ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

師弟対決

2018-03-08 21:37:44 | Weblog
今日、王将戦予選で杉本昌隆七段対藤井聡太六段の師弟対決が行われ、111手までで藤井六段が勝ち、師匠に見事な恩返しを果たしました。

千日手指し直し(同じ局面が4回繰り返される)になったり、指し直し後も、杉本七段得意の中飛車に対し、藤井六段にしては珍しい穴熊の堅陣を構えるなど、どちらかといえば、むしろ藤井君の方が負けられない意識が強かったのかなと推測します。

杉本さんが投了し、報道陣が殺到。穏やかにインタビューを受ける師匠とは対照的に、藤井君は表情も硬く、顔つきを見ているだけでは、どちらが勝者なのか分からない様子でした。しかし、次第に少なくなる報道陣と反比例するように藤井君の顔に笑みが浮かぶようになり、対局者から、次第に師弟の関係に戻っていくようでした。最後まで粘っていたカメラマンが藤井君の満面の笑みをとれましたね(笑)

勝った藤井君は勿論、嬉しい勝利に違いはないでしょうが、負けた杉本さんにとって、これ程、嬉しい敗北は生涯初めてでしょう。二人にとっては忘れられない一日になったのは間違いのないところだと思います。いつまでも続く感想戦は、コンピュータソフト全盛の時代に人と人の深いつながりが伝わり、非常に美しい光景でした。
コメント
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