白雲去来

蜷川正大の日々是口実

遣独潜水艦作戦。

2024-06-13 15:52:20 | 日記

6月10日(月)曇りのち晴。

朝食は、抜いた。昼は、レトルトのカレーうどんのルーに冷凍のうどん。ワンタンスープ。夜は、冷やし中華、ポークソテー、ナスと舞茸のオイスターソース炒め。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

随分前の事だが、確か沖縄に行った時に入ったプラモ屋で、盟友におだてられて1メートルもある「Uボート」のプラモを買ったが、包装もそのままで納戸に眠っている。潜水艦そのものも好きだが、洋の東西を問わず潜水艦の映画が好きで、DVDを沢山持っている。白眉は1981年二公開されたドイツ映画の「Uボート」だと思っている。

戦争中、ドイツから技術供与を受けるために「遣独潜水艦作戦」というものが行われた。日本から潜水艦で往復すると言う極めてリスクの高い作戦だった。当時、制空権、制海権のほとんどが連合国側にあり、五回に渡る作戦で、成功したのは一度だけであった。最後の遣独作戦に使用されたのが、伊号第五十二潜水艦(艦長宇野亀雄海軍中佐)である。しかし昭和十九年六月二十四日、往路大西洋にて米護衛空母ボーグの艦載機の攻撃により撃沈された。この時の艦載機が、伊五十二を撃沈する際の音源が残っている。当時米国は、音響追跡魚雷「マーク24」を開発しており、潜水艦を探知するソノブイと併用して確実に潜水艦を撃沈させる技術を持っていた。

NHKで放送されたが、ユーチューブやニコ動画などで見ることが出来る。伊五十二潜のシュシュというスクリュー音、しばらくして魚雷の命中する、ドーンという音。米軍のパイロットたちの会話も録音されている。爆発音が静まると、今度は伊五十二が水圧によってつぶれる「圧壊」の音が聞こえ、胸が締め付けられる。伊五十二は、昭和十九年六月二十四日午前一時、北緯十五度十六分、西経三十九度五十五分の地点に沈没。乗員一〇六名、便乗者九名の方が全員戦死なされた。この遣独潜水艦作戦については、吉村昭の『深海の使者』(文春文庫)に詳しい。


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