ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

星々の本棚

2017-12-29 19:23:27 | Weblog
潮騒がこころを揺さぶる

西の空を見上げれば斜陽が眩しい

海辺にカフカはいなかった

カフカの繊細は腹立たしい

いれば、その背中を蹴ってやりたかった



限りなく透明に近い駅に滑り込んだ銀河鉄道に乗り込む

鉄道員の合図もそこそこに銀河は出発

メロスと並べて走らせたらどちらが速いか


トンネル抜けたら案の定、雪国だった

東京の雪と違って、さらさらして心地よい

童心に帰り、寒さも忘れた

いっそすべてを忘れたい

あの時のいのちも、それから、あの手紙も、あの巨塔も、あの運命の人も

ガリレオみたいに強くなれない

人間失格でいいじゃないか

カリスマも模倣犯も、人みな大河の一滴と言い聞かせ

コメント
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