桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

山行きは雑木とり

2018年11月30日 17時22分53秒 | 活動報告

次の窯の準備にはカシ材の他に雑木と枝木が足らない。26日に籠めたものが未だ取

り出せない今の内にということで山行きが決まっていた。雨の落ちるような天気ではな

いから余り気乗りのしない椎の木を取りに行く仕事でも足取りを軽くしてくれる。それに

してもここらの山にはどうしてこんなに椎の木が多いのだろうかと嘆くほどある。だから,

態々(わざわざ)椎の木を取りに行くなんて・・・・・

場所は前回のすぐ近く。

急斜面ではあるが倒してしまえば転がりやすいから注意すれば楽に仕事ができる。

真っ直ぐの伸びた木ばかり、枝は少ない。7~8本倒し裁断、下に降ろし炭小屋に運び

込む。3時半過ぎに一区切りつき作業を終える。

次回の作業は窯出し、窯立ての二刀流でいくことになる。

   転がり落ちないようにロープに縛り降ろす

 


目塗り

2018年11月27日 17時27分29秒 | 活動報告

昨日、終了した炭焼きの総仕上げとして炭窯前面、焚口を中心にした場所の目塗りを

行う。昔の人は偉かった、とよく言うがこの目塗りにしてもさすがと言う他にない。

焚口、通風孔などを閉鎖した後に小さな空気穴があった場合、灰と泥を混ぜたものを

塗ると小さなが穴が塞がれると。

どのようなことがきっかけで発見され、効果を知り得たのかすら現代人の私は知らない。

遡れば、炭窯の原理にして然り、たたらの窯も精密な設計図が存在する。

大昔にノーベル賞があったら、これらも受賞していたかもしれない。

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炭焼き終了、6日目

2018年11月26日 17時14分12秒 | 活動報告

早起きの鶏より先に起き出し炭窯に向かう、時間は4時30分。今日の午後には籠めた

いと種々の調節をしてきた甲斐があり朝一の温度は232℃、これからは通風孔の全開、

煙突の上に置いてある小枝を減らすなどして温度を上げていく。300℃になってから煙

突の枝を全て除去、後は煙突内部が白くなるのを待つ。14時30分に通風孔を閉鎖して

ガス抜き作業をする。15時になってから煙突の取り外し、閉鎖で今季初の炭焼きを終え

る。明日、目塗りをして万全を期す。

木酢液は今日も低調、なぜこのように量が少ないのか謎は深まるばかり・・・・・・

前回の山行きで持ち帰った炭材、カシは大雑把な

見立てで一窯はあり、枝や小丸太があれば窯立てできる。

早期にできるだけの材料を確保しておくのがいいだろうと言うことになり30日に山行きが

決まった。

    9時ごろ

   14時

  15時





炭焼き5日目

2018年11月25日 17時02分09秒 | 活動報告

今日の店は18日に収穫祭があったばかりからかお客さんはさっぱり。その傍らで黙々

と温度計をに眺め一人でぶつぶつ言ったり、顔を出した人と話をしたり。朝のブリーフ

ィング(炭焼き如きが偉そうに言うな・・とおっしゃるな。近年の炭焼きは中々のもんです

よ)で昼には160℃、夕方に200℃を目指そうということになった。最初は早めのペース

になるかと思っていたが全体では締め気味のため昨年度の最も遅いペースと似ている。

夜中、急に上ることのないように追加された小枝を外し、今日一日はそのままの状態で

過ごした。6時前119℃で始まり17時192℃、この後18時に最終確認がなされる予定。

明日はいよいよ天王山か。

    8時半ごろ

    16時半ごろ

     朝より多くの煙が出ている


炭焼き4日目

2018年11月24日 17時23分03秒 | 活動報告

午前中の温度の上りが急だったため、煙突に枝を2本追加してから上昇は抑え気味に

なり夕方の時点では低めのカーブになった。明日は急速に上昇させていき夕方には

200℃を超えさせたい。

普段と様子が違うのは木酢液の出方、最初は活発に出ていたが今日は急減しポタポタ

としか出なくなった。材料は全て生木なのに・・・・と訝(いぶか)る。

炭小屋手前の法面に繁茂していた小竹が邪魔して炭小屋のいい写真が撮れなくなっ

たので、雑ながら刈り倒す。

明日は店を開く予定、ご来店のほどよろしくお願いします。

  9時ころ

   17時ころ