Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

アイスとウサギの服

2018-05-08 16:24:00 | ファッション
先日イタリアに行った時、実はGUCCI熱に浮かれていて、空港の免税店からミラノ市内のお店、そして山の中のアウトレットまで行きました。

でも何も買わず、良いお品を鑑賞しただけに。・・・魔法で手からお金を出せたなら別でしたけれども。

結局お洋服は、イタリアのプチプラブランドOVSがコラボしているモデルの「ケンダル&カイリー姉妹」のパーカーとパンツだけ買いました。ちょうど欲しくて探してたアイテムがあって、イタリア、スイス、オーストリアの限定販売だから記念にもなるし。(といいつつ、すごいヘビロテしてます。エヘヘ)


それで、きょうは、東京帰ってきてから、クオリティが高くてステキなお洋服をセール価格で買えまして、とっても幸せです!

これから夏になるというのに、ジャン、ウールのパンツ

でもでも、これ私の好きな厚手のウールで、サイドにベルベットのライン入りなんです。好みのストライクゾーン直球なんです。毎年こういうのを探しては見つからなかったので、もう来年の冬が待ち遠しいな。

小さなプリントのブルゾン

黒地にこういうカラフルな小さい模様入りってなぜか惹かれる。

そして模様はアイス柄! ジュ〜シ〜


さらにリバーシブルだったの!

アイス柄好きだけど、合わせるの難しいかな・・・と思ったらコレですよ!ちょっとニットにしては高い買い物かなあと迷いましたが、リバーシブルと発見して、無地の方にはポケットもついてるし、カーディガンとジャケットの中間でとってもオシャレじゃないでしょうか。


あとショーツです

これはメンズのホームウェアなんですが、「君の名前で僕を呼んで」で夏のショーツはその地位を上げましたね!私が履くと膝くらいまでの丈になりそうですが、

このウサギ柄に負けました。


ウサギはデザイナー/ポール・スミスさんのラッキーアニマルなのだそうで、よくモチーフとして登場しますが、何度見てもつい手が引き寄せられてしまいます。


大満足のお買い物をして、夕食のお買い物へも行ったんですが、そのスーパーの袋がまた地域(上野御徒町)に便乗なのか何なのかわかりませんがパンダ。「袋は結構です」って最初はエコ発言したのですが、このパンダ袋を見たら「やっぱり可愛いのでください」ってなっちゃいました。



帝王の私室

2018-05-07 20:27:00 | 近況

写真はこちらからお借りしました

賃貸アパートメントのサービス係として働く前に私がこの仕事でイメージしていたことは、フロントで住人さんの対応をする接客業、外国人客が多いので地上のCAのようなエレガントな案内役・・・・

だったのですが、私の職場はフロントと管理人さんを足したような業務内容で客室に入る仕事もあります。会社によってはコンシェルジュの入室を禁止しているのですが、うちはケチな所なので、清掃会社にやってもらうとお金がかかるという理由で電球が切れた時はフロントが交換に行くのです。あとはクリーニングやお荷物を住人さんの留守中に部屋に入れたり、家電などの修理業者が入室する場合も立ち会います。もう「なんでも屋」ですね!

ですので、住人さんで「女性相手の接客業」をされてる方がいらっしゃるんですが、彼がその業界で『帝王』と呼ばれていることを知って急にドキドキしてしまいました。

私が『帝王』と聞いて真っ先に思い浮かぶのはフィギュアスケート界のプルシェンコ様。業界違えど、同じタイトル。うわああああ〜

なぜ知ったかというと先輩にその人の源氏名を聞いたのでググってみたんですけどね、いっぱい出てくるんですよ、まとめとか、記事とか、華麗なるポートレイトとともに・・・

『帝王』が気になりましたが、あまり知ると今後顔を合わせた時に有名人の前の一般人になってしまい仕事しづらいので自粛しました。

だって寝起きの顔とかが私にとっての『帝王』なわけで、一度なんて電球替えに行ったらカーテン締め切ってお部屋真っ暗で、(こう言う作業は通常外出されているであろう午後に行います)でも仕事しなくちゃと脚立持って部屋に入って変えたんですけど、どうもその時寝室で気配がするんですね、でも脚立の上に立って背伸びして頑張っている時に途中でやめられないし、作業終わり次第電気消して真っ暗にしてそそ草と退出しましたけど、あれは絶対寝てる時に入室してしまったんだと思います。『帝王』出勤時間が遅いので、結構タイミングが難しいのです。

