ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

NHKスペシャルに北川景子が出演

2020-01-18 15:45:08 | Weblog
阪神・淡路大震災から25年が経ちました。NHKスペシャル「あの日から25年 大震災の子供たち」に北川景子がナビゲーターとして、その当時、小中学生だった人たちのその後を伝えました。

神戸出身の北川さん自身も小学2年で被災し、「隕石が落ちたような衝撃があった。助かって、普段の生活に戻りつつある自分に罪悪感もあった。そんな中で「がんばろう神戸」をスローガンにしたオリックスのイチロー選手らの活躍が励みになった。比べるのはおこがましいけれど、私も人々に発信する立場になったので、少しでも喜んでもらえるように頑張りたい」と語りました。個人的には「それに将棋の谷川さんが避難所から気の遠くなるような時間をかけて、対局場に向かったこと」を加えればパーフェクト。小学2年生の女の子にしては渋すぎますが。

それはさておき、この番組で印象に残ったのは、震災で母と弟を亡くした青年の話でした。失意の日々の中で、担任の女性教師が優しく彼に寄り添います。現在、青年は教師をしています。「周りの人に恵まれた」と彼は話します。どれだけ人との出会いが大きいかを物語っています。そして彼は、東日本大震災の被災者の家を訪れました。若い女性の「今、幸せですか?」という問いに「幸せです」と答え、彼女は「本当に?」と確認しますが、彼の答えはぶれませんでした。なかなか普通の生活をしている人でも、きっぱりと「幸せ」と言葉にできる人はそれほど多くないのではないでしょうか?確かに人は弱いけれど、同時に再生する強さも併せ持っているのだと再認識しました。その強さを引き出すには周囲の人の支えや社会の包摂が不可欠ですが。

昨日は比較的、順調に今を生きる人を取り上げていました。それを思うと、亡くなった多くの子供たちの未来が奪われてしまったのは残念です。若ければ若いほど、立ち直れる可能性は高いですし、むしろ災いをエネルギーに変えられた子もたくさんいたはずです。北川景子のような美しい女優、谷川浩司のように将棋の名人になれた子がいても不思議はありません。それよりもなによりも、幸せをつかむ才能はこうした悲しい経験をした人のほうがあるのかもしれません。


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