雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

細蔵山の尾根で剱岳を眺める!

2011年05月11日 | 富山県の山

光学16倍ズームの威力で撮りました! 剣岳 … 三ノ窓 と 池ノ谷左俣 (中央クジラの影?)


2011/04/17(日)   細蔵山の尾根 (1234m)で剱岳を眺める!


金沢自宅(5:30)→金沢森本IC(5:50)→立山IC(6:30)→D 邸(7:00~15)→登山口P(7:30~50)
→河原~登山口(8:15)→1234尾根(10:35~13:30)→登山口(14:40)→P(14:55~15:10)
→湯神子温泉~立山IC(16:50)→金沢森本IC(17:30)→金沢自宅(17:55)


立山杉、最大級の巨木に遭遇  。。。


富山県、石川県、滋賀県から総勢11名が集まり、 「 I  Love 剱 眺め隊 」 を結成!
私達金沢勢は細蔵山頂までとし、最悪1330m尾根までの計画だったが、1234尾根まででも眺望としては十分
と言う事で、登り慣れている富山グループの計画に従い、1234尾根を本日の目標に変更した。
細蔵山は標高1551mあり、一つ手前の1330m尾根から一旦70m程下り、300m程の登り返しがある。
この登り返しがまた急登で難儀らしく、出発の時間から判断しても余裕がないだろうと言う話だった!

金沢から3名、富山のDさん宅で富山勢7名、滋賀県からの1名と合流後、伊折橋方面に向かう!
富山のメンバーT さんは、細蔵山登山道を整備された一人で、赤谷山に104 回登った記録の持ち主とか!
流石に地元の方達だ!数ある剱岳の展望台を巡り、お気に入りであれば同じ山を何度も繰り返し登って、
山頂で、あるいは途中であっても眺望の素晴らしい場所で、旬の食材でランチ会を楽しむ
それが山行の目的の半分くらいを占めているらしく、準備から解散まで実に手際が良いグループだ!
が、それだけではない!雪で大きく倒れ足元が危険な小枝など、ノコギリ持参でその場で切りながらの山行でもあった。

2009年の9月に整備されたと言う細蔵山への登山道は、登り始めの10分程が半端じゃない急登である!
今は雪の季節だったので、少し大回りをすれば、最初の2~3分の急登は避けられたようだが…。
若干残る雪で足が滑らないように、木の枝の助けも借りて三点支持必須、ストックは使えない!
そこが過ぎても全体的に比較的急な登山道であり、途中に何ヶ所か長いスパンでロープも張ってあった。

最も、整備以前は伊折橋を少し過ぎた河原にある尾根の先端から入り、もちろん積雪期だけの山として
果てしなく伸びる、木ノ根山経由のロング尾根を登ったようだ!かなりの時間と体力が必要だっただろう。
整備されて以来、それでもかなりハードな山ではあるが、知る人ぞ知る剱岳の展望台として、
季節を問わず登れるようになったのは、有り難くて、嬉しい♪ 事である。

早朝は雲が多く、富山に入っても剱が姿を現さないので、眺め隊の目標はどうなる事かと思ったが、
登山道の途中から徐々に雲は晴れ、大日の頭が見えてきたと思ったら、剱岳も少しずつ顔を出し始める。
硬い雪だったのでつぼ足で十分だったが、1150m辺りまでは気の抜けない登りが続いた。
日差しは徐々に強くなり、振り向くと木々の間に大日岳や剱岳が大きく見えていて、お~と歓声が上がる。
そして、1234尾根到着と当時、私達にようこそ歓迎!とでも言うように、スッキリと青空が広がった!

