ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

卒業

2020-03-13 18:35:52 | Weblog
鈍い照明の薄暗い体育館に、春になりたての新しい光が差し込む
紅白の幕と、幾重にも並べられた椅子が、特別な日を物語る
僕らは「大地を愛せよ」などと口ずさむ
本当の意味など分からないままに

惜別と解放が交差する日
だから皆の顔には、涙と笑顔が織り交ざっている
健やかなる時、病める時、喜びの時、悲しみの時
明日から僕らは、別々の場所でそれらを積み重ねていく
頂上たる死に向かって
最後の卒業に向かって

ハーモニーのようなざわめき
包むように降る、白くて柔らかな光
未来を信じる権利があった場所
もはやそこへ戻っても
色あせた校舎のみが残り
未来がくっきりと消されている

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使いまわしの詩です。卒業生の皆さん、おめでとう。




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