大気の状態非常に不安定 西日本から北日本 土砂災害に厳重警戒
2024年9月1日 18時12分
台風10号は熱帯低気圧に変わりましたが、新たに前線の影響も加わり、西日本から北日本では2日にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒するよう呼びかけています。
目次
今後の見通しは
熱帯低気圧化で影響がなくなるわけではない
気象庁によりますと、台風10号は1日正午に熱帯低気圧に変わりましたが、関東や東海などでは引き続き暖かく湿った空気が流れ込み、局地的に雨雲が発達しています。
これまでの大雨で、神奈川県と静岡県では土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
今後の見通しは
2日は日本海からのびる前線の影響も加わり、東日本と西日本では大気の非常に不安定な状態が続くほか、北日本でも局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
2日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽東海で150ミリ、
▽東北と近畿で120ミリ、
▽関東甲信で100ミリ、
▽北海道と北陸で80ミリと予想されています。
また、3日夕方までの24時間には
▽関東甲信と東海で100ミリ、
▽東北で60ミリの雨が降る見込みです。
雨雲予報 データマップ
少しの雨でも災害危険度が急激に高まるおそれ
気象庁は、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。
記録的な大雨で各地で地盤が緩んでいて、今後少しの雨でも災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。引き続き雨の降り方に注意してください。
熱帯低気圧化で影響がなくなるわけではない
災害時の避難行動に詳しい静岡大学の牛山素行 教授は、台風の位置や勢力に注意を向けるのではなく、自分の住んでいる地域に警報が出ていないかなど最新情報の確認を続けるよう呼びかけています。
牛山教授は台風10号をめぐるSNSの投稿などについて「台風消滅」とか「台風がどこにいる」といったことに関心が集まり過ぎているのではないかと指摘しています。
その上で「雨に関して言えば台風から離れているから安心というわけではない。熱帯低気圧に変わるから影響がなくなるわけでもなく、大雨が降ると災害が起きるおそれがあることに変わりはない」として自分の住んでいる自治体に大雨警報などが出ている間は最新の気象情報や防災情報を確認するよう呼びかけました。
また、各地で道路の冠水が起きている中、車で通行を試みる様子がみられるとして「車などが流されるのかどうかは水深だけでは決まらず、水の流れる速さも関係しているが、運転中の判断は難しい。『通行できる』と判断してしまうと、そのまま流されてしまい命を落とすとこともある。見通しの悪い夜間と違い、昼間だと『大丈夫だろう』と判断してしまいがちだがそういう気持ちは押さえて行動してもらいたい」と指摘しています。
2024年9月1日 18時12分
台風10号は熱帯低気圧に変わりましたが、新たに前線の影響も加わり、西日本から北日本では2日にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒するよう呼びかけています。
目次
今後の見通しは
熱帯低気圧化で影響がなくなるわけではない
気象庁によりますと、台風10号は1日正午に熱帯低気圧に変わりましたが、関東や東海などでは引き続き暖かく湿った空気が流れ込み、局地的に雨雲が発達しています。
これまでの大雨で、神奈川県と静岡県では土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
今後の見通しは
2日は日本海からのびる前線の影響も加わり、東日本と西日本では大気の非常に不安定な状態が続くほか、北日本でも局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
2日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽東海で150ミリ、
▽東北と近畿で120ミリ、
▽関東甲信で100ミリ、
▽北海道と北陸で80ミリと予想されています。
また、3日夕方までの24時間には
▽関東甲信と東海で100ミリ、
▽東北で60ミリの雨が降る見込みです。
雨雲予報 データマップ
少しの雨でも災害危険度が急激に高まるおそれ
気象庁は、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。
記録的な大雨で各地で地盤が緩んでいて、今後少しの雨でも災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。引き続き雨の降り方に注意してください。
熱帯低気圧化で影響がなくなるわけではない
災害時の避難行動に詳しい静岡大学の牛山素行 教授は、台風の位置や勢力に注意を向けるのではなく、自分の住んでいる地域に警報が出ていないかなど最新情報の確認を続けるよう呼びかけています。
牛山教授は台風10号をめぐるSNSの投稿などについて「台風消滅」とか「台風がどこにいる」といったことに関心が集まり過ぎているのではないかと指摘しています。
その上で「雨に関して言えば台風から離れているから安心というわけではない。熱帯低気圧に変わるから影響がなくなるわけでもなく、大雨が降ると災害が起きるおそれがあることに変わりはない」として自分の住んでいる自治体に大雨警報などが出ている間は最新の気象情報や防災情報を確認するよう呼びかけました。
また、各地で道路の冠水が起きている中、車で通行を試みる様子がみられるとして「車などが流されるのかどうかは水深だけでは決まらず、水の流れる速さも関係しているが、運転中の判断は難しい。『通行できる』と判断してしまうと、そのまま流されてしまい命を落とすとこともある。見通しの悪い夜間と違い、昼間だと『大丈夫だろう』と判断してしまいがちだがそういう気持ちは押さえて行動してもらいたい」と指摘しています。