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FRBが利下げ遅らせる理由、さらに増加-11月まで据え置き予想も 2024年3月15日 4:10 JSTブルームバーグ

2024-03-15 05:56:34 | 日記
FRBが利下げ遅らせる理由、さらに増加-11月まで据え置き予想も
Molly Smith
2024年3月15日 4:10 JSTブルームバーグ


2月の米PPIは予想以上の伸び、失業保険申請件数は予想下回る
2月の米PCE価格指数も強い数字になるとの見方-今月29日発表


The Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S. Photographer: Samuel Corum/Bloomberg
米国のインフレと失業保険申請に関する新たなデータが14日に発表され、米金融当局にとっては利下げ先送りの論拠が増えた格好となった。

  2月の生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸び。先週の新規失業保険申請件数と3月2日終了週の失業保険継続受給者数は、いずれも市場予想を下回った。12日に公表された2月の米消費者物価指数(CPI)統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前月に続き、予想を上回る伸びを示した。

  14日に発表されたもう一つの米主要指標、2月の小売売上高は予想を下回り、前月分も下方修正されるなど弱めの内容だったが、インフレと労働データの強さは、利下げに踏み切る前に一段の状況改善を見る必要があるという金融当局者の見解を裏付けている。

  FHNファイナンシャルのクリス・ロウ、マーク・ストライバー両氏は「米金融当局が利下げを慎重に検討している時に、突然の景気減速とインフレ加速に直面した格好だ。当局はインフレに関する新たなニュースに毎回反応するだろう」とリポートで指摘。「PPIが高止まりしているか伸びが加速し、CPIの上昇圧力が続く限り、政策金利の据え置きが続く」と予想した。

US Consumer, Producer Prices Accelerate at Start of 2024 | Elevated inflation readings will likely delay Fed rate cuts

  2月CPI統計によれば、財のコア価格は昨年5月以来の上昇を記録。PPIの財コア価格は2カ月続けて前月比0.3%上昇と、2カ月間の伸びとして1年ぶりの大きさとなった。

  米個人消費支出(PCE)価格指数の算出に用いられるCPIとPPIの主要項目から判断すると、2月のPCE価格指数は前月に続いて強い数字になる可能性がある。米金融当局が重視する同指数は3月29日に発表される。

  パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は2月のPCEコア価格指数が四捨五入で前月比0.4%上昇と、1月とほぼ同じ伸びになると予想している。バークレイズやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などは約0.3%上昇へと若干鈍化するとみているが、それでも2カ月合わせた伸びとしては1年ぶりの大きさだ。

  サンタンデールUSキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は、政策金利が11月まで据え置かれると予想。「6週間前、連邦公開市場委員会(FOMC)はインフレ率が2%に向かっているという確信の強まりを得たいとしていた。それ以降、インフレに関しては悪いニュースしかない」とリポートで指摘した。

US Jobless Claims Were Even Lower Than Reported | Around 100,000 fewer Americans filed continuing applications at the end of 2023

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