Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ENDEAVOUR 0102 fugueの謎

2019-07-18 00:00:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
いつからだったか、若モースの推理にはついていけなくなり、もう理解できなくても謎は謎のまま追求することをやめていました。

実はENDEAVOURのシリーズ1エピ2からすでにその兆候があったんですが、初期のエピなので「私にはよくわからないモースの推理」として記憶に残ってたんです。

それが先日オックスフォードで参加したツアーで、ガイドさんがその謎について「歴史的知識がないと難しい」と触れたのをきっかけに俄然好奇心が湧き調べました。

その謎とは「誘拐された6歳の女の子デビーの居場所をモースがどう推理したか」というものです。

「歴史的知識がないと難しい」なら、調べればわかるんだ、と気付いたのです。


最初から理解できてた方々はすごい・・・私は日本語字幕で見ても英語字幕で見てもどうも今ひとつわかりませんでした。そこで英語字幕から一つ一つ見てみたら、オックスフォードの建物のニックネームや歴史がちりばめられていたのでした。



①女の子の赤い靴から出てきたメモ「リブラ・アイドルの近く」

→アナグラムで「ボドリアン図書館」のことだった。
 図書館に行ったモースは犯人にナイフで刺される。

②犯人の変装道具と持ち物が図書館近くで発見される
 「警官の一部は役に立たず 全員悪人だ」と書かれた楽譜が

→モースが病理心理学者に見せると「ボカルドの三段論法」だという返事
 「否定文、肯定文、次に『ゆえに〜〜である』と続く論法」

③モースが「警官の一部は役に立たず 全員悪人だ」に続く文を考えながら
 殉教者の記念碑(Martyrs Memorial)を通りかかった時に閃く

→16世紀のプロテスタント迫害の時に改宗せず処刑された聖職者たちが
 処刑まで投獄されていたのがボカルド牢獄だった。
 その牢獄は聖マイケル教会の近くだったとされる。
 モースが向かって女の子を発見したのがその教会。

というわけでした!!ふうううう〜


やっとこの理屈が分かったことも嬉しかったけれど、
なんとこの聖マイケル教会が、私が泊まった寮の隣の教会だったんです!

この写真の右端の木の陰に近代的なガラス窓が見えますよね。



そのガラス窓越しに撮った写真がこれだったんです!



もっとも、教会の外観は、ドラマでは別の教会を使っていると思います。あんなに広い外庭はなかったですもん。

でもその教会の説明をモースがサーズデーにした時にサーズデーが、

「タワー教会にドアが展示されてる牢獄のことか?」

って確認してるんですけど、

そのTower Churchとは聖メアリー教会のことで、高い塔があって上まで登ることができ、私は上から写真を撮るために入場料払って細い階段を上がったんですが、その途中でサーズデーが言及したドアを確かに見てるんですよ!きゃー、その時は、何か昔の人に由縁のある扉らしいな、としか思わなかったですけど〜

そして殉教者の記念碑(Martyrs Memorial)、ツアーの集合場所でもありました。そうでなければ行かなかったと思います。

そうそう、女の子を母親に引き渡した後、ストレンジがモースにコーヒーをくれる場所、あれはペリカン・マンが子供達に救われたクイーンズ・レーンでした。


ガイドさんが言ってましたが、最近はもう人が増えたためオックスフォードでの撮影が年々難しくなってるとのこと。私もその原因の一人ではありますが、このENDEAVOUR初期には本当にオックスフォードでの撮影がほとんどで感動です。