10月に突入しました。しましま一族が集合した運動会も、台風も終わって、
もうひとつ、やっとのことで終わったのは
「THE SIGN OF FOUR」です。
せっかくドラマのファンになったんだから、
原作も知っておきたいと、
せっかくだったら原作なんだから
原書で、
せっかくだったら、大好きな
俳優さんの写真の表紙と
豪華執筆陣の最新の序文がついた、BBC BOOKSシリーズが出てるじゃないか!と
せっかくだから、発表順に読み進もう、と始めてしまったのです。
その発表順は、最初が「緋色の研究」こと「A STUDY IN SCARLET」
2番目が、「四つの署名」こと「THE SIGN OF FOUR」
どちらも長編で、巻末にオマケとして短編がひとつずつ収録されています。
前者には「ボヘミアの醜聞」後者には「白銀号事件」でした。
いやー、日本語でさえ小説というものをあまり読まない私です。
なぜこんな
拷問に自ら手を出してしまったんでしょう!苦クク。。。。
いえ、120年前の本をそのまま読むという経験は面白いです。
でも、この本、まったく現代語訳ってされてないんでしょうか?奥付には書いてないし。
日本語では明治の表記と文体で今そのまま読むのは難しいじゃないですか?
英語って古風な言い回しなどは今使わないってのはあるでしょうけど
100年以上ほぼ変化がないってのは戦勝国ならではのまっすぐな文化史なのかな。
英文学にお詳しい方にぜひ教えていただきたいです~!!!
こちらのシリーズは現在のところ5冊出ているようで、私はそのうち4冊を
持っています。発表順では、次は最も面白いと人気の高い「冒険」こと
「THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES」です。やったーー
でも、実は順番を守らず「BASKERVILLES」を先に買ってしまったんです。
ひとえに「序文」著者がベネディクト・カンバーバッチだという理由で。。。
ところで、ネット社会の現在、本文だけなら無料で原作全てが読めるサイトもあるんですよね。しかしそれを知ってなおお金を払ったのはその序文が読みたかったのが大きいんですが、なんとアマゾンの「クリック!なか見検索」でも半分くらいは読めてしまうことに最近気がつきました!!がーーーん!・・・いや、全文は読めませんよ!読めたら著作権侵害だ!!
序文の著者は、「SCARLET」がモファットさん、「署名」がマーティン・フリーマン、「冒険」がゲイティスさんです。
著作権のことを叫びながらも、せっかくこちらのブログを読んでくださってる方のために、BASKERVILLESからベネディクトの序文を、私のつたない和訳で前半の95%を紹介します!なんか変なんですけど、さすがに英語文そのままは転載いたしません。これで雰囲気が伝わったらいいなと思います。そしてぜひとも日本アマゾンでも販売してますので、原文をお読みになりたい方はポチッと行ってくださいね。
INTRODUCTION<序文>
「ミスター・ホームズ、あれは足跡でした。巨大な魔犬の!」
有名な台詞。
完。
待てよ、’魔犬’の作品全体の序文を書いて欲しいの?
(もしもこれをミュージカルにするとしたら、こうやって話すのがいいな。「魔犬!」のミュージカルか・・・そうだ、いいアイディアがあるぞ・・・
・・・集中するんだ、カンバーバッチ!)
これって、マーティン・フリーマンによる策略なのかな? ー例のシリーズが間もなく「ジョン」とタイトルが変わると確信してるからって。 だって、原作の中でも最も人気があって恐ろしくて、それなのに15章中6章にはホームズが出て来ないというので悪名高いのが、この作品なんだ。なぜだ?
なぜかって、そうだろう、犬のせいだよ! あ、ごめん、これはネタバレだったかな・・・
でもシャーロックは、その世にも巨大な犬を探して近所をかぎまわり、早すぎるくらいに解決する。そして僕たちは221Bに戻り、石炭入れからまた1本葉巻を優雅に取り出す時間には間に合う。とにかく、マーク・ゲイティスがこうしちゃいけないってことはないよね? 彼は、僕たちのバージョンを書いたんだし、それに犬を飼っているんだし!バンセンって名の犬!マーク(とバンセン)に公平であるために言っておくと、口から火を噴射したりはしないし(前の晩にくさい薫製ニシンでも食べない限りはね)、めらめらとくすぶる光で目を輝かせたりしないし、彼の首の逆毛と喉袋が揺らめく炎で浮かび上がったりもしないけど。(しましま注:ここは原作本文に対比してますね)ただごろんと転がって君にお腹をくすぐらせてヨダレは垂らすけどね・・・
僕はシャーロック・ホームズには遅れて来た。3年前に手を付けて、いまだに追いつこうとしている感じだ。原作は全部読んだけど、最初は何もわからず大のホームズファンふたりを信用するしかなくて ー そう、スティーヴン・モファットとマーク・ゲイティスを。世界で最も偉大な(顧問、だけど僕が思うには万能の)探偵を演じるための僕の本能をふたりに預けたんだ。幸運にも、彼らはただの狂信ではなく、イギリスでも最も優秀な作家だった。始めのところから読み出し、「緋色の研究」を読んでいる時、本はキャラクター設定のための教科書であり、シャーロックを演じることを容易にしてくれることに気づいた。
ドクター・ワトソンは、職業柄、非常に知覚力の鋭い人だ。(もっとも、ホームズが何度も言うように、彼は、見てはいるけど、常に観ているわけではないんだけど。)とは言え、ホームズに紙上に命を吹き込んだ人物としてワトソンは異彩を放っている。僕の研究としての読書も調子が出てきた。この素晴らしい物語に関するもの全てを好きになるにつれて。喜びに満ちているじゃないか、ホームズ聖典を読むことが宿題と言えるなんて。ああ、僕の役者人生!
ワトソンは初期のホームズの外見についてうまい記述をしている: 彼を観ていると、良く訓練された純血種の狩猟犬が、茂みを前に後に駆け回って、熱意に鼻を鳴らしながら、ついには途切れていた匂いにたどり着く様子をいやおうなしに思い出す。
(以下略)by Benedict Cumberbatch
*この続きはアマゾン「なか見検索」で英文が読めます。
再度
「集中するんだ、カンバーバッチ!」も出てきますよ
10/4追記 なんと!さっき
日本アマゾンさんのBASKERVILLESの「クリックなか見!検索」を開けたら、序文が全部読めるようになってた?!なんだなんだ?!著作権はどうした??本が売れなくてもいいの?太っ腹だなあ。。。。
12/18追記:訳中の補足/文中にあると邪魔なのでこちらにまとめました
*「ジョン」とタイトルが変わる・・・これは「シャーロック」に対する「ジョン」なんでしょうけど、シャーロックと言えばそれで立派なタイトルだけど、ジョンというありふれた名前だとタイトルだと即座にわかりませんね。(苦笑)
*薫製ニシン・・・kippersと言って、イギリスの朝食メニューのひとつです