桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

初窯

2020年01月09日 17時24分54秒 | 活動報告

初釜は茶道で初めてはお茶を嗜むこと、初窯は陶芸などで初めて火入

をすること。私たち、炭焼きをする場合も初窯であるが言葉辞典などで調

てみるのに炭焼きは出てこない。

世間には認知されていないようだが誰が何と言おうとも炭焼きの初の火入

れ行事は『初窯』と主張する。

昨日、もう少しの所で終了した窯立て作業の続きをするのと、次回以降の

ための炭木づくりのを平行して行う。昨日来の雨の影響で屋外で作業す

る所は水溜りになり足元が悪い。パラりと雨が落ちそうではあるが陽も見

られる何とも不安定な天気だったが、作業に支障の出ることはなかった。

窯立てを終え火入れをしたのが11時、お茶タイムをとり昼前に解散となる。

敷木を除き次回の窯の材料は確保できているが、天気と相談で更なる材

料確保をしようということになった。

  障壁づくり

  焚口づくり

  泥濘と戦いながら炭木づくり

  火入れ


初仕事 (1/8の後報)

2020年01月09日 08時09分16秒 | 活動報告

年が明けて7日過ぎ正月気分も抜け、いざ出陣。天気予報の裏をかいた

かのように雲間から薄明るい日差しが見える。小屋に到着するとそれぞ

れが新年の言葉を交わす。今年、最初の行事は作業の安全を願い、紙

コップに注がれたお神酒を頂く。焚口を壊し窯出しを開始する。

閉鎖してから日数が立っているので窯の中は温度が下がっているとは言

え、体を動かすと汗がじわっと滲む。窯の中での作業と並行して炭木づく

りを行うが天気は下り坂、時折強い風に混じり雨模様となる。条件の悪い

中での作業になったが、これも暮れの内に山から材料を持ち帰っていた

からこそ出来るのである。午前の内に窯出しを終え298kg、その内カシ炭

が約190kg。受注残の消化への寄与はあるが注残を減らすと次の注文が

追いかけてくる状態はあまり変わらず。

窯出し後、直ちに窯立てを開始するが炭木づくりが間に合わず割木を

使うところにも丸太のカシ材を代用して立てていく。3時30分、夕方から

始まる新年会のために作業終了とし、残りは9日に行うことにする。新年

会は延長時間を含み3時間もワイワイガヤガヤ、楽しい時間だった。

      3/4くらい立てたところで終わり


火入れ、炭焼き1日目

2019年12月01日 17時24分24秒 | 活動報告

朝から障壁、焚口づくりの泥細工。簡単そうで中々厄介な泥細工、見ているのと自分

でやるのとでは大違い。所謂、凡人がやると水分を含んだ練った泥でもくっつかずに

ボロボロと落ちてしまう。

ならばと叩きつけるように投げてくっつけようとすると、前につけた泥と一緒に落ちてし

まう。などなど、熟練した人の手つき、やり方を観察するが得るところは皆無、これが塩

梅というものだろうか。

外野席の雀の囀り(さえずり)をよそに先達は作業は淡々と終える。

久方ぶりに火が入る。

いいもんだ、やはり炭窯には火がなくては。

朝から火を入れるパターンは少ない。長らく使っていなかったので窯内部の温度は下が

ったままになっているが今日一日焚けば明日には点火の段取りになるかもしれない。

2時間おきに焚木を追加していき夕刻に通風孔を全閉、煙突は枝の上にさんだらぼっち

をのせたままにしておく。明朝は7時にチェックとなり本日は解散。

   小屋手前の道路法面の草が伸び悪しき風景なり

  ならばと、刈り取るが葦が伸びていて今一

   最終的には通風孔を閉めて一夜越す


ブログ集Ⅳの発行

2019年07月03日 20時15分49秒 | 活動報告

恒例となったブログの書籍化、今回で4号目となった。桑炭会の会員は高齢者が多

くスマホやPCは苦手。したがってせっかくのブログもタイムリーに接することはない。

そこで1年分のブログを纏めて手製の本にして会員配布する。桑炭会での活動を

振り返る材料、また頑張ろうと元気が出るような糧になればとの思いを込めて製作

した。B54版で205ページほどの小冊子だが、このような形に出来るということは、

それに相応しい活動があるからこそ可能になることである。

 

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