桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

寒の戻り、3日目

2017年03月31日 17時23分44秒 | 活動報告

17時の確認に出かける時、道路設置の温度計は遠目に見ると16℃・・・・・そんなはず

はない。近づいてみるとやはり6℃だから寒さに納得する。窯は80℃台キープの安定

した動きをしており木酢液も途切れることなく出ている。最速だった前回よりは緩いカ

ーブのようだが、近年の中では早い足取り。

                   緩やかな朝の煙

                      夕方は寒々

                       煙は順調


枝木に点火、2日目

2017年03月30日 18時08分36秒 | 活動報告

前回の炭焼き終了から10日ばかり過ぎた昨日の窯出し、内部温度は未だ冷え

切るには至らず、中で作業をすると汗ばむくらいだった。そうした条件下の炭焼きは

窯を温める必要はなく焚きつけると着火は難なく成しえる。今回は煙道の掃除もさ

れており内部温度を上げ着火を促す好条件が加わっている。朝一で68℃の温度が

9時には75.5℃とすぐに点火するのではないかと予想された。煙突から出る煙を見

ればわかるように煙が突き抜けるような勢い。以後も順調に推移し78℃の安定を確

認してから焚口閉鎖となった。丸1日経たない内の点火、急激な温度上昇への注

意を払いながら3晩越しの体制に入った。

            朝は通風孔、煙突も全開


炭小屋はマルチ・ワークス

2017年03月29日 17時59分25秒 | 活動報告

窯出し、窯立てをすればほぼ1日がかりの仕事になるのではないかと思って仕事に取

り掛かる。まずは窯出しをしなければ窯立てにはならないからイの一番で焚口を壊し

て炭出しを始める。最初に見た感想では出来上がりはいつもより少ないように思えたが

出していくと良い炭がしっかりと仕上がっていた。枝木は隙間がでないよう丹念に乗せ

た甲斐があり、これも中々の量と質の枝炭が出来上がっていた。

今回の炭焼きは近年にない短さ5日間、それによる弊害は一切見られなかった。集計

の途中で310kgくらいとのことだった。窯出しと並行して炭木づくりを進め、窯出しと同

時に窯立てを開始。昼食を挟み午後からは仕事がさらに分化する。

シイタケの駒埋め込み、過日倒した楢(割り木用)を山から降ろす作業も始まり3つの仕

事が平行に執り行われる。そうする内、窯立てを終えた窯から煙が上がり一応今シー

ズン最後の炭焼きが始まる。いつものお茶タイムは5時前からになり、そそくさとお茶を

終えバラエティに富んだ一日を終えた。

炭小屋の周りでは鶯が鳴き始めた。

桜の開花宣言を耳にする春がやってきつつある。

我が桑炭会も花を愛でようぞ。

ということになり4月3日は『桑炭会、桜はなくとも花見かな』となった。

               焚口を壊し炭を取り出す

                   焼き上がった炭

                   炭の仕分けを終えたころ

               炭木を立て終え、焚口づくり

                シイタケ菌駒を植え込んだ原木

                      楢の引出し

                         火入れ

                 楢の引出し現場から炭小屋を望む


開店なれど客寄せなし

2017年03月26日 17時27分05秒 | 活動報告

ここのところ野菜は端境期にあり出品するものは乏しいことに加え、木炭需要のピーク

は過ぎ来店での購入は見込みが少ない。店を開くにとっての条件としては鳴り物が音

を潜めるが如し。またチラシやブログでしか店開きの事は分からないのにいずれもなし。

にも関わらず内々には予定されていたので開店となった。肌寒い風と対照的なポカポ

カ陽気を感じさせる晴天の中・・・・・手持ちぶたさの店番で時間を過ごすのは勿体ない。

先日、調達の材料を炭木サイズに切り揃える。

概算で一窯を仕立て上げるだけの材料は確保できていることから、29日に窯出しとでき

れば窯立てを予定する。

店を閉じようとしている時、お客様のお出ましが有り何とも有難い事と感謝。


炭木の調達、山行き

2017年03月24日 17時06分59秒 | 活動報告

もう一窯焼こう、という事になり山行きの日。暑さ寒さも彼岸までの如く、この時期にな

ると朝方の寒さは少し残るものの太陽が出るとおんぼらとして春を感じさせる。寒の需

要期には雪で炭焼きができず在庫不足の状態の中、幸いにも注文が偏らず何とか持

ちこたえたが、この時期が過ぎると注文が多く窯入れをすると焼き上がるまでに殆どが

予約で埋まってしまう嬉しい悲鳴。

シーズン後半になっての頑張りで例年の生産量に近づいたのではないかと思われる。

さて作業の方、2班に分かれ山行班は以前に行った会員所有の山へ、残り班は焚木づ

くりや雑木類の片付けに取り掛かる。伐採した樫は窯の半分近くと思われ、次回の作業

次第で窯入れまでできるかもしれない。

農作業が忙しくなり時間が取れない時期になり、やりくりをした上での炭焼きとなる。

            炭木の下に敷く敷木の準備も完了