良くも悪くも新時代のスパイディーでした。
今までのスパイダーマンとの1番の違いは、アベンジャーズの存在する世界のお話という点。
ピーター・パーカー撮影の動画が長々とスクリーンを占領するのが現代らしさだし、正体はバレてないけどYouTubeでスパイダーマンは有名なのです。
現実でもSNS登場以来セレブと一般人の距離が近い世の中なので、マーベルユニバースでも、アべンジャーズというヒーロー(セレブ)と一般人の距離も近いんでは?と発想できて、納得なんです!
シビル・ウォーで登場したスパイダーマンの、初ソロ映画とあって、他のヒーロー物第1作同様に「いかにヒーローとなったか」が描かれていますが、
それにしても全体がプロローグ的な内容だったな、というのが物足りなくて私は悪い点にカウントしちゃったかな。
予告にもなってた船真っ二つのシーン以上に本編のヴィランとの戦闘が印象に残ってないので、ひとつのお話としてのクライマックスに欠けたように思えます。
せっかく憧れのリズとホームカミング(パーティー)に行こうとお家に迎えに行ったらびっくり仰天?!というところでは盛り上がったんだけどなあ。
気に入った点は、ピーターの通う学校は、公立ではレベルの高い理系の高校で、典型的ないじめっ子白人美男美女が出てこなかったところ。アメリカの高校が舞台だとありがちなヒエラルキーを出さなかったのは正解。もう飽きちゃったものね。
それに、アベンジャーズは回を重ねるごとにシリアスな戦争映画のようになっていって、ヒーロー映画と言えども重いなあと思っていたので、世界政治の話よりもご近所の危機に立ち向かう方向転換が良かったと思います。
これまでのスパイダーマンに出てきた要素は意識して避けたのか、真相はわからないけど、リズも今回だけのヒロインで、怪しそうだったミシェルが本当のヒロインにこれからなるんじゃないかと思わせる。
リズ、せっかく可愛かったのに、まるでハリー・ポッターのチョウ・チャンではないですか。
でも、ミシェルのキャラクターがちょっと中性的でミステリアスで頭も良くて、彼女の方が新しい時代のヒロインとしてはやっぱり正解なんですよね。
あと胸のスパイダーマークがドローンというのもかわいい!
トムホは、もう期待通りの可愛いトムホだったので何も言うことがありません。
・・・と思ったら、あった、
設定では15歳、日本で言ったら高校1年生ですよね。
トムホの実年齢はちょっとだけ高く、撮影時にハタチ。たったの5歳でも成長期には大きいじゃないですか、
それでセミヌードになって鍛えられた上半身が見えてしまった時、15歳の少年というよりもやっぱり若い大人に見えました。
とか言っても私が15歳と20歳のヌードを見慣れているわけではありませんので、単に私の娘が同じ15歳なので、たまたま彼女の同級生の男子はもっとヒョロッと子供体型が抜けてないだけです。
思春期には成長に個人差も大きいし、
トムホ君はダンサーなので体幹を鍛えてあるのは当然ですから一般人には当てはまらないかもですね。
でもふと考えたら、アベンジャーズのいる世界のピーターの身体能力があんなに高いのは何故なんだろう?ピーターがアメリカ版ビリー・エリオットに出ていたなんて設定はないしな。