Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

華麗なるメイクダウン!?

2019-09-06 19:41:00 | イギリス
「クイア・アイ」というNetflixの一般人変身番組が人気です。何話か見てみましたが、通常のファッションアドバイス番組と大きく違うのは、服やお化粧だけでなく、精神面も、自宅のインテリアも、なんと仕事まで良くなるようにサポートしてくれることです。アドバイザーの5人組も番組の魅力。

一方、同じNetflixで強烈な変身番組を見つけてしまいました。



オリジナルタイトルは「100%HOTTER」邦題は「華麗なるメイクダウン!?」
実はこの邦題、珍しく的を得ている良い出来です。

だって変身しに来る人たちが、それ以上メイクアップは無理でしょう?!な、盛り盛り500%な服とメイクなので、メイクダウンさせて本人の魅力を引き出す、という番組なのです。

この写真の彼女なんかは、beforeもまあまあかわいいのですが、ドラァグクイーンくらい激しく、ホラー映画のように怖い人もザクザク出てくるんです。



バストをAカップからダブルGに整形した人もいて、オッさんが見るエロ映画に出てくるような巨乳体型でどう見てもファッショナブルには服を着こなせないでしょ、と私は思うのですけど本人はいたって気に入ってたり。

とにかく極端に作り込んだ外見の人が出てきて、自分の魅力と、改善したいことをしゃべるのが面白くてつい見てしまっています!

日本と違って、一方的に直接的には人の考えを否定しないで尊重するいわゆる個人主義の社会ゆえだと思うんですが、激しいルックスの人たち皆自分のおしゃれは正しいんですよ。

とは言ってもやはりそれがすごいことになっちゃってるのは薄々感じているので、自分の個性を保ちつつも好感度の高い自分になりたいと思ってるみたいなんですよね。微妙な心理〜

10〜30代の若者なので、ヘア、メイク、服のプロがちゃんと本人の希望も取り入れつつ、より洗練されたバージョンのその人にしちゃいます。

その前に自己流メイクをとって、素顔に向き合うプロセスがあって、その時にほとんどのビックリ仰天ルックスの人たちは、自己防衛本能がとても強く、素の自分では他人に受け入れられない、と告白するところがキュンときます。

あと面白いのは、やはり日本基準に比べイギリス基準は基本メイクが濃いんだけど、それを一般の人たちが「ナチュラルで素敵!」「すごい綺麗な人!」って評価してるんです。評価してる通行人の人たちは、本当にロンドンの道を歩いてるような普通の人なんだけど、一般基準が派手なんだなあと実感。

それと、心に闇を抱えている激しいルックスの人たちが、ちゃんと発言できる点も好き。大人のアドバイザーたちと対等に、でもお行儀が悪いというわけではなく会話ができてる。(テレビ番組だから喋れない人は出さないのかも知れませんけどね)

というのを見て、イギリスは価値観の振れ幅が広いのに、お互いに尊重してて気が楽そうだな〜と、

社会人になっても髪型とかメイクを規定される国で羨ましく思います。