館になっていた。とてもきれいで暖房も効いている。
受付を見ると、ロシア美女が私に微笑みかけた。綺麗な英語をしゃべるので、いろいろ街の情報を教えてもらった。

スーパーに買い物に行って、食料調達。



田舎町だが品ぞろえは豊富だ

宿に戻ってシャワーを浴びるが、シャワーの水がなかなか暖かくならない。長く待たないと熱いお湯が出ない、と受付で言われていたが、相当待っても出ない…
諦めてちょっと温くなりかけていたシャワーを浴びているうち、だんだん熱くなってきた。
部屋の暖房は、まだ暖かいのでない、と言われた。もう昼間で10度、夜は多分4、5度まで下がるかと思われるが、北極圏に住む彼らにとっては全く寒くないレベルなんだろう。
夜、学校で英語を教えているという若いロシア美女が宿に来た。いろいろな質問をぶつける私に対処するため、宿の受付が彼女を呼んだのだ。
アパティティへの行き方、ハイキングコースへの辿りつきかた、列車のチケットの取り方から、キロフスクの町についてや、フィンランドの話、日本やロシアのことまで話は及んだ。
私がポリャルヌィーゾリで宿泊したいがどんな宿があるのかよくわからないんだ、というとネットで調べて複数の宿に直接電話をかけてくれた。
生憎、宿は空きがない。なにかお祭りがあって外国人とかが予約しているらしい。
「なんでポリャルヌィーゾリなんかに行きたいわけ?」
「いや、原子力発電所を見たいし、原子力発電所城下町というのも興味があって。」
「原子力発電所は許可がないと見れないわよ。」
「外観だけでも見てみたいんだ。」
原発見学したいと言う物好きな旅行者がよっぽど不思議に思ったらしい。
ただ、近くまで来たので見てみたくなっただけだが‥‥
いろいろ親切にしてくれたので別れ際、ミニサイズの虎屋の羊羹をあげると、想像以上に喜んでくれた。
2階のキッチンへ上がって窓を見ると、いつの間にか空が晴れて星が出ている。窓から覗いて確認するが、オーロラは出てないようだ。
遅い夕食の準備をしてる最中、キッチンへ美人の先生がやって来た。
少し弱いけどオーロラが出ていると言う。急いで外に出て確認すると、山の上が緑に薄く輝いている。よく見ると、うねって少しピンクに煌めいた。
先生は、綺麗~といって宿の受付嬢と大はしゃぎだ。ずっと北極圏のこの町に住んでいるのだから、別に珍しくないのでは?それともはるばるやってきた私がオーロラを見ることができ、喜んでいるのか?
しばらく見た後、夕食の準備を放ったらかしにしてるので、先生に別れを告げ2階に戻る。
食べた後、急いでまた外に出ると空は曇ってもうオーロラは確認出来なかった。


今日の宿

Hostel Kirovsk.Red

ちょっと見つけにくいが、結構町の中心にあり便利な宿だ。
キッチンも広く、綺麗だ。