ドラマ「The Game」の放送がイギリスで始まりました。
日本でもAXNミステリーで6日に先行放送でエピ1が、全6話は7月に放送とのこと、異例の早さ!と思ったら、今年の4/30にイギリスで始まる前に、BBC America で去年の11月に放送されていたからなのでしょうね。海外との時差が少ないのは日本のファンにとっては嬉しい限り。でもうちではCS放送見られない環境なので英BBCの方を頑張って見ました。
70年代MI5が舞台の冷戦スリラーと聞けば、TTSSこと「裏切りのサーカス」が記憶に新しいです。
ロンドンの町並みの色調も、MI5内部の雰囲気も、当たり前だけど似た感じではあります。そして主人公の若い諜報員ジョーも、ギラムさんのご兄弟でしょうか?とも思える外見で、実にこのドラマを見るきっかけはそこでした。
ただ、日本の宣伝にはジョー役のトム・ヒューズを「第2のカンバーバッチ」とか「麗しいルックス」とか「ロック・スター然とした北部英国男子」とか、ドラマの紹介文よりもトムの紹介文の方が長く、せっかくのスパイドラマの窓口を狭めている気がして残念です。
だってタイトルロゴなんてあんなに無骨・・・↑
制作側としては男性のスパイドラマファンも視野に入ったマーケティングだからでは?
女子はメンズアイテムに抵抗なくても、男子一般は「女子供のもの」と判を押されたものは敬遠する傾向があると思うんです。それともAXNミステリーチャンネルのターゲットは女子のみなのかしら?
余計な心配は余計なお世話ですので、BBC Americaのサイトの登場人物紹介が充実してる(そしてちょっと笑える)のでその抄訳と感想を書いておきます。私の下手な訳よりも詳しい英文のオリジナルを読みたい方はリンクからぜひ。ただしエピ1を越えたネタバレありと思われます。
ジョー MI5諜報員
才能ある秘密諜報員。必要のためには手段を選ばず。彼のアンニュイなルックスと魅力をMI5は情報収集に利用しているが、寂しい人妻とベッドを共にすることが彼の任務というわけではない。(注:ボビーにそう言われてた)彼の人生は、ソ連大使館シェフのユリアと出会ったことで変わった。短くも戦時下にのみ起こりえる激しさと渇望に満ちた恋だった。秘密と偽りの世界から抜けるための最大の裏切り=亡命が失敗に終わったのだが、ジョーはMI5に戻って来た。
ダディの特別チームへの誘いを受けたジョー。もう1度祖国に仕えるチャンスでもあり、新しいミッション遂行により心を再構築して立ち直るチャンスでもあり、彼を裏切ったKGBの男に近づけるかも知れないから。
ダディ MI5のリーダー
誰も本名を知らない黒幕。
ボビー 対抗スパイ支部リーダー
高慢、怪しげで、野心的。ハロー、オックスフォード、そして秘密情報部を経、自信と機知、英国内いかなる組織をも網羅する「感動的な住所録」を手に入れた。
しかし家では猛烈な母親に支配されている。(私はこのシーンを見てこのドラマ好き!と思いました)
優秀な諜報員だが、彼の目指すトップの座にはまだたどりついておらず、同僚にリーダーシップに欠けると思われているのか彼の母がそう言っているのか。その地位につけないのは、未婚で適切な女性関係もないためで、彼の母はまさにそこを気にかけ始めた・・・(ともう少しサイトには説明があるのですが、この辺ですでにエピ1の範囲を越えています。でもボビーの存在がこのドラマに深みを与えておもしろくしていると思うのでつい書いてしまいましたw)
俳優のPaul Ritterはナショナル・シアター・ライブ「ザ・オーディエンス」でメイジャーを演じてもいる
サラ MI5ナンバー2
すぐに人を茶化すのだが同時に頭脳明晰。ダディが発掘した。
アラン 音声監視、盗聴担当です
21世紀だったならインターネット界で億万長者になっているであろうが、残念なアランは1970年代に生きる人。サラの夫。俳優は「シャーロック」のアンダーソンことジョナサン・アリス。
ジム 刑事
特別チームに警察から参加している、MI5ではアウトサイダー。彼の世界観は単純で理想主義だった・・・のだが、すぐにスパイ活動とは白黒つけられない暗いグレーの世界だと気づく。
ウェンディ 秘書
サラは例外だが、女性の進出はまだこの時代厳しかった。Nanniesと呼ばれるおそらく秘書室から駆り出された秘書歴数年のウェンディは、今回のこのチームへの参加は昇進チャンスだと受け止めている。
ジョー! 見かけによらず淡々と厳しいことを言って人を動かす切れ者の諜報員ぶりがカッコいい。だけど俳優のトムの声は、ノーブルな印象の外見とは違ってギャングの手下みたいと思ったのは私たけでしょうか(笑)。正体をバラすのに言った台詞「Welcome to MI5.」と、クラブのロシア女性に言われた「You are too beautiful to die.」の台詞に胸キュンです。この女性の存在もよかった。
あともう一つの最高の台詞は、アランの「ディヴィッドを入れる棺桶あったっけ?」と言うジョークでした!
