白雲去来

蜷川正大の日々是口実

料理の味よりも人間味。

2024-06-10 16:05:04 | 日記

6月7日(金)晴れ。

朝食は、抜いた。昼は、自宅で鍋焼きうどんに人参とナスの天ぷらを入れた。夜は、湘南餃子、レンコンのきんぴら、鶏の手羽の塩焼き、キュウリのナムル。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

嵐山光三郎の『文士の料理店』(新潮文庫)という本の中に、三島由紀夫がこういう一文を書いている。「自衛隊の食事は一日三食二百六十円である。マキシムは一食一万円である。おほむね値段からすれば百倍である。ではマキシムが百倍だけおいしかったかといへば、そんなことはない。自衛隊では自衛隊の食事が相応においしく、マキシムではマキシムの料理が相応においしかっただけのことである。その場その場でどちらもおいしいと思ふのは私の胃が健康だからであり、そしてそれだけのことである」。

値段が高いからと言って、必ずしも美味しいとは限らない。要は、食べた料理に値段が見合っているかどうかだ。店の味も当然大切だが、もっと大事なのはお店の人の味。すなわち「人間味」である。今日の昼食もそれなりに美味しかった。料理の味よりも、家族と同じテーブルで食事をし、世間話をする。料理の味に「人間味」がプラスされ、美味しいと感じるのだ。

銀座の「マキシム・ド・パリ」も一度野村先生のお供をして行ったことがある。お店の格に圧倒されて、料理の味などほとんど覚えていない。家に着く前の駅で、立ち食いの蕎麦を食べたことを、妙に覚えている。

 


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ホテルに中濃ソースがない。

2024-06-10 13:57:25 | 日記

6月6日(木)晴れ。

朝食は、抜いた。昼は、牛丼、シジミの味噌汁。夜は、キノコのオイスターソース炒め、カツ煮、ごぼうのみそ漬け。酔狂亭にて独酌。

事務所へ郵便物の確認にに行く。来ていたのは、何の関係もないダイレクトメールが一通のみ。事務所の窓を全開にして風通しを良くしてから、少し本の片づけ。整理をしようと思っているのだが、中々本を捨てられない。思いっ切って断捨離をしなければ。

くだらん話で申し訳ないが、私は、目玉焼きやオムレツ、ソーセージなどは、ソースでなければダメだ。海外に行く時は、必ず「中濃ソース」を持って行く。今や、醤油は世界中にある。「ソースを下さい」と言えば、「ソイソース」いわゆる醤油を持ってくる。「キッコーマン」は世界の共通語だ。しかし、中濃ソースの類いは、まずない。これは不思議だ。その昔、ソースは外国のものと思っていた私には、カルチャーショックだった。仕方ないので、海外に出る時は私には「ソース」は必需品。そのソースが、ホテルのレストランには、まず置いてない。心の中で、「中濃ソースぐらい置いておけよ」といつも思ってしまう。稀にウースターソースはあるが、私の好きな中濃ソースはない。横浜だけの文化なのだろうか、今度調べてみよう。

 


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