ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

アベノミクスから遠い街

2013-01-13 20:10:44 | Weblog
アベノミクスから遠い街
午前10時、僕はいつものようにシャッターを持ち上げる
眩しい光が降り注ぐ

真冬のわずかな隙間を潜り抜け
小さな春が来てくれたようだ

店を開け、しばらくして自転車の老人が安いタバコを買いにきた
お客の来ないこんな日はエコー2箱がいつにもましてありがたい

ラジオから番組に不似合いな木綿のハンカチーフが流れ
その後のニュースは教師の体罰を伝えていた

一瞬だけ、学生時代の光景が脳裏をよぎる
少しだけ覗いて、僕は記憶のページを閉じた
未来に希望を持ってる顔した僕を見つけたから

学生時代の僕には今の僕の姿や辺りの景色は決して移らないだろう
そして未来の素晴らしき風景をいつまでも楽しそうに眺めているのだ



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