ギーク女子っぽいウェンディ、これから変わるのか変わらないのか楽しみです。白襟シャツ、今も流行ってますが、彼女の長い襟はさすがにおしゃれからほど遠くて仕事ができないオーラを出してる感じ。このチョイスをした衣装さん好きです。
ジョーの恋人ユリアでさえも、冷戦下のロシア人だからなのかしら地味でヒロインには見えにくいです。美女の出ないドラマなのかしら?エピ1を見た限り、一番華やかなのはボビーのママ(推定65歳)で、次点がロシア人のキティ(推定57歳)・・・そうか、大人の女性を配してジョーをかわいく見せようという戦略なのかしら。
<ドラマの単語集>
dubious pleasure of being debriefed by you 君に事情聴取されるという怪しげな喜び
fiasco in Poland ポーランドでの失態
P45 解職通知
redeem yourself 名誉挽回する
veracity 真実
dead letter drop スパイが使う品物などの秘密の受渡場所
in terms of ~の視点から
Home Secretary 内務大臣
hasty 性急な
prudence 慎重さ
cock-a-hoop 得意顔の
(キャビプレのキャロリンの犬の名前?!と思ったら犬の方はCockapooだった・・・混乱しました)
the Fray MI5内のこのドラマの登場人物達が組織するグループの名/「争い」の意
cock-up へま
jurisdiction 司法権
encrypt 暗号化する
siege 包囲攻撃
infiltrate 潜入する
disaffected 不満を抱いている
altruistic (行動が)利他的な
>「You are too beautiful to die.」
分かる、分かるわ、その気持ち~~~! おばちゃん、お礼のキスで絶対マウストゥーマウスを期待したでしょ、なのにおでこにキスで、内心「ちっ」とか思ったでしょ!(←おのれのよこしまな感情を登場人物に不当におしつけている)
母親に言われ放題のボビー、私も大好きです。「ひょっとしてゲイ設定?」とも思いましたが、私の気のせいでしょうか……?
ジェイムズ・ボンドの先例もあるし、色男でも目立たない業でも
イギリス諜報部は伝統的に持っているのでしょうか?!
(いいぞもっとやれ!)
ボビー、絶対ゲイですよね、登場した時から!
あのカバンを持つ両手はまるで女子高生・・・・
BBC Americaの人物紹介を読むと、
これから母上様に色々言われそうな感じなので楽しみで仕方がありません!
トム・ヒューズの場合はさすがにそこまであけすけじゃないけど、「ハニートラップ」という言葉がこんなに似合う男性スパイも珍しいと思いながら観てました。いいぞもっとやれーーー!
>ボビー、絶対ゲイですよね、登場した時から!
やっぱり!! ということは、シリーズ後半に向けてそちらの問題が絡んだ展開も出てくるのでしょうか。ますます楽しみ~♡
もしやジョーは峰藤子枠・・・
そうか、このドラマなんでヒロインいないんだろうと思ってたら・・・
ボビーのBBCアメリカキャラ紹介を読んで「やっぱり!」と
思ったのですが、途中でネタバレを踏みそうな気がして来て
読むのやめました。今後を楽しみにしたいですから〜!!
今、スパイもの映画ドラマ花盛りとなってきましたね!
一緒に楽しみましょう~~!!