友人がMに絵本を送ってくれました。
読んであげたら、
「ハメルン」を「ハルメン」と
何十年もの間思っていたことに気がつきました
挿絵のケート・グリーナウェイは
「マザーグース」で有名ですので
かわいらしい子供達や女性の美しいイラスト・・・・
というイメージを持っていました。
そしたら、この本は何か違うんです。
かわいい子供ももちろん出て来るけれど、
怪しげな「笛吹き」や、
自分の利益しか考えていない
どこかの国の政治家と同じ「町の役人達」など
全体に暗い影を背負った感じです。
英語版の初版は1888年で、
この日本語版は、1976年の初版です。
70年代、ファンタジーの流行がありましたが
その波に乗って出たのかもしれませんが、
ラッキーな出来事だったと
今思えます。
文も子供向けとはいえ、
本格的な長い詩が
そのまま訳されていて、
毒抜きされていません。
でもなぜか、子供に読んであげたい。
世の中に暗い部分もある。
そのことをただ
そのまま伝えるのに
絵本はいいと思います。
裏表紙の裏にはエンブレムが。
私は獅子座なので、このライオンの紋章が大好きです
で、ネズミ退治のお話なので、
紋章の下にはチャーミングなネズミくんが・・・