ユーロ圏消費者インフレ期待が2月も低下、約2年ぶり低水準-ECB
Mark Schroers、Andrew Langleyユーロ圏消費者のインフレ期待は2月に低下した。向こう数カ月に物価の伸びが一段と減速するとの期待を強めた。
欧州中央銀行(ECB)が2日発表した向こう1年間のインフレ期待は3.1%だった。1月の3.3%から低下し、ロシアがウクライナに対する全面侵攻を開始した2022年1月以降で最も低い水準となった。
3年先のインフレ期待は2.5%と、前月から変わらなかった。
ECBの政策当局者は過去最高の4%に設定されている中銀預金金利の引き下げを準備している。その開始時期は、インフレ率が目標の2%に確実に戻ることへの自信がいっそう得られていると見込まれる6月となる公算が大きい。
ECB政策委員会が来週開く会合で、見通しは一段と明確になりそうだ。一方、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)は3日に3月のユーロ圏全体の消費者物価指数(CPI)上昇率を発表する。ブルームバーグが調査したアナリストらは2.5%への低下を予想しており、先週発表されたフランスとイタリアのインフレ統計はいずれも予想を下回った。
原題:ECB Says Consumer Inflation Expectations Declined in February(抜粋)
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