大窓や小窓、三ノ窓、池ノ谷左俣が大きく見える剱岳、早月尾根が目の前に伸びている!
剱御前山、立山連峰、頭だけの奥大日岳に、ドンと構える大日岳、赤谷尾根も一望でき、その先は赤谷山。

1234尾根では、恒例の雪のテーブルを囲んで、昼には少し早い時間だったが本日のお鍋の準備!
持ち寄った食材は多種…具沢山汁、氷見うどん、焼鳥、焼魚、焼おにぎり、焼餅、イチゴ、トマト、ケーキ、コーヒーetc

徒歩2~3分の場所にあると言う、大きな立山杉を見に行ったり、コーヒーを沸かして飲んだり…。
立山杉は一見の価値あり! これがまた半端じゃない巨木中の巨木!
11人で手を繋いで囲ってみようかと提案したのだが、それでは足りないだろうと、あっさり拒否された (>_<)

遊んでいても時間はたっぷりあり、青空の下でそれぞれが剣岳に思いを馳せる 。。。
あくまでも山頂を目標にしなくても、こんな風に仲間とワイワイ過ごすのも良いかな~ (天候次第だが)

私の場合は、剱岳にカメラを向けながら眺めていた時間が、一番長かったかもしれない (^^ゞ
池ノ谷左俣に剱尾根の影が少しずつ写り始め、まぁるく半円になって、次はクジラの形になって…
そんな細かい観察も出来るくらい、ただ剱岳をジ~っと見ながら、本日の仲間11人で3時間を過ごしたのである。
こんなことなら細蔵山まで行けたんじゃない?と、ぼそっと言っていた人が、約1名いたが…(^^ゞ

下り、 979尾根辺りまでカンジキ使用、1時間10分程で下山! 尻セードするには急すぎて危険だった。
最後の下りは慎重に下りて、朝使用して河原の途中に置いた長靴に履き換え、早月川を譲歩して駐車場へ!
通行止め地点の道路路肩に、朝は12台止めてあった車が、まだほとんどが残っていた!
早乙女岳に行って来たと言う、若い男性2人と同着になったが、途中でスキーを担いだ人達も見かけている。
山スキーヤーにとってこの辺りは、まだまだ滑れる圏内で、登山者ばかりの車ではなさそうだった。

伊折橋の真ん中から、早月川の流れと共に、まだまだ綺麗に見えていた剱岳や大日岳に別れを告げ
湯神子温泉に向かう道中や高速のSAなどでは、ちょうど桜が満開で綺麗だった!
細蔵山の山頂には立ってみたかったが、今回は下見だと思って、また次の機会が訪れる事を願おう。


登山口は 早月川譲歩必須!



富山県道333号 馬場島方面、伊折集落を過ぎると冬季通行止めとなる道路です!(帰路撮影)
富山県のHPによると、23年度の規制は5月中旬までとなっていた。 ( 例年より積雪が多いせいか?)
開通になれば、本来なら右側の電柱手前の路肩が、雪が解ければ車5~6台の駐車スペースとなる。
電柱2~3本先(道路沿い右手に)お地蔵さんがあったので、通り過ぎればUターン、目印にすれば分かりやすい。


 
ガードレールの切れ目から、早月川の河原に入る! 一つ目の川は工事用の橋を利用して渡る事が出来た。


 
二つ目は深さ10cm、巾20m位、ここまで長靴で来たので、渡り終えて持参した登山靴に履き替えた。
裸足でもOKだが、雪解け水は骨身に沁みる冷たさ…長靴は帰りにも使用するので、まとめて木の陰に置いた。
渡り終えたら早月川を右手にして河原を10分程進む! 登山口は左手の藪の中にある。


冬場は分かりにくい登山口



川の譲歩や靴の履き替えも含めて、道路からここ登山口まで20分程かかった!
雪が解ければ、河原の大きな石に赤いペンキで登山口の案内があり、迷うことは無いかも知れない。


 
一旦登って一息ついて再度登る(左画像)、イメージは登りきって後ろを撮った右画像!


 
再度登りきった個所は平坦、急坂をよじ登ったので一息つきたいところだが、皆さん元気いっぱいで先を急ぐ!
左手に夏道が見えており、雪はほとんど融けていたが、このあと倒木や小枝が覆う細尾根を行く。


 
日差しが徐々に回復してきて、登山口では何も見えなかった大日岳が真っ白な頭を現す!
大雪と戦いながら成長したのだろうか? 海で泳ぐタコ足のような立山杉の横を通り過ぎる。


 
開けた尾根でやっと休憩!ここからは木々間に剱岳が見えていたが、若干光で白っぽい。


 
益々お天気回復!残雪が多くなってきたので、夏道を時々外しながらトラバース気味で近道を行く!
中途半端な残雪個所以外は、やはり雪の中をつぼ足の方が断然歩きやすかった。


目標地点 1234m尾根からの 剱岳



ここからは、剱岳の早月尾根が真正面に見えていた!やはり土倉山から見るより剱が大きい。



中央眼下に 中山、その奥のピークが 大日岳だ!


