白雲去来

蜷川正大の日々是口実

猿は木から落ちても猿だが。

2024-10-31 13:59:43 | 日記

10月29日(火)曇り。

自民党の歴史的大敗の報を受けて、一瞬頭に浮かんだのが、大野伴睦(調べてみてね)の「猿は木から落ちても猿だが、政治家は選挙に落ちたらただの人」という言葉。非常識なと顰蹙を買うかもしれないが、選挙速報を見ながら一杯やるのが好きだ。悲喜こもごも、こんなドラマチックな出来事を、高みの見物できるのだからこんなに楽しいことはない。その昔、速報で当確が出たが、それが誤報で、後で落選と知らされ、支援者と一緒に上がった壇上で泣き崩れるのを見たことがある。

選挙結果は、驕る自民は久しからず。といった感がある。旧安部派の人たちに気を使ったのか、最後の2千万円が、止めを刺したのは誰もが思うこと。通称「裏金議員」も、お金の感覚が一般の国民とかけ離れていると言うことを、全くわかっていない。パートで働いても自給1150円程度。そうやって生活している人たちのことを思えば、たとえ犯罪ではなくとも、国民から指弾されることは言うまでもない。31年前の平成5年6月に自民・共産を除く社会・新生・公明・日本新・民社・さきがけ・社民連・民改連の8党派の連立政権が誕生した悪夢がよみがえる。さあ自民党よどこへ行く。

夜は、おとなしく酔狂亭にて独酌。砂川ファームから届いた里芋をふかして「きぬかつぎ」にして肴に。今月は、仲良しの野呂、小林両氏から青森みやげのイカ、ホタテ貝が届き、連日、酔狂亭の卓上が賑わっている。


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谷中から熱海へ。

2024-10-29 13:49:54 | 日記

10月27日(日)晴れ。

自宅で朝食をとるのが面倒なので保土谷駅のパン屋でサンドイッチのモーニングセット。横浜駅から上野東京ラインにて上野へ。正午にマルイの前で群青の会の大熊雄次氏と待ち合わせて谷中の上聖寺にて行われる「憂国烈士之碑追善供養の義」へ出席。『憂国烈士之碑』とは、民族派愛国活動家の名を後世に残し、その業績を称えるために亡くなられた同志の名を碑に刻み、顕彰して行くというものとして、故荻島峰五郎先生が寺院に慰霊碑として建立された。毎年、全日本愛国者団体会議の有志や縁者の方々によって追善供養が行われている。野村先生の名も刻まれている。1時から本堂で法要。碑に刻まれている人たちの名前がご住職によって読み上げられるたびに、その人たちのことが思い出され感慨深い。その後、荻島先生のお墓と「憂国烈士之碑」にお参りして解散。

終了後に、大熊氏と上野駅に向かい、熱海の古屋旅館にて開催される「日本を糾す会」に出席のために在来線で熱海へ。伊豆方面に行く時は、電車の席は必ず左側。帰りは右側と決めている。訳は、小田原を過ぎた頃からの海の景色が好きなためである。小田原駅に着くと「おさるのかごや」が発車のメロディーとして流れる。二の宮駅は「朧(おぼろ)月夜」、国府津の駅は「みかんの花咲く丘」などが流れて聴いていて楽しい。5時に熱海着。部屋は、露天風呂付の四人部屋。犬塚博英、小川勝正、丸川仁といった方々と同室。皆一様に選挙の結果が気になると。私は、期日前投票済み。

六時から、宴会。談論風発、喧々諤々、喧々囂々、杯盤狼藉、高歌放吟。二次会の途中でマッサージを受けるために中座。選挙速報のテレビの音でほとんど眠れなかった。※写真は上聖寺にて、山口申先生(中央)を囲んで、民族革新会議の諸兄と。

 


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昭和のおっさんのたわごと。

2024-10-26 14:29:36 | 日記

10月25日(金)曇り。三上卓忌

ドライアイのせいか目がしょぼしょぼするので久しぶりに眼科へ。行くと必ずやらされるのが検眼。上、下、右と視力を測るのだが、保険の点数稼ぎなのか毎回やらされる。特に異常はなく、次は眼底の検査をするので車で来ないようにとのこと。近くのスーパーで昼食ように「天丼セット」を買う。590円なり。夜は、餃子、はんぺん焼、頂いたイカを大根と煮たものを肴に酔狂亭にて独酌。

ラジオを聞いていたら、来年の1月で「夕刊フジ」が休刊するとのこと。休刊すなわち廃刊のことである。電車に乗って気が付くことは、新聞を読んでいる人をまず見かけない。昔、と言っても何時頃のことか記憶にないが、電車の中で新聞を小さく畳んで読んでいる人が沢山いた。「夕刊フジ」はそう言った人たちのためにコンパクトサイズで発行された。しかし、多くの人が、新聞や週刊誌、本を電子版で読んでいる。紙媒体も時代の流れには勝てずに消え去るのみか。昭和のオッサンとしては寂しい限りである。

