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桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

炭焼き2日目、点火

2019年12月14日 17時33分19秒 | 活動報告

窯が温まっていることは分かっていたから今日は早い時間帯で点火温度

に到達することを予測していた。地球温暖化の影響なのか暖冬気味で外

気温も高めも窯に助力するのかビックリするほど早く9時30分には72℃。

昨日の16時に火入れをしたばかりでこんなに早く点火温度に近づくことは

良いことなのだろうか、と疑問に思いながら様子を見る。その後も順調に

80℃付近を推移したので昼前に最終の焚き木を追加して燃え尽きるのを

待って点火と宣言しようとなった。しかし実際には15時に点火状態になった

のでここから木酢液の採取を始める。

点火に伴う焚口閉鎖は後刻とし通風孔の調整を開始。

この焚き木はしぶとく燃え続け結局16時30分の時点でも障壁前に残ってい

た焚き木は燃え尽きることなかった。

明日は多少の調整をしながら80台のキープをしていく。

   9時頃

  16時30分頃


窯出しと窯立て

2019年12月13日 17時23分11秒 | 活動報告

今季最初の炭を取り出す。いつものように焚口を壊し中を覗いてみると炭

と焚口の間にある障壁は倒れることなくちゃんと立っており、その奥に出

来立てほやほやの木炭が鎮座してござる。5日に終了して1週間以上経っ

ている窯の中はまだぼんやりとした温かさが残っており明らかな外気との差

を感じる。

完全防備のウィンドーブレーカーを着て中で動くのだからまさにダイエット

に挑戦中の様相。

手前の雑木は殆ど残っていないが中間に入れてあったナラ、奥手のカシは

しっかり残っている。また、炭木の上に載せてある枝木は大きめのものを入

込んだので枝炭というより小丸太の炭のようだ。窯の中から炭を出す。外

隊は分別、袋詰め、切り炭作りの分業で作業を進める。午前で窯出し

を終え次の用意をするところで昼食タイムとなる。

取り出した炭の総量は約370kg、その内カシが約260kgとこの窯にしては大

の生産。頑張ってやっと焼いた初炭、注文をこなすには焼け石に水が如

く。して、次の陣に向けて急げや急げ。

午後は2班に分かれ山行き班は前回、倒したカシの搬出の段取りをつけに

かけ、残りは窯立てを執り行う。準備した枝は真っ直ぐなものばかりを30

くらいに切ったものを一山。ある程度立てた炭木の上に載せると隙間なく

並びぶものだから幾らでも入る。十分用意したはずが結局は足らずで別物

を調達して凌ぐ。急がず慌てずの作業は16時に火入となり第2回目の煙が

ゆらり、ゆらり。これからの季節は雪のことも考えておかなければならない。

山から材料の持ち帰り、次のカシを伐採しておこうとなり21日に令和元年の

最終作業の予定が出された。

炭焼きとは別に29日には恒例のすこやか会館の門松立てが待っている。

1年の時の速さを嘆く時がまたやって来た。

  

  ストーブの煙

 

 釜の中らから外を覗く

   再び焚口づくり


材料調達、嬉しい悲鳴

2019年12月09日 17時27分59秒 | 活動報告

久しぶりの晴天の朝は寒い、それもそのはず9時だというのに日蔭は白い霜が残って

いる。このところ、何かをしようとすると雨に邪魔されちっとも捗らないことにイライラさせ

られていたが晴れは心も晴れ晴れする。

仕事前のお茶と本日の段取りを相談する。焼き上がった炭は未だ冷めていないので

次の窯の準備で山行きをする。今回も2班に分かれて山行きと炭木、枝木づくりの平行

作業となった。

山は前回と同じ場所だが思った以上にカシがありその続きと相成った。同じところの伐

採は大分進んだが木によってはチルホールで引っ張ってやる必要がありその手間に時

間を取られるがかたまって生えているから次から次へとペースは上がる。

午前の頑張りは大小15~16本を切り凡そ2窯分はあろうという量。未だ倒すことのできる

木はあるが取り敢えず倒した分を片付けることにして昼とする。

一方、炭木作りも順調に進み持ち帰ったものは全て処理を終え積み上げられている。

午後は倒したものの片付けで枝木、小丸太部、炭木部に分けて持ち帰りやすくする。

夕方までに粗方の処理を終えたが持ち帰る段取りまでには至らなかった。

炭焼きを始めたばかりだが冷え込みと共に注文が増え今、窯にあるものだけでは捌きき

ず早めに次の窯を立てる必要に迫られている。

ということで13日に窯出し、窯立ての予定。

シーズン当初はカシ材の入手困難と心配していたが、協力者からの情報でかなりの量が

確保できる見込みとなった。

   霜の降りた畑

   午後はカメラマン多忙につき写真なし


ソーチェーン研磨機の進化

2019年12月06日 18時47分28秒 | 活動報告

山行きに必須であるチェーンソー。木の伐採、炭木づくり等々で大活躍をするが手入

れが苦手なために常にベストな状態にあるとは言い難い。まずは刃こぼれ、摩耗があ

ると切った時に出るチップは粉状のものになりエンジン音ばかり勇ましくさ もみっぱり。

こうなればすぐにでも刃を砥ぐが研磨機も次々と便利なものが販売される。元は手で

やすり掛けしていたが角度や深さにばらつきが大きく熟練を要する。桑炭会で最初に

使っていたのは写真①のものでゲージ付きなので角度の狂いは少ない。次は写真②

やすりが円盤になったもので角度はほぼ狂いなし。いずれの場合も刃の研磨しかで

きない。つまりデプスと呼ばれる部位の研磨は別の治具を使用して行う必要があった。

近年は写真③刃とデプスを同時に研磨する機械が発売されている。チェーンソーや刈

払機のような機械の需要は限られているからこれらのメンテ機器も中々、進展していか

ない。調べてみるとここ数年の間に便利なものが出てきた。

その情報に近づくのはネットというツール。

炭焼きにもネットが貢献する時代になったのか・・・ 

   写真①

写真②

  写真③