桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

雪降る弥生、4日目の炭焼き

2019年03月13日 17時38分39秒 | 新窯工事

天気はジェットコースターのように変わり、少しではあるが雪も降りだす。風は強く寒い

寒い一日、本来こんな日は炭焼きにぴったりにみえる。

ところが温かい日に慣らされた精かこの寒さの下で外仕事はとても無理なんて旦那さ

んのようなことを言う。

今回は前回のクローンのような軌跡を辿っていることから『楽勝』だと構えていたが温度

は思ったほど上昇せず午後6時の最終決定により出る明朝の結果で次第が決まる。

目標としては前回並みの夕刻140℃~160℃だったが結果としては調節が絞り気味だっ

たようで17時112℃までしか上がらなかった。

スタイルとして3晩越しで仕上げる、これを踏襲するために無理に温度を上げることはした

くない、相反する結果を求めることになるが、あとは窯の言うことを聞くしかないようだ。

  風が強く煙突から煙が出ない

     9時ごろ

  15時過ぎ、遠くは雪で見えず



猫の目天気から晴天、3日目

2019年03月12日 17時45分40秒 | 活動報告

昨日の最終チェックで煙突、通風孔ともに絞り気味にして今の温度80℃前後を保持さ

せる。烏、かーと夜が明けた朝一番6時には82℃と『親の言うことをよく聞く子』の如く。

今日一日もほぼこの線に沿った動きをさせ目標は前回と同じカーブをなぞるため最終

チェックで86℃とした。

15時、83℃、17時、82℃、前回より少し低い温度で推移している。

今の時点では未だ余裕があるので80℃代をキープしていれば問題はない。

以前にも紹介したが窯の甲の上はぽかぽかしておりこの熱を利用しない手はない。

煙の滞留による臭いの心配がなくなり乾燥シイタケづくりが始まった。

      乾燥シイタケづくり

 

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招き猫の炭はできるか 3

2019年03月11日 18時21分17秒 | 活動報告

昨日の窯出しの時に取り出された招き猫は蓋つき石炭缶に入れてあった。生木のカシ

と初めて乾燥したカシで作ったものを炭化させた。取り出してみたものを大雑把に言う

と生より乾燥材料の方が割れ方が少ない。

本業は炭焼きだから生木であることが当然としてきたが、何かの作品にしたいのなら乾

燥の方がいいのかもしれない。

今シーズンの試行は今、焼いている生木3体で終わる。次のシーズンに向けての思考は

続く。形の良い黒いものを作るにはもっと温度の低い窯を使い完全に炭化させなければ

できることは分かっている。

本物の炭からできた招き猫を作ってみたいことの欲望はふつふつ・・・・。

こうした遊びは別の興味を生みボケ防止になるやも。

   17センチのカシ生木、取り出すと割れて分解する

     カシ生木2、同様に割れてしまう

     乾燥材料(前列)の作品、割れは少なくまずまずの出来(5~7㌢)

    

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うぐいすの初鳴き、炭焼き2日目に点火

2019年03月11日 17時47分55秒 | 活動報告

昼前、窯に出かけようと車に乗りかけると『ホーホケキョ』と家元のような正調。初鳴きが

早いのか遅いのかわかりかねるが、この時期の鶯にしてはとても上手で本番さながら。

冬の寒さに負けず一人カラオケで練習していたものか。

雨で温度は下がり気味なのに春を思わせる。暫くは冬と春の様相が混じり合いながら

交代していく。

連続しての炭焼きで窯は温まっているから今日には点火させる心意気で始まった。

昨夕に焚木を一杯入れて一晩越したが、朝には燃え尽きおきが残っていた。焚木を追

加し再び火を入れ温度上昇を待つ。

8時半、さんだらぽっちを外し、通風孔を開放して点火を促す。この時点で温度は60

℃、ここから温度上昇は早くなり11時、最後の焚木を追加、これが燃え尽きた時点で

焚口閉鎖の段取りとなった。

13時、81℃になった時点で点火とみなし通風孔の両側閉鎖、中央部1/2閉とする。焚口

を泥で閉鎖するは焚口の金具の温度が高すぎて泥がつかないため、温度の落ちた16時

に行う。点火後は80℃近辺を維持しながら2晩越していくための調整を続ける。

    以上、9時ごろ 焚口に逆火が出るほど元気

   17時の通風孔と煙突の調節


最後の炭焼き始まり

2019年03月10日 18時00分39秒 | 活動報告

ブログ管理人は午前中、別の作業に出かけ炭の作業には不参加。作業はほぼ定型な

ので、聞かなくても分かる。

『残熱のある窯の中から黙々と炭を出す。暫くすると汗が出てくる・・・』外に出された炭

カシと雑木に分別、概ね半分のサイズに切り袋詰めされていく。

製品としては通常の木炭、細い枝炭の2種類が出来上がる。

窯出しを終えて昼食後、午後の作業として準備していた炭木を窯の中に入れる

『窯立て』を行う。2時前から始め4時半には火入れとなったから通常より早いペースで進

んだ。

理想的なことを言えば採取していた全ての材料を使い切ってしまうことだったが、残念な

ら多くが残った。カシは使い切ったのでナラと雑木が残り放置しておくことは忍びない

ので割木にすることになりそう。

春恒例の行事、花はなくても花見、鯉のぼり立てがあり、これらと絡めて残り木の始末を

案中。

また、炭焼きが始まった。

    窯の中に炭木を入れ、焚口を作っているところ

   窯の温度を上げるため、煙突・通風孔を塞ぎゆっくりと燃やしていく

   

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