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米国株、ダウ反落 買い先行も政府機関の閉鎖リスクが重荷 米国・欧州株概況 2023年9月30日 5:03

2023-09-30 05:13:56 | 日記
米国株、ダウ反落 買い先行も政府機関の閉鎖リスクが重荷
米国・欧州株概況
2023年9月30日 5:03

【NQNニューヨーク=戸部実華】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比158ドル64セント安の3万3507ドル70セント(速報値)で終えた。朝方に発表された米連邦準備理事会(FRB)の重視する物価指標が市場の想定の範囲にとどまり、株買いが先行した。買い一巡後は米政府機関の一部閉鎖のリスクが意識された。高水準の米政策金利が長く維持されるとの見方も根強く、ダウ平均は下げに転じて終えた。

29日朝発表の8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で0.4%上昇した。一方、食品とエネルギーを除くコア指数は同0.1%上昇と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.2%上昇)を下回った。コア指数の前年同月比の上昇率は3.9%と、7月(4.3%)から伸びが鈍化した。市場では「コアインフレは根強いながらも、4%を下回ったことは朗報と受け止められた」(LPLファイナンシャルのクインシー・クロスビー氏)という。ダウ平均の上げ幅は200ドルを超える場面があった。

インフレの沈静化が進んでいるとの見方から、米債券市場で長期金利は一時4.50%に低下した。だが、債券買いの勢いは次第に鈍くなり、米長期金利は前日終値(4.57%)をやや上回る場面もあった。金利の高止まりは株式の相対的な割高感につながった。

米連邦議会下院は29日、共和党幹部が提案したつなぎ予算案を可決できなかったと伝わった。新しい会計年度が始まる10月1日が迫っており、政府機関の一部閉鎖を避けられないとの見方が強まり、投資家心理が悪化したとの見方があった。

米金融引き締めが長期化するとの観測も根強かった。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は29日に公開した講演草稿でインフレは「まだ高すぎる」と指摘し、「抑制的なスタンスの金融政策を当面は維持しなければならないだろう」との考えを示した。このところFBR高官の金融引き締めに前向きなタカ派的な発言が目立っており、相場の重荷となった。

個別では小売りのウォルマートや銀行のJPモルガン・チェースが安い。製薬のメルクや医療保険のユナイテッドヘルス・グループなどディフェンシブ株も売られた。半面、前日夕に発表した2023年6~8月期決算で1株利益が市場予想を上回ったスポーツ用品のナイキは大幅高となった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比18.045ポイント高の1万3219.322(速報値)で終えた。

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