先日、中学生の授業の時のやり取りです。昨年入塾した生徒が、昨年1学期の試験でこちらの想定した得点を大きく下回ってしまいました。確かに昨年の1学期はコロナ禍による休校措置があり、自粛によって自宅に閉じ籠るばかりの時期でした。創研塾は休業せず、オンラインによるリモート授業で平常の時間割をこなしていましたが、授業は継続して行っていました。それでもやはり生活リズムの狂いや学校が無いことの影響があることとともに、リモート授業の難しさを痛感しました。授業はいつも通り行っているものの、教室にいる緊張感が無いことや、私たち教える側が生徒たちから感じる「わかった。」「少し不安。」「わからない。」といった、ことばに出さなくても表情や態度から読み取れるメッセージをリモートでは受け取りにくいことも原因だと思いました。
休校措置が終わり、秋になってからはできるだけリモートではなく直接教室に来て授業を受けるように話し、徐々に理解度も定着度も上がってきました。最近では初見では難しいかな、とこちらが予想した問題であっても平気な顔をして解いてしまうことが多くなっています。
そこで冒頭の「最近、正解率がすごく上がっているね。覚醒した!?」と声をかけたところ、「いや、前に戻っただけです。」と笑顔で答えが返ってきたのです。これまで苦労していたことができるようになってくると学習への意欲も高まってくるものです。そうするとさらにできるようになる、良いスパイラルが生まれてきているようです。
最近また東京でもコロナウィルスの感染拡大が気になるようになってきました。どうかこれ以上ひどくなることなく、せっかくの良い状態を長く保てること、定期試験や受験で努力が成果に結びつくことを願ってやみません。