 
何も語らなくても、ご想像にお任せ画像 (^^ゞ …一つだけ言えば、イチゴとトマトは冷えて美味しかった


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1 赤谷山 ・赤谷尾根・白萩山 ・赤ハゲ・白ハゲ   2 大窓 ・池平山    3 小窓の王 ・三ノ窓・池ノ谷左俣 ・剱尾根
4 長次郎ノ頭 ・剣岳山頂    5 前剱 ・一服剱 ・早月尾根    6 剱御前    7 立山連峰  
8 奥大日岳     9 大日岳     10 早乙女岳



のんびり散策 巨木を見つける 。。。



立山杉の巨木を発見! 360度複雑な形をしているが、確かに1本の木だった。
表と裏で相当の温度差があり、こちらは陽が当たらないのでやや暗い、冷え冷えの裏(北)側。


 
明るく陽のあたる表(南)側       裏側には巨木の主、龍の顔?牙のように見えるのは氷のツララ



途中までカンジキで下山!


 
大日岳を頭上に見ながら カンジキで下山開始!   早月川の譲歩…長靴を忘れた人は裸足で!



飲めそうなほど透明に澄んでいた、早月川を流れる雪解け水。



河原から、中山の上に剱岳が頭を覗かせているのが見えていた。
画像右下…道路山側に赤く見えているのが、駐車の目印になるお地蔵さんだ!


 
(帰路車から撮影)除雪は完璧なのに、車はここから先へは行かせないよ! ××× 剱にも大きなバッテンが
右画像は、帰路の伊折橋からの大日岳、下から見上げると また雰囲気が違って見えていた。



いつまでも綺麗に見えていた、伊折橋からの剱岳! 川の流れる音に癒され、しばし耳を傾ける。
富山に住んでいた頃は、天気に誘われここまで走って来た時もあったなぁ…久しぶりに立ち止った伊折橋だった。




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4 コメント

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憧れの剱岳 (kakashi)
2011-05-12 15:44:26
剱岳には一度は登って見たいとその秀麗な姿を見るたびに思っていました。
いつもながら素敵な写真ですね。光学16倍ズームの威力もさることながら、早見尾根と真正面から対峙した写真も現場にいるようで臨場感満点です。これからも素敵な山と花の写真を期待しています。
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kakashi さんへ (snoopy)
2011-05-13 11:43:07
kakashi さん、いつもコメントを頂きありがとうございます。
実は私も、剣岳にはまだ登頂していません (^^ゞ
2007年9月に一度挑戦したのですが、前剱まで行って天候悪化で泣く泣く撤退しました!
この時に前泊した剣山荘で、映画 「 剱岳点の記 」 の俳優&スタッフさん達と一緒になったのが、唯一の思い出です。
早月尾根は、あの場所から本当に真正面でしたね!
いつか早月尾根からも剣岳に登ってみたいなぁ…と、私もあの尾根を見る度に思います。
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圧倒されました (yama)
2011-05-13 23:38:51
snoopyさん、こんばんは。
景色・お天気が最高ですね!今年の夏は、たとえば8月の最終土日ごろに早月尾根から剱岳に登れないかなあ、と思っています(平日でもOKです)。ご一緒にいかがですか。
返信する
yama さんへ (snoopy)
2011-05-15 02:19:13
コメントありがとうございます。
目的が剣岳を眺め隊だったので、お天気に恵まれ最高のロケーションでした。
残雪でも、雪の季節だからこその眺望でもありましたが。
早月尾根からの剣岳、参加したいです!
それまでに頑張って、足を鍛えておかなくてはと思います (^^ゞ
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