BCG、ツベルクリンと聞いて、分かるのは昭和世代だけ。多くの人が、その名残が肩にある。子供の頃は、それが何の予防注射かを知らずに打って貰っていた。いい加減なものである。それが結核予防と知ったのは、随分後のこと。その予防接種のせいで結核は絶滅したかと思っていたら、今日でもなお結核は年間約1万2千人以上の人が罹患し、約1900人が死亡していることを浅田次郎さんの本で知った。その結核の統計は2023年9月の政府広報によるものとのこと。コロナも、かつてのように毎日の患者の数字を発表しないが、どのくらいの人が罹患しているのだろう。ちょっと気になる。


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野村秋介大人31年忌・墓前祭。

2024-10-21 13:58:31 | 日記

10月19日(土)晴れ。

野村先生の獄中句集『銀河蒼茫』の「秋の部」の最初の句は、まためぐる秋のさみしさ 天の濃さ である。その句のように抜けるような青空。おまけにこの時期に30度の真夏日となった。夜中に雨が降ったようだが、正に野村先生は「晴れ男」。生前、随分と国内外の旅にお供をしたが、雨に降られたことは一度もない。雪の時はあったが、それはそれで先生らしい。まためぐる秋のさみしさの句が胸を衝く。

明日20日がご命日なのだが、遠方から参列する同志、社友の仕事の都合を考えて1日早い今日の土曜日にした。三島由紀夫のご命日は憂国忌。野村先生のご命日は群青忌。遺著となった『さらば群青』から命名された。名付け親は、元楯の会の一期生の阿部勉さんだ。

10時に、先生の菩提寺である浄発願時に着けば、既に100名近くの方が集まっていた。北は札幌、函館、西は、豊橋、名古屋、京都などから弊社の社友、同志諸兄が今日の31回忌である群青忌に馳せ参じてくれた。主催者の一人として、感謝に堪えない。11時の法要に先立って、先生の墓地内にある「道友・縁者之墓」に分骨している正田、岩田両氏の法要。特に今年は正田秀幸氏の七回忌となる。11時から本堂で法要。有難いことに札幌から畏友の田中清元和尚、弟子の藤村克宗和尚のお二人が来て頂いた。宗派は違うが住職の塚越和尚と三人での読経は圧巻だった。終了後に墓前にて焼香。恙なく31年忌の墓前祭は終了した。野村先生が亡くなられてから31年。特別な案内状も出していないにも関わらず、100余名の人たちが参集してくれる。正に門下生冥利に尽きる。

二時から、中華街に場所を移して、直会。参加は88名。犬塚博英先輩から「伊佐美」3本の差し入れ有り。あっという間に空となる。4時に終了。ご参集頂きました皆様に、衷心より御礼を申し上げます。


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思い出のラドー。

2024-10-20 13:47:13 | 日記

10月18日(金)曇り後小雨。

時計が好きで何本か持っている。決して高い物ではなくデザインなどが気に入ったものを衝動買いしたものばかりであるから、ポケットマネーで買える程度の値段である。その中でも、一番大切にしてるものが一本ある。野村先生が亡くなられる一年前の平成4(1992)年9月4日から14日まで約2週間、ローマ、ベネチア、ナポリ、シチリアと旅した最終日にパリに渡った。当初は、パリは予定に入っていなかったが、私が無理を言ってスケジュールに入れて頂いた。

何故パリか・・・。深い意味はなく、「花の都パリ」というイメージに対する単なるミーハー的な憧れに過ぎなかった。慌ただしく、ベルサイユ宮殿やルーブル美術館などを回ったが、印象に残っているのは観光船でのセーヌ下りとナイトクラブ「リド」でショーである。先生とシャンゼリゼを歩いている時に、なぜか時計屋に入り、「フラン(当時はEUに統一される前だった)が余っているので、日本に帰っても使い道がないのでお土産を」と言って買って頂いたのがラドーの時計である。それから32年が過ぎたが、これまでに2度ほどメンテナンスをしただけで、一度も故障したことがない。「群青忌」はもとより先生に関連する行事の時は、そのラドーを必ず着けていくことにしている。その時計を見ると、ナイトクラブ「リド」の帰り道にシャンゼリゼで、クラリネットとアコーディオンの二人の「流し」に演奏してもらった「パリの空の下セーヌは流れる」の曲が浮かぶ。歳を取ると、妙に昔のことが頭に浮かび、誰かに話したくなる。それをノスタルジジイと言うと浅田次郎さんの本で知った。

明日の、法事に参加するために横浜に泊まった函館、豊橋、京都の社友と「やまと」へ。大熊氏と佐伯さんが合流。その後「サリーズバー」へ転戦。


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