ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

あいみょんはいま、輝いている

2019-02-03 19:04:46 | Weblog
今日のTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」のゲストはあいみょんでした。太田光さんのリクエストだったそうですが、肝心な太田さんはインフルエンザで残念ながら欠席。しかし太田さんはあいみょんを相当、好きらしく会えない悔しさを手紙に込めました「拝啓、あいみょん様」で始まっった文章は太田さん独特のユーモアを交えながら「紫式部以来の逸材」(笑)など絶賛する内容でした。その中で「今の風潮にどうしてそこまで逆行するのかという音楽」というのは僕も同感ですね。

音楽に限らず無難に表現する風潮があるなかであいみょん、いや、あいみょん様は思いのたけをそのまま見事に言葉に変換しています。書きなぐる感じというんですかね。その表現に見合った曲調、歌声。この切羽詰まった表現は尾崎豊的な世界とも少し似ているような気がしていたのですが、彼女自身はスピッツが大好きで、初めて会ったときは号泣してしまったそうです。スピッツの草野さんもあいみょんも天才だとは思うけれど、個人的には結び付きませんでした。しかし、爆笑問題の田中さんは「マリーゴールドを聴いているとスピッツに影響を受けているのがよくわかる」と言っていました。確かに「マリーゴールド」をスピッツが歌っているのを想像するとぴったり合いそうですね。

僕は邦楽の世界にはもうあいみょんのような才能は現れないと思っていました。もし才能そのものはあったとしても、今の世の中にはあいみょんのような強い個性は受け入れられないだろうと。しかし、平成の終わりにきてこの大ブレイク。彼女の表現は時代に逆行していると同時にやはり普遍的なものでもあるのでしょう。

「パン屋さんになりたかった」「移動手段はスケートボード」。あいみょんがラジオに残していった言葉です。才能というのは儚いものでどこで壊れてしまうのか、枯渇してしまうのかわかりません。それでもいま彼女の天賦の才能が輝いているのは間違いありません。さて、そろそろスケボーで疾走しながら歌うあいみょん様でも見ようかな。



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