つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

5月の本

2020年06月01日 | 本・・・

図書館での昼休み、本棚の間を歩き回り読んだ本が何冊かある

不思議の国の遊園地のようで、楽しい時間を手にした

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:5007
ナイス数:126

さよなら エルマおばあさんさよなら エルマおばあさん感想
これは、凄い!静かな写真集…物語ではなく、エルマおばあさんの最後の1年を見つめる写真絵本??のような、…丁寧に、丁寧に過ごした優しい時間、そこには猫が寄り添っている。どこまで受け止められるだろう…今、読み終わってとてもドキドキしている!
読了日:05月31日 著者:
算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし 算数障害を知ってますか?算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし 算数障害を知ってますか?感想
続けて、型にはまらない少年の話に出会った。スピードを競うとできなくなる…きっとそういう子はいっぱいいる。柔軟な対応って、教育の場では、天才には融通利きそうだが、その逆にはどうなんだろうなあ???でも、先生に呼び出しを受け怒られる、きっと怒られるとびくびくする様子がなんとも純粋でよかった。
読了日:05月31日 著者:バーバラ エシャム
っぽいっぽい感想
とらわれない、型にはまらない、心を自由に飛ばす、いいなあ、良かったなああ、と最後の頁でじっくり思った。おにいちゃんはその後どんなになったのかな?
読了日:05月31日 著者:ピーター・レイノルズ
パンツの はきかた (幼児絵本シリーズ)パンツの はきかた (幼児絵本シリーズ)感想
ピンクの豚さんがパンツをはくのだが、佐野洋子さんの描いたそのなんとも言えない豚さんに、岸田今日子さんのあの語りが浮かび…なんとゴージャスではないか!
読了日:05月30日 著者:岸田今日子
凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)感想
現在と過去を行ったり来たりするのだが、その区別がうまくとらえきれず、あれこれはいつのことかな?と時代が変わったと感じるたびに確かめてしまった。この作家のものは軽いテンポで読み切れるのがいいのだが、それが少しひっかかった。
読了日:05月30日 著者:山本 幸久
つくえはつくえつくえはつくえ感想
いやあ、このご時世に、「それは密です!」と叫んでしまった。ちょうどいいが、ちょうどいい!
読了日:05月30日 著者:五味 太郎
大統領を動かした女性 ルース・ギンズバーグ―男女差別とたたかう最高裁判事大統領を動かした女性 ルース・ギンズバーグ―男女差別とたたかう最高裁判事感想
昨年映画を観た。人種差別も、男女差別も、こういう先人が一つ一つ明らかにして進んできた…女性であるだけで差別を受けた時代から比べたら今はかなり平等といえるはずなのだが…もう一度、考えなければいけないと思った。
読了日:05月30日 著者:ジョナ ウィンター
ぼくネコになる (世界の絵本コレクション)ぼくネコになる (世界の絵本コレクション)感想
ばかばかしいけれど、そういうことって想像しちゃう…無事に元に戻れてよかった?先生は誰になったのかな?
読了日:05月30日 著者:きたむら さとし
どんなかんじかなあどんなかんじかなあ感想
皆さんも書いているが、最後にどきっとした。想像するっていいな!!
読了日:05月29日 著者:中山千夏
わたしたちの家が火事です 地球を救おうとよびかけるグレタ・トゥーンベリわたしたちの家が火事です 地球を救おうとよびかけるグレタ・トゥーンベリ感想
色味をおさえた絵がとても印象的。北欧の国に生まれた若い意識をその落ち着いた画風でつたえてくれているように感じる。グレタさんの主張を切り捨てないように、と、本当にそう思う。
読了日:05月29日 著者:ジャネット・ウィンター
少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫)少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫)感想
十代後半にこの作家の本をよく読んだ。硬い文章が好きだった。改めてこの年齢になって手に取ると、世代の骨組みというか…仕方がないのだが根底に流れる“男性至上主義”みたいなものを感じ取ってしまった。それはこの世代が過ごした時代がそういうもので、だから、この作家が今を生きていればどういうものを書かれたのだろうとも思う。おもしろかったのだが、興味を持つべき人材は男性だけだったんだなと、女性の扱いの雑な感じが気になった。
読了日:05月28日 著者:城山 三郎
ねこ8匹分の幸せと暮らしています。ねこ8匹分の幸せと暮らしています。感想
家猫ではなく、野生の猫でもなく、人の近くで暮らす野良猫。人との距離を上手にとりながら、たくましく生きている。決してきれいではないが、まるまる人の庇護のもとにあるものと、こういうものと、いろいろあって、いろいろでいい…そんなのがいいなあと思った。なかなか読み応えのある一冊。絵もかわいい。
読了日:05月28日 著者:トンイ,韓 興鉄
残るは食欲 (新潮文庫)残るは食欲 (新潮文庫)感想
「あるもので何とかする」その感性が素晴らしかった。お母様に、お父様にもかな?十分に仕込まれたんだと感じた。家に客人を連れてきてもてなす…そういえば我が家でもよくあったが、今ならホームパーティーというのかしら?ちょちょっと間に合わせで用意したというつまみのいくつかは試してみたいものがあった。
読了日:05月25日 著者:阿川 佐和子
PitschiPitschi感想
私の知っているピッチと色味が違うと手に取った。心細い中進むピッチの心はこちらの色が近いのかもしれないと思った。
読了日:05月25日 著者:Hans Fischer
3びきのくま (世界傑作絵本シリーズ)3びきのくま (世界傑作絵本シリーズ)感想
見覚えのある表紙に、思わず手に取った。懐かしい、そうだそうだとストーリーに相槌を打ちながら読み進んだ。全部試さなくってもよいのに、と子どもの頃も思ったよなあ…。
読了日:05月24日 著者:トルストイ
ぼくの図書館カードぼくの図書館カード感想
まだまだ人種差別はなくならない。切なくなる…人間はどうしていつまでもいつまでも人より上にあろうとするのだろうか? 過去、本で未来を描いた少年がいた。今だとしたら、ネットに未来を描けているのだろうか?考え続けなければならない問題をもう一度心に植え付けました。
