https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180330-00000013-jct-soci
作り方は簡単で、用意するのはガーゼと化粧用コットンだけ。
まず、化粧用のコットンを丸めて、縦長に切ったガーゼで包み「インナーマスク」を製作し、それを鼻の下に置く。その上で、縦横10センチ程に切ったガーゼを4つ折りにしたものを、市販のマスクに当てて装着する。息苦しい場合は、インナーマスクのコットンを半分にしても良いという。
実際、記者が市販のインナーマスクを作ってみると、ガーゼを切る時間を含めても1分とかからずに完成した。試しに着用してみたが、思ったよりも息苦しさはない。使用するコットンの素材によっても変わりそうだが、日常生活の実用には十分な着け心地だと感じた。
先のツイートの投稿者が紹介した環境省の資料「花粉症環境保健マニュアル」(2014年1月改訂版)では、インナーマスクで「さらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています」と指摘。その上で、インナーマスク着用時の花粉の除去率を調べたとして、
「市販のどんなタイプのマスクでも99%以上の花粉除去率を示した」
としている。
また、同じ資料には不繊布マスクだけの場合と、インナーマスクを着用した場合の花粉除去率の差を調べたグラフも掲載。それによると、不繊布マスクだけでは、その除去率は最大でも約85%で、実験開始から1時間20分後には70%程度まで落ち込んだ。一方、インナーマスクを着用した場合は、2時間の間ずっと90%後半の除去率が持続していた。
資料を発行した環境省環境安全課の担当者は、18年3月30日のJ-CASTニュースの取材に対し、上記の実験は「花粉症の科学」(共著)で知られる奈良県立医大元助手の井出武氏が行ったものだと説明。その上で、インナーマスク使用時の注意点について、
「やはり衛生面の問題があるので、定期的に交換することをおすすめします」
と話していた。