東証大引け 4日ぶり反落 2万8000円割れ 米株安で
国内株概況
2023年4月5日 15:31
5日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比474円16銭(1.68%)安の2万7813円26銭と、心理的な節目の2万8000円を割り込んだ。米景気への懸念から前日の米株式相場が下落し、東京市場でも運用リスクを避けるための売りが優勢となった。外国為替市場で円高・ドル安が進み、主力の輸出企業を中心に幅広い銘柄に売りが出た。日経平均の下げ幅は一時500円に迫った。
米労働省が4日発表した2月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が市場予想を下回り、米景気の減速懸念が強まった。米株式市場の主要な株価指数の下落を受け、東京市場も朝から売りが先行した。円相場が前日の1ドル=132円台から131円台に上昇したのも投資家心理に響いた。
国内の金融機関が含み益のある保有株を売却する期初の「益出し」も相場の重荷となったようだ。4日に日経平均は約1カ月ぶりの高値をつけていた。「チャート上で2万8000円を超えた水準はここ1年ほどの相場の上限となっており、投資家は利益確定目的の売りを出しやすかった」(国内証券トレーダー)との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反落し、38.92ポイント(1.92%)安の1983.84で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8161億円。売買高は11億6563万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1763と、全体の96%を占めた。値上がりは57、変わらずは15銘柄だった。
日経平均への寄与度が高いファストリが下落。ファナックやトヨタの下げも目立った。第一三共やコマツも下げた。一方、川崎汽など大手海運3社が上昇。パナHDやオリンパスも上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
国内株概況
2023年4月5日 15:31
5日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比474円16銭(1.68%)安の2万7813円26銭と、心理的な節目の2万8000円を割り込んだ。米景気への懸念から前日の米株式相場が下落し、東京市場でも運用リスクを避けるための売りが優勢となった。外国為替市場で円高・ドル安が進み、主力の輸出企業を中心に幅広い銘柄に売りが出た。日経平均の下げ幅は一時500円に迫った。
米労働省が4日発表した2月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が市場予想を下回り、米景気の減速懸念が強まった。米株式市場の主要な株価指数の下落を受け、東京市場も朝から売りが先行した。円相場が前日の1ドル=132円台から131円台に上昇したのも投資家心理に響いた。
国内の金融機関が含み益のある保有株を売却する期初の「益出し」も相場の重荷となったようだ。4日に日経平均は約1カ月ぶりの高値をつけていた。「チャート上で2万8000円を超えた水準はここ1年ほどの相場の上限となっており、投資家は利益確定目的の売りを出しやすかった」(国内証券トレーダー)との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反落し、38.92ポイント(1.92%)安の1983.84で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8161億円。売買高は11億6563万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1763と、全体の96%を占めた。値上がりは57、変わらずは15銘柄だった。
日経平均への寄与度が高いファストリが下落。ファナックやトヨタの下げも目立った。第一三共やコマツも下げた。一方、川崎汽など大手海運3社が上昇。パナHDやオリンパスも上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