↑ ザ・ガーディアンより
1/29にもリンクを貼ったインタビュー記事ですが、訳もしたいところ長文に手をつける時間が取れないでいたら、あちこちのメディアがここから一部抜粋して「Qは不満」のような記事を書いてるのをさっき発見してしまいました。
確かにインタビュー中「No Time To Die」で「Qにはボーイフレンドがいる」ことがわかるセリフがたった1行だけ登場していて、それはQのセクシュアリティの暴露にしてはそのセリフに続くセリフもシーンも後にも先にも何もないことへの気持ちとして「 I remember, perhaps, feeling that was unsatisfying.」とインタビューがあった時に後から脚本を初めて読んだ時を回想してウィショーさんが言ったことなんです。
この話題は結構長く、インタビュアーの意見も含めて前後あるのに「unsatisfying」をあえて切り抜く他のメディアのアクセス数稼ぎ見出しに私は心が震えました。
まさにこのインタビューの締めのあたりで、ウィショーさんは「矛盾するものが大好き、曖昧で多義的なものが。」と発言しています。
それを全く無視した記事の切り取りでパパラッチのようなことを!
実は去年の秋にも同じようなことがあったのを覚えています。あれもボンド映画でのウィショーさんのインタビューで「ゲイの俳優によるボンドがいてもいい」という発言が短く切り取られ「ゲイボンド」という見出しがあちこちのメディアにババーーッと並んだのでした。
こんなことをされたら、インタビューでプライベートなことを語る気なんてなくなるのは当たり前。
「インタビューは大の苦手」と言いながら、心の中を一つ一つ言葉に変えて出してくれるウィショーさんの心が傷つかないことを願うばかりです。