読了日:05月24日 著者:ウィリアム ミラー,グレゴリー クリスティ
剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)感想
藤田まこと主演のドラマを観て、コミックを読んで、下ごしらえ十分で原作に取り掛かった。いや、やっぱり原作の力強さはすごい!太い感じがする。最後まで読み切る力があるようにと望んでいる。
読了日:05月24日 著者:池波 正太郎
もっかい!もっかい!感想
楽しかった!そこに流れる時間が生き生きとしていて、最後の頁のびっくりがもう楽しい!!「もっかい!」原語ではなんて言っているのだろう?
読了日:05月24日 著者:エミリー グラヴェット
スーツケースの半分は (祥伝社文庫)スーツケースの半分は (祥伝社文庫)感想
スーツケースを使うような旅行をするのも、それぞれに思いがあって、青いスーツケース一つにその思いを重ねて物語は進んだ。何かしらいいことが感じられるのですいすいとあっという間に読了。うつうつと暮らす今、すいすいと海外に行く夢が持てた、感謝!
読了日:05月23日 著者:近藤史恵
Q&A (幻冬舎文庫)Q&A (幻冬舎文庫)感想
問いかけと答えだけで物語が進んでいく、相手が変わったこと、時間が変わったことについていけず何度か頁をさかのぼった。未解決事件…なんだろうなあ、最終的にどこにもすっきりとした答えはないが、それぞれに答えを望んで動いている。なんだか今のコロナ禍の状況に似ているなあ???そんなことを感じながら読んでいた。面白かったのかな??
読了日:05月21日 著者:恩田 陸
新装版 東京の下町 (文春文庫)新装版 東京の下町 (文春文庫)感想
なんと小気味の良い、歯切れのよい流れに、とんとんと読み進んでしまった。江戸弁の威勢のよさとはこういうものなのだろう。これは自分史になるのだろうが、吉村昭の手にかかると、昭和の生き生きとした風景が目に浮かんだ。かろうじてこんなに清潔になる前の日本を経験している私、そうだよなあ、昭和が良いと言ったって、下町情緒といったって、随分な暮らしだったよなと…それも、この本の調子のようにさああっと言い切られてしまうとさっぱりしたもんです!!面白かった!
読了日:05月20日 著者:吉村 昭
萩尾望都 作画のひみつ (とんぼの本)萩尾望都 作画のひみつ (とんぼの本)感想
萩尾望都、竹宮恵子、大島由美子…花のJk時代を彩ってくれた漫画家たち、書店に並んでいるのを見てつい手に取った。ああ、すごいや、あの時夢中になったあの世界はこうやってつくられたんだ…なんだかしゅるしゅるっとトーマの心臓の世界に引き込まれたように感じた。
読了日:05月18日 著者:萩尾 望都
ねむたいひとたちねむたいひとたち感想
手のひらに入る小さなサイズの本。つられてあくびが出そうな挿画もいい。とにかく眠たい!
読了日:05月18日 著者:M.B.ゴフスタイン
タマ、帰っておいでタマ、帰っておいで感想
これは、、、、一つ一つの絵から、タマへの思いがきちんと伝わってくる。慈しむ、可愛がるってこういう表現の仕方もあるんだ!筆のあとが残るそれをなぞってなぞって受け止めたくなる、そんな出会いだった。
読了日:05月18日 著者:横尾 忠則
光るサラダ サラダ上手になるための26のヒント光るサラダ サラダ上手になるための26のヒント感想
ほんの少しのセンスが足りないんだろうなあ、とうも私が盛り付けるとこうはならないが、眺めているだけで心がキラキラになるサラダたち!いいなあ、
読了日:05月18日 著者:有元 葉子
世界の映画館世界の映画館感想
本を読むのと同じくらい映画を観ることが好きな私は、映画館においそれといけない今にうつうつとしてしまっている。この本を観たときに、映画を観るためだけでなく、体験したい映画館があるのだと驚いた。なんと、見事な…そして、いくつか見られた野外映画館の姿に、これなら今でもいけるかもなあとうらやましく感じた。
読了日:05月18日 著者:
妻が椎茸だったころ (講談社文庫)妻が椎茸だったころ (講談社文庫)感想
表題に魅かれて手に取った。“偏愛”と帯にはあったが、嫌になるほどの偏愛ではなく、ほろっとしてしまう、ああ、いいなあと思う作品ばかりだった。また時間をおいて読みたいと思う。
読了日:05月17日 著者:中島 京子
HELLO WORLD (集英社文庫)HELLO WORLD (集英社文庫)感想
息子がDVDを観ていたので隣に座って観賞。よくわからなくてあれこれ聞いたら、この本を貸してくれた。本だけでも、映画だけでも私の理解は届かなかったように思う。両方あって、今なあるほど、面白かったと感じている。しかし、主人公がそういう状況になったのは、花火の場面ででいいのだろうか?
読了日:05月16日 著者:野崎まど
お父さんと伊藤さん (講談社文庫)お父さんと伊藤さん (講談社文庫)感想
いつだったかDVDを借りて観たなあと手に取った。読み進めるうちに、映画のシーンがよみがえってきた。それに悪い感想はなかった。映画化するというのは映像にする側にも大きな勇気がいるものだと想像しているが、きっと多分ほとんど原作のままで太い映画を作り上げてくれたんだと感じた。今私が感じている満足感は映画を観た後と似ている。登場人物のなんとも言えない距離感のふわふわとしたような、その上に成り立った苛立ちが、あるあるあるんだよなとすとんと胸に落ちている。
読了日:05月15日 著者:中澤 日菜子
文藝春秋2020年6月号文藝春秋2020年6月号
読了日:05月13日 著者:
がんばりません (新潮文庫)がんばりません (新潮文庫)感想
「シズコさん」が強烈で、この本の“普通”さに混乱してしまった。時間をかけて一つずつ読み進んでいくうちに、面白さがじんわりと立体的に伝わってきて、頁を捲る手が止められなかった。本や映画をきれいに紹介するのではなく、自分がどうであったかをあっけからかんと書き連ねていて、かえってその本や映画に興味を抱かせる。自分はどう感じるのだろうか…と。死んだ後に自分の身の回りのものがしゅわっと消えて地面に吸い込まれればいいって、ほんと、私もそう思う!まだまだこの人の本を読みたいと思った。
読了日:05月13日 著者:佐野 洋子
博士の本棚 (新潮文庫)博士の本棚 (新潮文庫)感想
この作家が紡ぎだす空気があまり得意でなく、読み切れたのは「博士の愛した数式」だけというお粗末なさまで、なんとなく避けてきたのがこの本はどうしたのか吸い寄せられるように手に取った。すごいや、読んで、いつくしんでいるものを紹介しているが私の読んだ本は数えるほどしかなかった。人を感動させる本が、私の知らない本棚に並んでいるんだと嬉しくなった。そしてここでも出会った「アンネの日記」に、先月の絵本といい、アンネ・フランクが私を呼んだのかと感じた。
読了日:05月02日 著者:小川 洋子

