夫婦別姓合憲の判断が最高裁で行われた。
私なりにある事情からこの判決に注目していた。
私は他家に嫁入りし苗字を変えた…ありきたりの人生を歩んできたが、
決してそれを是としてきたわけではない…うーん、やっぱり変えたときには抵抗があったんだな!
嬉しくなかったかというとそういうことではなく、なんとも複雑な心境だったのを覚えている。
私の実家は父親が長男で先祖代々の仏壇と墓を守ってきた。
あいにく姉と二人姉妹で、小さいころからなんとなく親や親族には話題にされていた。
だが、母親の実家でも娘二人を嫁に出しており後を取るものがいない状態で、祖父母が健在だったため、
わが実家よりも家格が上の、母の実家に遠慮していたこともあったのだろう、
はっきりと入り婿をとれと言われずに育っていた。
双方とも大した家でもないのに、入り婿二人は無理だろうって感じだったかな?
それにまったく色っぽい話のない娘たちに、結婚そのものをあきらめていた感もあったのだろう?
それが、年ごろを気持ちよく遊んで通り過ぎようとしていた私に、どういうわけか縁があった。
相手はあいにくの一人っ子だった。
一人っ子だったとはいえ、今から思えば強引に父が押し切れば話は通ったのだろうが、
継母との折り合いが悪く家を出ることを望んでいた娘にも、その相手にも何も言わず、
「嫁に出す」ということを父はしてくれた。
それでも私は旦那に、入籍の前にちょっと聞いてみた。
「うちも跡取り息子がいない」 と、
早かったなあ、あの時の旦那は、 「俺は婿養子になる気はない」 話し合う余地もない感じだった…で、
面倒くさくなってやめた。
自分がもめている家に入ってくれとも頼めなかったけれど、
私だって決してあんたんちの養子に入るつもりはないのだよ…と言っておけばよかったなあ????
そうこうしているうちに時は流れ、
わが実家、叔父に言わせると「お家断絶」ということになってしまった。
「家」は無くなったが、所謂“財産”と呼ばれる建物・土地、墓と仏壇がなくなったわけではないから、
“相続”した私が見ている。
結婚で姓の代わっている私は、この家のことで何をするにしても旧姓を出すことが多くなり、
「面倒くさい」というのが本音。
とそこへ降って湧いたような「夫婦別姓」
もう子どもたちも手を離れ、私のやるべきことは嫁家よりも実家に重きがある。
夫婦別姓が認められるのなら、私は旧姓に戻るというのもありだな…
でも、実際にそうなったとしたら、旦那さんに遠慮があるから言い出せないだろう…というような思いだった。
ところが、このたびの最高裁の決定に、なんとも大いに反発を感じてしまったのだ。
合理性がある?どこにあるのだ?
私は納得して今の苗字を受け入れたわけではない。
それを話し合う機会さえも与えてもらえなかったんだ…というような根深ああい何かが首をもたげてきちゃった。
ああ、ありだな、「私、別姓が可能になったらそうするわ」 と思ったので、今朝がた旦那さんにそう申し上げたら、・・・・・・
彼は複雑な表情で「そうしたいならかまわないけれど」
ここで一つまた思いが湧いた。
「変えることも一つの道だね」というような言葉が、旦那の方から出ていたら、
「いまさら苗字を替えるのも面倒じゃわい」 という、あっさりとした道を私は選んでいただろう・・・
そうなんだよ、世の男性諸君!
問題意識の足りない君たちの「当たり前」というその性根が、一番問題なんだと思う。
ごめんごめん
たしかにそうですね!
名前が変わるのは断然女性が多い
だから男性にすれば、たいした問題ではないのでしょうね
おちに納得
男性は娘が嫁に行くことになってはじめて
「姓がかわる」ということに考えを及ぼすのだそうです。
それは晩婚化で大分年取ってからのことになってしまい、
議論が深まらないんですって!
なあるほど!!でした。
私、どちらでもいいんです。
でも、夫婦で話し合って双方納得の上で選んだものであってほしいと思います。
うちの旦那はそうこちこちではないのですが、それにしてこれですから、悩んでいる女性は多いと思います。
その昔、二男三男は婿養子の口を探した時代があったというのに、おかしいですよね!