ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

もしパニック障害にならなければ

2022-01-22 13:42:44 | Weblog

もしパニック障害にならなければ

いったい僕は何者になっていたのだろう

これまで何度も浮かんでいたことだが、運命と割り切っていた

割り切らなければ前には進めないから

 

あの頃、結婚するのは当たり前と思っていた 

将来はまだ漠然としていた 

それなりの大学に進学し

それなりの会社に就職する正攻法かもしれないし、何か明確なものを見つけ、それを追い求めたのだろうか?

様々な出会いがあっただろう

何度も機上の人にもなったろう

それでも結果は知りたくない

漠然としているから生きてこられたのだ

 

高校はそれまでの教育の延長で

僕は窮屈に感じていた

いよいよ卒業が近づき

すぐ先に眩しい光が見えた

その瞬間、思いもよらぬ深い暗闇の世界に堕ちた

皮肉にも早く老人になりたいという夢が生まれた

 

 

 

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