ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

100度目の夏

2018-08-21 18:57:52 | Weblog
西宮の陽は大きく傾いていた
決勝は終わってみれば予想された通りの結果だった
13対2
大阪桐蔭春夏連覇
プロ候補生をずらり揃える大阪桐蔭に
今大会の主役となった秋田代表、金足農業は遠く及ばなかった

中盤、2点のリードを追いかける金足農業はバントで一死二塁とした
1点を取りにいく作戦は大阪桐蔭を安堵させたに違いない
金足農業は敵の心理を読む余裕もなく
甲子園の神様に縋ったのかもしれない

しかし執念虚しく、試合は5回でほぼ決した
エースの吉田投手が今大会初めてマウンドを降りてゆく

それでも甲子園に神様はいたのではないかと僕は思う
今から103年前の第一回大会
秋田中が準優勝しているのは何かの力が働いたような気がするのだ
そして甲子園のマウンドは分かっていただろう
長い旅路の末に桑田真澄や太田幸司が帰ってきてくれた事を

夏の終わりの空に虹がかかった
100年の球児たちの汗や涙が昇華したかのように

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 無意味だと知りながら | トップ | 藤井聡太VS里見香奈 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