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中国GDP前年比3・0%増 政府目標大幅に割り込む異例の事態 2023/01/17 11:01毎日新聞

2023-01-17 12:58:14 | 日記
中国GDP前年比3・0%増 政府目標大幅に割り込む異例の事態
2023/01/17 11:01毎日新聞

 中国国家統計局が17日発表した2022年の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年比3・0%増だった。新型コロナウイルスを厳格に封じ込める「ゼロコロナ政策」を巡る混乱や不動産不況が響き、成長率は21年(8・4%)を大きく下回り、コロナ発生直後の20年(2・2%)以来の低水準。中国政府が掲げた「5・5%前後」の目標を達成できなかった。成長率が政府目標を大幅に割り込むのは異例だ。

 22年10〜12月期の成長率は2・9%で、7〜9月期の3・9%から減速した。ゼロコロナを転換した12月上旬前後の感染急拡大が響き、上海市などでのロックダウン(都市封鎖)が直撃した4〜6月期(0・4%)以来の水準だった。

 ただ、大都市では既に感染が一巡している地域も多く、市場関係者の間では23年の中国経済は春先以降に本格回復し、5%前後の成長に回復するとの見方も出始めている。

 GDPと同時に発表された経済指標によると、個人消費の動向を示す社会消費品小売総額は22年通年で前年比0・2%減で、20年以来のマイナスに転じた。コロナの感染拡大に伴う外出の規制や自粛、所得の伸び悩みなどで消費者心理が悪化した。固定資産投資は5・1%増。政府のインフラ投資がけん引したが、不動産開発投資は政府の規制強化に伴う住宅販売不振の長期化で10・0%減と1997年以来25年ぶりにマイナスに転じた。

 鉱工業生産は前年比3・6%増だった。電気自動車など新エネルギー車は好調だったが、半導体(集積回路)などが大きく落ち込み、21年の9・6%増から大きく減速した。輸出(人民元ベース)は10・5%増だが、増加幅は21年(21・2%増)から半減。月別では10月から3カ月連続でマイナスだった。【北京・小倉祥徳】

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