Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

古代ギリシア

2015-07-01 18:19:00 | ベン・ウィショー


今月からロンドンで上演の「バッカイ」の原作本を読みながら、少しでもその舞台である古代ギリシアについて知りたいな、と思っていたところに行われた、

「東京大学文学部公開講座/古代ギリシア教に改宗することはできるか?」という講義を聞きに行って来ました。



上の写真は、講義のあった法文2号館の入り口です。何度も通ったことはあるけど、この建物の中に入るのは初めてで、ホグワーツみたいな世界を期待もチョッピリしましたが普通の古い建物でした^^

まずタイトルにある「古代ギリシア教」ですが、そういう宗教が具体的にあるわけではなく、「古代ギリシアとは何か?」と考えた時に、日本人が自分達のアイデンティティをひっくるめて「日本人」という時に根底にあるものを「日本教」というようなものだと、講師の葛西康徳教授が語りました。

そして、この古代ギリシアを含む西洋古典学とは、聖書と並ぶ西洋の学問の基礎なのだそうです。

(こう言われると、シェイクスピア以前には、西洋で引用と言うと聖書かギリシア&ローマ神話だよな、そしてシェイクスピアもハムレットではギリシャかローマ神話の神様を理想としていたよな?!と思い出しました。ふむふむ?)

と冒頭はふむふむと導入されて行ったのですが、私に古代ギリシア的なるものとしてわかったことは、

古代ギリシア人はアイデンティティにおいて排他的(そこが日本人に似ている。共有する信念のようなものがある。)
古代ギリシアを他の文化/国家から分けるものには、慣習、教育、法、宗教がある。
その中の特徴的なものに饗宴と競演(オリンピックやギリシア悲劇を含む)とがある。
民族による違いは犠牲儀礼に表れる。=生け贄の儀式が違う

・・・・というものでした。細部に民族の固有名詞や、ギリシア語の日本語への解釈のバラエティなども色々とでてくるのですけど、

この時ほど東大の講義を100%理解する脳が欲しいと思ったことはありませんとも!


そして、この講義の終わった時間に合わせて、東大西洋古典学研究室を中心とする「古代演劇クラブ」の古代ギリシア語による野外発表公演がありました。
演目は「メナンドロス 第二幕」



舞台は図書館の入り口のひとつの外階段。なかなか雰囲気でてます。

が、原語の台詞の和訳が配られたプリントのみなので、劇を見ると意味がわからず、プリントを読むと劇は見られないのです。

原語研究が目的の観客にはおもしろいかもしれません。が、私の場合、ギリシア悲劇を理解したい目的で、このギリシアコースに来たわけですから、劇として見てしまったわけです。

ついつい「オックスフォード大学演劇協会」のレベルを思い出してしまい、私の情報の読み取りが甘かったのだと反省しました。



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