ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

谷川降級、そして決断

2020-01-24 17:59:01 | Weblog
昨日、行われた順位戦B級1組、谷川浩司九段と千田翔太七段との対局は千田七段が勝利し、谷川九段のB級2組への降級が決まりました。

予測していたこととはいえ、やはり残念です。注目の順位戦の進退ですが、谷川九段は「よほどの心変わりがない限り、B級2組で指します」と来期も順位戦に参戦する意向を表明しました。個人的には少し安堵しています。ひとつはまだ谷川さんの闘志が衰えていないこと、もうひとつは永世名人だからといって安易にフリークラスに編入してしまうと、それが慣例になり、後輩の永世名人である羽生九段、また次に生まれるであろう永世名人から指す自由を奪ってしまうことになりかねないですからね。

それにしても、来期のB2は格段に注目度が上がりそうです。藤井聡太七段の昇級はほぼ確実ですし、谷川九段との新旧中学生棋士対決、藤井・杉本の師弟対決も見られるかもしれません。

昨日の対局に戻りますが、谷川九段は角換わりの最新形で、AIの申し子である千田七段を相手に、持ち前の前進流でよく戦いました。谷川さんは「気持ちを入れ替えて頑張りたい」と言ったそうですが、それがAIを取り入れた研究であってほしい。自らの頭脳だけを頼りにする時代は終わりました。

谷川将棋の終盤の代名詞は光速流ですが、棋士人生の終盤はどうやら泥沼流を選ぶのかもしれません。
谷川さんに憧れ、その棋風にも谷川将棋の面影がある渡辺三冠や藤井七段、そして愛弟子の都成六段は、この決断をどう捉えるのか、谷川さんは彼らに何を伝えたいのか、将棋の神様は、舗装されていない道を歩こうとしている谷川浩司をどう見ているのでしょうか?
プロ入りから43年、最年少名人から36年、そしてあの震災から25年が過ぎました。

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