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2 コメント

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Unknown (もも吉)
2020-06-01 17:33:12
僕の図書館カード
タイトルだけなら人種差別が思い浮かびませんね
今はコロナ差別なんてのもできて
ミネソタ州の黒人男性死亡事件は酷いですし
差別って無くなりませんね
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もも吉さんへ (大家)
2020-06-06 10:22:44
当然ですが、この当時図書館は白人専用の場所で、黒人が入ることさえなかなか許されるものではありませんでした黒人専用もあったと思いますが、蔵書数や種類も圧倒的に違ったと思います(何かの映画で観ました)
何とか字だけは読めるこの黒人の少年は、ある時、白人の雇い主から図書館に予約した本を持ってきてほしいと使いを頼まれます
そういったお使いでも黒人が図書館に入ることは難しい状況だったようです
本がたくさん並んでいるのを目の当たりに見て、ある時思い切ってその白人の上司に、自分にそのカードを貸してくれないかと頼むのです
理解のあった上司は黙って自分のカードを貸します
それで入るのですが当然怪しまれます
彼は「僕は黒人です。字が読めません」
そうやってごまかして中に入り、本を借り受けてむさぼるように読むんです

この手の絵本は翻訳されて日本でもたくさん手に取ることができます
考え続けなければならない問題です
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