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生徒とのやり取りの中で感じたことを中心に、日頃から感じていることや変わった出来事などを発信しています。

長考

2017-06-18 09:35:56 | インポート
 14歳のプロ棋士、藤井4段が毎日話題になっています。先日は1手をうつのに1時間16分かけたと報道されていました。対戦相手と面と向き合い、1時間16分考え続けるというのはどのような心境なのでしょうか。考える方も待つ方も相当力の入った時間になったと思います。
 さて、創研塾では以前こんなことがありました。ある中3の生徒が数学の問題を解いています。見ると20分間もじっとしたまま動きません。具合でも悪いのだろうか?わからないけれど質問できずに困っているのではないか?それとも単にぼーっとしているだけ?色々と考えてしまいましたが、「大丈夫?わからなくて困ってる?」と私が声をかけてみました。すると、その生徒は「いいえ。じっくりと考えたいので、いいですか。」と返されました。
 その生徒はその後の学校の試験では500点満点中495点を取ってきました。その後も難関私立高校、難関国立大学に進みました。20分間を一問にかけるのは長いですし、入試本番ではやってはいけない解き方です。しかし、普段から安易に答えを見たり、先生に教えてもらったりするのではなく自力で答えを見つけ出そうとしたその努力の積み重ねが結果につながったのだと思います。


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