Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

くるみ割り人形

2012-11-18 19:53:00 | いろいろ
なぜかバレエの発表会に出ることになりました。
「なぜか」と言うのは、大人になって、しかも子供を生んでから始めたんですから
「ステージに立ちたい」が目標ではないわけです。
ダンサーにはなれなくても自分が楽しめればいいと思って早数年。。。
それが、「発表会大人クラス全員参加」という掲示を鵜呑みにしたばかりに。
(フタを開けたら全員いなかったんですけど~
そりぁ大人には皆都合ってものがありますよ~。お仕事や、家庭の用事がねえ。)

演目は「くるみ割り人形」でクリスマス・パーティーのお客人の役が「全員参加」
の部門です。先生がおっしゃるには「歩くだけだから簡単」・・・のはずでした。
冒頭のお屋敷でのパーティー・シーン↓



ところが、「歩くだけ」でもステップはありますし、
音をたてない歩き方、頭、肩の向き、手の位置、場面に応じた演技、
貴婦人のお辞儀、と覚えることはいっぱいなんです!!!
舞台を見ると、それはそれは簡単そうです。そうです、彼らはダンサーなんです!
舞踏会での踊りは、よく時代ものの映画にも出てきますよね!
あれも伝統的な基礎があるのです。貴族の教養と思うと習うのは楽しいですが
できるかどうかとなるとまた話は別です。。。

ところで、私がバレエを始めたきっかけは、ロンドンはコベント・ガーデンの
オペラハウスでロイヤル・バレエを見始めたからでした。



当時、育児真っ最中で、講演は7時からなので、夫に子供を渡してひとりで。
1歩足を踏み入れれば、赤いベルベットの壁に金縁の額に入った歴代の舞台の
写真や衣装が飾られていたり、見に来ている人達も年齢層が高く男性客も多い。
バーへ行けばそこは大人の社交場です。観客席でも、知らないお隣の人と
気軽に会話ができるのがイギリスですので楽しめるのです。

DVDにもなったこの講演にも行きました。



そこでお隣の紳士がサー・アンソニー・ダウエルのことを教えてくれました。
その時は確か2002年、ダウエルはその前年までロイヤルバレエ団の芸術監督を
していたのです。もとはダンスール・ノーブル=王子様キャラの人気ダンサー
でした。イギリスのバレエ界の大御所です。その講演では、特別出演だったので、
終わりの挨拶では会場はスタンディングオーベイション、ただならぬ盛り上がり!
無知の私でも「このおじさんすごい人なんだ」とわかり、後で若いころの写真を
見つけて「王子様」に納得しましたよ~~↓

若かりしサー

この講演は「金平糖の精」に吉田都さんなどロイヤルのオール・スターでした。
同じキャストではありませんが、娘のMが4歳の時いつも行ってた児童館のような
施設が同じオペラハウスでの「くるみ割り人形」に連れて行ってくれたこともありました。
セントラル・ロンドンの特権だったかと思います。
バレエ団新人による子供のための講演で、席は上の方とは言えたったの5ポンド!
今なら700円くらいです。Mは残念ながら覚えていません!

イギリスでは正統派のロイヤル・バレエだけではなく、
マシュウ・ボーンの「くるみ割り人形」も見に行きました。



マシュー・ボーンと言えば有名なのは男の白鳥が踊る「白鳥の湖」。そっちを先に見て
大大大感動したので「くるみ」も、とウィンブルドン、とちょっと郊外まで
足を伸ばしたのでした。あの辺は高級住宅地でもあります。行ってみたら、
有名なクリスマス前の家族でのお楽しみ企画らしく、子供もすごく多い!
あの人達は、マシュー・ボーンを、バレエでは異端だと知っていて見に来てたんでしょうか・・・・???



最新の画像もっと見る

コメントを投稿