ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

しあわせの記憶(1985・10.16)

2017-01-09 22:44:54 | Weblog
昨日、渡辺謙主演の「しあわせの記憶」を見ました。謙さんの元妻役に麻生祐未、娘役に北川景子、二階堂ふみという豪華キャストでした。

何より、渡辺謙さんが格好よかった。「りんご農園はあんちゃんが継いでる」という軽いジャブ。杏ちゃんも立派な女優になりました。実の娘と同い年の北川景子が良くできた長女で、二階堂ふみ演じる次女は、優秀な姉を見て育ったせいか、自分に自信の持てない子です。そして、彼女と新しい家庭を築きたいと願う男性と、新たな人生を歩み始める麻生祐未演じる元妻。それを受け入れ、温かく送り出した謙さん演じる夫。娘たちもそれぞれ旅立ち、一見ばらばらになったように見える家族。しかし、これまで積み重ねてきたしあわせの記憶によって、固く結ばれているという物語でした。

北川さんはやはり、演技面でかなり成長したように感じます。綾瀬はるかが、国民的女優という立ち位置に慢心した訳ではないのだろうけど、伸び悩んでいる間に、北川さんは着実に力をつけた。こうなると、男性のみならず、同姓である女性にも支持されるようになるんですよね。

この家族の最初の幸せの記憶が1985年10月16日でした。夫と妻が出会った日。阪神タイガース21年ぶりのリーグ優勝。掛布のホームラン。佐野の犠牲フライまで台詞に盛り込んでくるとは。

僕もよく覚えています。しあわせの記憶ですね。尾花から打った掛布のホームランは確かレフトのポールを直撃したと思います。彼らしい逆方向への流し打ち。この追撃の39号ホームランで1点差とし、佐野の犠牲フライで同点に追いつき、引き分けで優勝を決めました。夜のヒットスタジオという歌番組の中で、放送していました。

この年の八月、日航ジャンボ機が墜落し、500名以上の方が亡くなったのですが、その中に阪神の球団社長も含まれていました。それから2ヵ月後の歓喜。空前絶後の虎フィーバー。思えば、日本の野球界も、この頃が最も幸福な時だったのかもしれません。大横綱、白鵬が生まれた年。とてつもない時間が流れました。


話題は変わりますが、爆笑問題の田中さんの妻、山口もえさんが妊娠したそうです。なんだか、全く再婚同士という気がしない微笑ましい夫婦ですね。田中さんは周りを幸せにする才能を持っている人だと思います。相方の太田さんも、いくら才能があろうとも、田中さんとの出会いがなければ、ここまでは来れなかったでしょう。病院で「おめでとうございます」と妊娠を告げられたその日は、田中さんにとって、しあわせの記憶として生涯、残るのでしょう。

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