桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

炭焼を終え窯の冷えを待つ

2020年01月27日 18時47分14秒 | 活動報告

気候による木炭の需給変化は明確である。シーズン初めはまずまずの冬らし

さもあり需要過多で捌き切れない状態にあり、注文先への振り分けに四苦八

苦。

2月になろうとしている今の時期になっても積雪ゼロ。これが一体何を示唆して

いるのか。未知なる気候への案内状なのか、何心配することはないで済まされ

ることなのか。

何れにして温かい冬は木炭の需要を押し下げ需給バランスは逆転し余裕が出

てきた。営利を第一の目的にしているのではないから在庫を抱え頭を抱え込む

ことはなく、寧ろ注文に追われることから解放され安堵している。

また、在庫しても腐るものではないから安心して炭焼きを続けることもできる。

嬉しいことに次の窯の材料は揃っており窯が冷えさえすれば直ぐに始めること

ができる。

以前にもぼやいたがやっぱり『炭焼きは雪がお似合い』

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今季最高温度で終了、5日目

2020年01月25日 17時31分38秒 | 活動報告

昨夕18時のチェックでは少し上昇し204℃になっていた。そのまま3晩目を越

した12時間後の6時、270℃になったのでここで木酢液の採取を止める。

9時、10時と通風孔、煙突の調整を外し11時322℃の時点で煙突も全開にし

精練を始める。以後、温度の上がり具合と煙突内部が白くなるのを見極めな

がら細目にチェックしていく。そして最終のガス抜き、煙突閉鎖を終えた後に

目塗りを施す。

最終の温度は362℃、これは今季最高。

炭焼きにかかった時間も93時間30分とこれも今季最速だった。

   9時ごろ 青い煙が見える

  11時ごろ

  14時ごろ

   通風孔閉鎖

  煙突閉鎖

  目塗完了

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4日目、前回をコピーしたような軌跡

2020年01月24日 17時44分05秒 | 活動報告

今回の炭焼きも今のところ然したるトラブルはなく順調にいっておりまるで判

を押したように前回ペースの後追いをしている。煙突や通風孔の調整により

制御された結果のことである。煙突の上に小枝を乗せるだけの原始的な調

整でも運用を誤ると思いもしない結果を招くことがある。

数値化、可視化して誰でも制御できるようにならないか試してみたが、材料の

乾燥具合、外気温度、窯内部の温度などの条件が複合的に絡み形にするこ

とを断念した。

どうも『塩梅』という都合のいいような、悪いような言葉に集約させなければなら

ないようだ。

今夕に200℃゜近辺になっていれば一番いい姿、これを目指して。朝から理想

のペースを辿り夕方には196℃となり、3晩目を越させることになる。

明日は夕方までに決着がつくか否か。

  いつもの別所側からの炭小屋

  桑並側からの炭小屋、9時ごろ

  煙の中、検針員の奮闘

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3日目、90℃手前で安定

2020年01月23日 17時27分26秒 | 活動報告

相変わらず足元の悪い日が続く。炭窯への道のりもスカッと晴れていれば気

分は浮き浮き、雪でも積もっていれば非日常の景色に心洗われながらのもの

になろうが高い所からの雲に頭を押さえつけられてばかりでは自然と視点が

下がる。記録帳につけられている朝一の結果を見てから温度測定を始める。

昨夕とほぼ同じ温度をキープしたいものだが9時には90℃と少しペースが速

い。煙突の枝を調整して様子をみる。点火を確認したのは昨日だが未だ焚口

の金具の温度が高く泥を塗っても跳ね返すため閉鎖をしていなかったので中

を覗いてみると手前から枝木が燃え尽きていて奥の方は少し残っていた。

今まで何度も炭焼きをしてきて見るチャンスはたくさんあったろうが初めて見る

光景。閉鎖は午後にしたのでこの時にも確認すると、当たり前のことだが最初

の時より枝木が減って天井が見える。

枝や炭木に火が点いて燃えているかのように思うが、燃えるというより焦げ続け

ているように見える。事実、見ている範囲に火の手はなかった。

以後は調整が効いたので87℃前後で安定している。前回のペースに追従して

いけば夜遅くの消火作業(窯籠め)は避けられるのだが。

木酢液は勢いよく出続けてる。

    9時ごろ

  17時ごろ

   雲に覆われた星上山

   9時頃の窯内部

   13時頃の窯内部

 

 

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2日目、夕方に点火

2020年01月22日 17時29分45秒 | 活動報告

昨日17時に火入れをし焚木を満タンに入れて散会後はそのまま朝まで迎

える。先ずは早起きをものともしないご仁のお陰を以って楽させて貰えるこ

とに感謝の一言を。

朝5時のチェックは予想通り焚木はなくなりおきが少し残っているだけ。焚

を追加して燃やし続ける。9時に点火の準備として通風孔、煙突を全開

にする。この時は未だ温度の測定云々ではなかったが念のため測定する

と58℃。この時、窯の中を覗いてみると障壁の奥に炭木、その上に載せら

れた枝木が焦げることないままの姿が見えた。これ位の時間では何の変化

も見られないのかと今更ながら驚く。

11時になると温度上昇が顕著になり74℃、昼には81℃にまで上がり順調

火が回っている。14時に83℃となった時点で木酢液の採取を始める。

15時、81℃に低下するも最終17時には再び83℃になっていた。窯の甲

触ってみると先端部の手前まで温かくなっていた。

点火したことにして通風孔の両側を閉鎖、中央部1/2、煙突に枝1本を乗

て今晩を過ごさせる。

  焚口の中、9時頃

 17時頃、通風孔の左右閉鎖

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