スパークスがテーマソングらしき「GET CRAZY」という曲を提供してるというので引っかかった80年代のカルトミュージカル映画を見てきました。曲を提供だけだったら、東京の聞いたこともないインディー映画館@菊川まで行かなかったかもしれませんが、出演者にマルコム・マクドゥエルがあったのが主な動機となりました。
第1印象は、制作年の1983年って改めて美意識がよくわかんないと認識!はちゃめちゃなりにストーリーはあって、町のシアターでニューイヤーイベントを企画している主催者の若者たちとその上の世代のビジネスマンヤクザたち、イベント出演のミュージシャンのキング率いる黒人&ユダヤ人のバンド(これが想定外にメチャかっこいい)、体操しながら歌うナダ率いる女子チーム(この女子たちも偉いカッコイイ、惚れる!)、そして往年のロックスター=リジー(マルコムが期待通り怪演)、なかなかタクシーで着かないルー・リード、悪役の爆弾仕掛け人チーム、なぜかシアターに突入してくるハーレーダビットソン軍団見たいの、と出演者がみんなコスプレイヤーかドラァグ並みの濃さでそれぞれにシアターを目指して盛り上がるのです。
で、音楽的にはニューウエイブの時代なんだけど、一般人はまだ70年代と同じような格好をしていて、男子も長髪め、美女はカーリーヘア、ああ、80年代前半の音楽&ファッションに敏感な若者のジレンマ「こんなダサい人たちから逃れてクールな人とぶっ飛びたい!」って気持ちがわかるし、映画に出てくる観衆も皆クレイジーなんだけど、要するにその気持ちだったのね、っと着地するのでありました。
肝心のスパークスの歌は、他のかっこいい音楽の流れで聴いてもラッセルのキラッキラボイスが光っていて、改めて私のスパークスとの出会いがビジュアルなしで音楽だけだったのに心を掴まれたことを思い出しました。
この特殊な映画を買い付けて上映してくれているのが「ストレンジャー」という東東京の菊川という場所にある見にシアターで、ラモーンズの出る「ロックンロールハイスクール」という似たような学園ロック映画らしき作品も12/18から予定されていてそれも気になります。ただ「ゲット・クレイジー」の方でも暴力的なシーンは生理的に嫌悪感を覚えたのでちょっとそれが心配ではある・・・
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