Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

鉄の女

2012-03-07 16:01:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
けさのニュースにメリル・ストリープさんが出ていました。



今月16日公開の映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
PRのため来日というニュースでした。
アカデミー賞主演女優賞をはじめ数々の賞を受けた話題の映画のようです。trophy

現存する政治家、とは言え、そこは女性が主人公ですから、
配給会社としてはぜひとも女性客にアピールしてヒットさせたいという気持ちを、
タイトルの「涙」から感じてしまいます・・・shoe

私もこの時代にとても興味があるのでぜひ見たいです。


マーガレット・サッチャー

・・・興味を持ったのは、ミュージカルと音楽がきっかけです。

ミュージカル「BILLY ELLIOT」の1シーンdown



ちょっと暗いんですけど、風刺キャラとなったサッチャーさんの巨大人形
とおじさんがトレードマークのブルーのスーツで仮装してるのがグロテスクup

このお話は、サッチャーが政権をとってまもなくの80年代前半、
収益の悪い炭坑を閉鎖する政府と、仕事を無くす炭坑夫の争いが背景にあるのです。
その現実から逃れたい気持ちがダンスへのパワーとなって
ビリー・エリオットは生まれたのでした。

それから、音楽の方は、UKパンクの登場です。



70年代中盤、「ゆりかごから墓場まで」の福祉を押し進めた英経済はどん底でした。
「イギリス病」という言葉もありました。
(とは言っても1980年に1ポンドは400円強だった・・・)

貧乏で毎日はつまらない。けど若くてパワーはある。
オレたちが不幸なのは政治が悪い!国家が悪い!ってことで、
「アナーキー・イン・ザ UK」で「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」です。
あ、後者は、皮肉で本物の女王をおちょくったんですね。

パンクの音楽性自体はともかく、
80年代からサッチャーの舵取りで英経済は立ち直ったかのように見え
音楽も、ゴージャスなルックスのニュー・ウェイブに受け継がれ、
「カルチャー・クラブ」とかが現れるのです。

その後年月をかけてブレアの時代にはバブル経済になるのですけど、
そのきっかけをたどると、やはり、サッチャーの第1歩だったかな、と思うのです。

貧乏な、だけど「愛すべき古さ/変わらない頑固さ」があったUKは70年代まで。
その最後の年79年に始まるサッチャー時代。
どんなイギリスを見せてくれるのかな。





Mの悲劇

2012-03-03 00:00:00 | 国際結婚・家族のこと
朝からMは大粒の涙aseをこぼしたdokuro

5年生から始まる家庭科用のバッグをJが買わないと言ったからでした。



日本の小学校では、絵の具セット、お習字セットなど、鍵盤ハーモニカ、
などの勉強に必要な道具を個人で揃えなくてはなりません。

そして、そのお道具のカタログを学校から全員がもらい、
sanzai学校からまとめて発注できる仕組みになっています。

もちろん、お兄ちゃんやお姉ちゃんのものがある家庭や
そのカタログ以外から自分で選んで揃えてたい人には強制ではありません。
でも、7~9割くらいの子供はそのカタログから発注します。

わざわざ探して買う手間が親にはかからないし、
ファンシー文具屋さんの今流行のキャラクターがついたケースがよりどりみどりで
子供も新しいバッグを買ってもらえるような楽しみがあるからです。down



Mは、こういう流行グッズが大好きですheart
おしゃれkirakira2だと信じています。
こういうものを持ってることがステイタスなのです。

・・・ところが、父母であるJと私は、

まず、学校が業者と結託して物を売るということに反発を感じるタイプanger
さらに、
大企業のブランド品&キャラクターグッズを斡旋されることにもanger
さらにさらに、
ウチの場合、デザインになってる英語にも反応する・・・・
「そんな意味不明の英語は恥ずかしい」とかうんぬんanger

日本ではこういうタイプは「あまのじゃく」と言われるマイナーな存在ですね。

それに反してMは、流行っていてかわいいものが欲しい。
みんなと違う見たことないものは恥ずかしい、という対極な感覚ですから、
そこが悲劇です。

まあ、私としては、こういうキャラクターは好きじゃないけど
子供には子供の流行があって欲しいのもわかる。

だけどJは、いきなりカタログを出されて、
コレ買っていい?!」ときかれ、
「コレかコレが欲しいの。いい?!」ですから、
とっさに「I'm not buying any!!」と突っぱねました。dokuro

学校で使うものなら買ってもらえると信じていたMはそこで
ボロボロ涙をこぼして泣き声で「I want that! Because I want ... 」ase

「もうこの話は終わりだ」とJが席を離れたあとも、
私に向かってパパへの文句を繰り返すので、

誰かを動かしたいと思ったら、
きちんと説明して納得してもらわないといけないこと、
「ほしい、ほしい」と泣いても事態は変わらないこと、
急に強く人を動かそうとすればするほど相手は反発することなど、
教えました。

カタログを用意してくれる学校を、素直に「親切だsymbol1」と
思えない親のところに生まれて来たのは悲劇ですけど、

世間勉強だと思って頑張ってください。smile



お客様を疑いません

2012-03-02 00:00:00 | 異文化

   東京・丸の内の「三菱1号館」

J「それで、銀行は誰のか、とか、どうして持ってるのか、ってきかなかったの?」
私「きかなかったよ」
J「信じられない!そんなの日本だけだ」

money

キャッシュ・カードがなくしてしまいました。
それはJの口座で、らでぃっしゅぼーや(食品の宅配)と
Mの習い事の月謝の支払いに使っているので
私がずっと預かっているんですが、いつもの場所にないのですyellow23

それで、カードの代りに通帳があればどうにかなるかと、
Jから通帳を借りて銀行のATMに差し込んでみました。

・・・が、通帳は差し込み口から吐き出され、
「この通帳はお使いになれません」の文字がスクリーンにyellow23
中をよく見たら、最後の記帳は2007年・・・
5年も使ってないと通帳も使用不可になるとでもいうのでしょうか??

それで、銀行の人にきいてみたのです。
「この通帳使えないんですけど、しばらく使わなかったからでしょうか?」

銀行の人「磁気が弱くなっているかもしれませんのでお調べしますね」
   ・・・5分後・・・down
「お待たせいたしました!磁気を補強しましたので、どうぞ!」

ああ、ありがたや・・・とりあえずこれで「預け入れ」だけはできた。

これをJに報告したら、一番上の質問をされたわけです。

「イギリスでもニュージーランドでも、
他人の通帳を持って『これ使えないんですど』って銀行にきいたら、
『それは誰のか?なぜ他人の通帳を持っているのか?』って
きかれるに決まってるよ!」

・・・だそうです。

つまり、セキュリティーの問題ですね。
自分のものでない通帳が使えないんですけど~という人が来たら、
ID確認や、通帳の持ち主との関係をまず証明させ、悪用を予防するということ。

それが、日本では、どうみても J◯◯◯◯ S◯◯◯◯◯◯ には見えない私に
ノーチェックで弱った磁気テープを補強してくれた。

夫婦別姓の私にとっては助かった対応でしたし、
印鑑がなければお金をおろせないんだから、
別にいいんじゃないかな~と思った私は、
日本の平和ボケなんでしょうか??