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日米の中央銀行トップが23日に発言へ 市場に緊張感、「円安の再来」につながるか (産経新聞)

2024-08-20 20:47:24 | 日記
日米の中央銀行トップが23日に発言へ 市場に緊張感、「円安の再来」につながるか

2024/08/20 18:48産経新聞

日米の中央銀行トップが23日に発言へ 市場に緊張感、「円安の再来」につながるか
(産経新聞)

安値が続いた円相場が転換点に差し掛かろうとしている。日銀は利上げを進め、米連邦準備制度理事会(FRB)は9月にも利下げを始めるとの観測から、金利上昇が見込める円がドルに対して買われやすくなるためだ。23日には、両トップが公の場で発言する。金融政策の行く先を見極めようと、市場の緊張感は最高潮に達している。

FRB議長講演、利下げ言及注目

今夏最大の注目イベントは米国で22〜24日に開かれる経済シンポジウム「ジャクソンホール会合」だ。FRBのパウエル議長が23日に講演し、利下げに言及する可能性がある。

7月の米雇用統計の内容が振るわなかったことが今月上旬の金融市場の混乱を引き起こしただけに、パウエル氏が米国経済をどう捉えているかが注目される。

9月に利下げに転じれば、景気に配慮しつつ物価を抑制することが期待できる。市場は早くも通常の倍速の利下げと年内連続利下げを織り込む。

日銀の植田総裁は閉会中審査出席

一方、日銀の植田和男総裁は23日、衆参両院の閉会中審査に臨む。今後の利上げ方針にどの程度触れるかが焦点となる。

利上げを決めた7月末の金融政策決定会合後の記者会見では、「もう一段の利上げもあり得る」と先々の利上げにも踏み込んだことで円高株安を招いた。

大規模金融緩和の時代と異なり、「植田日銀」が取り組む利上げの過程では、アクセルの踏み方次第で景気を悪化させるリスクがある。日銀の情報発信はより難しい局面に入ったといえる。

日米金融市場動揺の記憶新しく

第一生命経済研究所の藤代宏一主席エコノミストは23日は2人とも慎重な発言にとどまるとの見立てを示す。その結果、円高ではなく、円安の再来が考えられるという。

米国経済に関しては、最新の統計で底堅さが確認されている。藤代氏は「11月の大統領選を控え、現政権に追い風となる9月の大幅利下げは政治的に難しい」とも指摘する。このためパウエル氏が9月の利下げに触れたとしても、そのペースに踏み込む可能性は低いとみる。

一方、植田氏について、藤代氏は「7月末のように連続利上げの方針を強調すれば、再び世界同時株安の引き金を引く恐れがある」として、市場に配慮する姿勢をみせると予想する。

そうなると、両中銀トップが発するメッセージは、日銀が利上げ、FRBが利下げを積極的に進めていくという市場の期待とは違った内容になりかねない。本来は円高に向かいやすくなる局面であるにもかかわらず、2人の発言次第ではその逆を想定する必要もありそうだ。(米沢文)



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