でも『帝王』も接客のプロですので、対人関係の「基本のき」=普段の挨拶がしっかりしているのでとても感じがいいです。備品のカーテン捨てちゃったりして、自分の美学に合わないことには容赦ないこともありますが、挨拶だけでもサービススタッフの存在をリスペクトしている感じがしますもの。さすが『民』への接し方も『帝王』たる所以・・・。


5/8追記

ショックから一夜明けてみたら、プルシェンコ様は「帝王」ではなく「皇帝」だったわ...!と気づき、お恥ずかしい限りです。

A Very English Scandal 予告!

2018-05-05 21:28:00 | ベン・ウィショー


き、期待が膨らむばかり!

待たれる放送日はいつでしょうねー ドキ(*´ェ`*)ドキ

5/6追記

このドラマが発表された時、主演ふたりへの期待はもちろんのこと、事実に基づくストーリーであること、それと製作陣がとても豪華で、この「事実」をいったいどのように見せてくれるのかと楽しみにしていただけに、しかもその期待を上回る予告編映像に、もう、気が気ではありません。「事実は小説より奇なり」そして「ドラマは事実より奇なり」なものが見られそうな予感!

ではその豪華製作陣についておさらいしておきましょう。私が知ってる作品のみなので、本当はお二人とももっともっと活躍されています。

脚本:Russell T Davies/ラッセル・T・デイヴィス

・「ドクター・フー」を2005年に復活させたプロデューサー・脚本家です。
・そして記憶に新しい2016年BBCのシェイクスピア「A Midsummer Night's Dream」でも斬新な解釈で驚かせてくれました。

監督:Stephen Frears/スティーヴン・フリアーズ

・1985年「マイ・ビューティフル・ランドレット」このダニエル・デイ・ルイスは国宝。
・1987年「プリック・アップ」若きゲイリー・オールドマンがエロい。
・1988「危険な関係」グレン・クローズ、ジョン・マルコビッチ華麗で怖い。
・2006年「クイーン」ヘレン・ミレンがアカデミー賞を受賞。
・2013年「あなたを抱きしめる日まで」ジュディ・デンチ、スティーヴ・クーガン、地味だけどとても好きな映画です。

BBCラジオ「ベニスの商人」

2018-05-03 20:31:00 | コリン・モーガン


BBCiPlayerでコリン・モーガン、アンドリュー・スコット、ヘイリー・アトウェルが出演する「ベニスの商人」のラジオドラマが聞けます。

青文字からリンク

イタリアから戻ってぼーーーーっとしていた4/22に放送されたので気がついたのが3日くらい前になってしまいました。

あと19日、つまり配信は1ヶ月で5/22までですね。

90分のドラマですので、英語がわからなくてもシェイクスピアの原作を片手に聞くもよし、眠れない夜にこれを聞けばウトウトできるかも!ストーリーが聞き取れれば興奮して眠れないけど、それはそれで本来の目的ですので、わかってもわからなくても有用なラジオドラマです!

