桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

晴天の材料調達

2021年10月26日 17時18分53秒 | 活動報告

材料提供の話を頂き下見していた所に出かける。下から坂道を登る途中に

街路樹のようにまた遠くから見ると森のように見えるよう植えられた木々が

大きくなり枝が密集してきた。その一部にある樫の木を間引いてもいいとの

こと。きれいに整備されている敷地内の作業、山中、山裾での雑駁な仕事

とはいかない。また、倒木により施設の設備に被害のよう細心の注意を払う

必要がある。

午前中に1本倒し幹の部分は勿論、枝葉に至るまで軽トラに積み込む。

小物を数本伐採してから午後から倒す木の準備をする。建屋の直ぐそばに

あり、枝が屋根の上に張り出しており、重心が建屋方向にいかないよう、大

小の枝を切っていく。

昼休憩を挟んで続きの作業を進める。切り取る枝は屋根に直接落下させな

いようロープで縛り、ゆっくりと作業を進める。最高で5㍍近いところで猿のよ

うに立ち回る。

全ての作業を終え小屋に戻り持ち帰った枝の量にびっくり。

先日、倒したままにしてある樫と合わせれば1窯くらいの炭木は確保できたよ

うだ。

                  最初に倒した木

                午後からの伐採


シーズン初めは草刈り、ついでに樫伐採

2021年10月22日 18時19分44秒 | 活動報告

今季も炭焼きの始まりとなった。先ずは褌をきりりと〆る意味からも炭窯周辺の

草刈りを行う。桑炭会のメンバーは時間厳守の人が多く9時からの作業開始だ

と8時45分頃には大半が集合、久しぶりに合わせる顔、よく出会う顔、顔を合わ

せる挨拶の常套句

『急に寒んなったがー』

『もう炬燵出した?』

その通りで急速な冷え込みに誰もが寒さ対策に尻を叩かれている。薪ストーブ

に火が入り少しだけ暖をとれる。

まずは11月18日の秋季レクの説明から、トロッコ列車で行く奥出雲はコロナで

んだ観光業の後押しgotoの島根版の対象となりその恩恵に与ることが出来

るようになった。凡そ1月くらい後のことなので気候がどのようになっているの

か、それによってトロッコ列車の快適さが大きく左右されそう。

さて、周辺の草刈りは10台ほどの刈払機が一斉に呻りを上げると、あっという間

に刈り終えてしまう。

続いて割り木を鋼鉄線で束ねる作業、30㌢弱の輪になっている中に割り木をぎ

ゅうぎゅうに詰め込む。割り木は大きめに出来ているので最後の割り木を叩き込

む、これが結構時間をとられる。昼までに100束ほど作ったが、既にその分だけ

予約があり完売してしまう。午後は雨が降る予報、夕方から降る別の予報に惑

わされたが昨季に伐採した場所の下刈りをしておけば続けて樫がゲットできる

いうことになり、草刈りの装備で現地集合となった。人手が入らない排田や山

などは一度刈っても直ぐに元に戻ってしまう。午前に続いてやっつけ仕事で

採した木の処理をしやすいようにする。

すると、『樫を倒しておこう』の声がする。

空は暗くなったり明るくなったりしているから途中で降りだしたらと、要らぬ心配

を他所にブーンブーンとチェーンソーは呻る。カットマンだけが上で木を切る、

残りの部隊は下で眺めながら評論家気取りで口は滑らか。7~8本倒したところ

で空模様不安定のため作業を終了する、午後3時過ぎ。

次回は26日に材料提供の話のあった劇場で材料調達の予定。

               割り木作り

       

    

 


桑炭会つうしん125号

2021年10月07日 17時44分28秒 | 活動報告

炭焼きのシーズンオフは実に静かで、声のかからない太鼓持ちのようなもの。

会員の大半は農作業に追われ最大行事の稲刈りも収束方向、炭焼きに向け

て心の準備をする。そしてお世話になる炭小屋周辺の環境整備、『今シーズ

ンも炭焼きを頑張ろう』と鼓舞する恒例行事の秋のレクなど目に見える動きが

出てくる。

『朝晩は寒くなってきましたね』と挨拶言葉が出るようになると山行きが始まる。

何もかもがコロナの3文字にかき回され狂ってしまった軌道をどのように修正し

ていくのか、はたまた反省しない施策に振り回されてしまうのか、

いずれにしても社会的ルールを愚直に守ることが最短の道のような気がする。