コリン・モーガンはアントーニオにお金を借りてポーシャ(ヘイリー)と結婚するバサーニオの役。お姫様を射止める青年役なんてコリンにぴったり。
そしてアンドリュー・スコットは嫌われ者のユダヤ人金貸しのシャイロック、こちらも楽しみ。

時代は2008年、場所はロンドンのシティに設定されています。確かにシェイクスピアの時代ベニスは世界貿易の中心地だったから、金融業が成り立っていたからの「ベニスの商人」なわけですものね、うまい!
てことは色々脚色されてるのか、「シャーロック」みたいに時代を超えてるのか…

モーリス

2018-05-02 20:59:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


「君の名前で僕を呼んで」を見た後、脚本ジェームズ・アイヴォリーの監督作「モーリス」(1987)が上映中だと気付き、映画館で見られるのは最後のチャンスかも知れないと思って行ってきました。

実は日本公開の1988年にも見たのですが、当時の私には退屈でぼんやりと綺麗な人たちと風景を見ただけで終わってしまいました。

「君の名前で僕を呼んで」が理由もわからず私に何かを残したので、果たしてモーリスは本当につまらなかったのか?確認したくなったというのが正直なところかもしれません。


・・・・30年ぶりに(ぎゃっ!)2度目を見て、若かった私には心の機微がちっともわかってなかったんだなあ!と納得。

恥ずかしいけど、イギリスのお金持ちの綺麗なお兄さん達がたくさん出てきて、それぞれの個性もよくわかってなかった。

まず主役のモーリス、この人、いい人ではあるけどかなり天然ど真ん中だったのですね。オープニングで小学校を卒業する時に、父のいない彼に性教育を施した先生の話を素直に聞き、「僕は結婚しません」と即答した少年。身体が成長して教養がついてもあのまんま。お母さんは特に厳しくもなく姉妹に囲まれ、家庭で唯一の男の子として甘やかされたんだろうなあ。基本生活に不自由なく育ってるからヒネてはなく、競争相手もいなかったから過剰な自己主張もなく相手の気持ちに合わせて行動できるいい子ちゃんである。自分の気持ちにびっくりするくらい素直でそれを表現も出来る。もっと後の時代に生まれてたら「君の名前で僕を読んで」のエリオになれたのに。

ただ、私はモーリスのキャスティングがジェームズ・ウィルビーなのが個人的に得意ではなく、昔よりは受け入れられましたが、そこがこの映画と私の距離ができちゃう理由なのは如何ともしがたい。

そしてヒュー・グラントのクライブ、一番美しくてバランスのとれた青年、モーリスを愛してたのは本当だったが、彼の場合はアカデミックな神話のような愛でプラトニックでないと「自分が汚れるような気がする」というのも本当なんだろう。その気持ちもわかる。と、モーリスは彼を尊重してたけど、本当はモーリスの方は全てをシェアしたかったんですよね。のちにスカダーとしたように。

でモーリスとクライブの愛は、クライブが着々と結婚して地位を固めていく過程で終わりになり、ー直接のきっかけとしてケンブリッジでの同級生が警察の同性愛囮捜査で捕まり社会的に全てを失うという事件がありましたー クライブには青春の1ページとしてそっと日記帳の中に収められるが、モーリスはそんな器用ではないので苦悩が始まるんですね。

牧師や医者に真剣に相談や治療を求めたりして、今だったらちょい前のエイズ患者を見るような汚らわしいもの扱いされていたのが悲壮でした。本人は真剣です。苦悩から逃れたいんですから。

この辺、原作者フォスター自身の苦悩でもあったのでしょうか。おそらく、クライブもモーリスも、後で登場するスカダーも、フォースターの分身ですよね。

モーリス・・・本音、ピュアな存在
クライブ・・・ある意味現実的な理想
スカダー・・・責任のない労働者階級だったらこんな風に行動できるかも

スカダーはクライブに「小賢しい、計算高い奴」呼ばわりされて、私もモーリスの思うようにスカダーの本心が分からなかったけれど、家族との移民計画を棒に振ってでもモーリスを求めたことがわかり、最後の最後でモーリスの心はメロメロになってしまいました。

ここで生活に疲れた私は「あの育ちの違う2人がどんなに愛し合ってもその後生活を共にしたら絶対に合わないのは目に見えている・・・」ととっさに思いましたが、後になってよくよく考えて、あの一瞬ではフォースターの3つの分身が全員幸せになっているので、そこで終わるのがこの物語の正解なんだとわかりました。

フォースターが生涯発表しなかった、自分のための物語なんだから。