LINEで見知らぬ人に本名がバレる!? 人気SNSの怖い話

2012年12月23日 16時00分
 


今、LINEをはじめとする無料通話・無料メッセージができるコミュニケーションアプリの利用者数が増えています。現在、利用されている方も多いのではないでしょうか。相手と無料で電話できる、メッセージが伝えられるということで人気ですが、一方で「元カレにつながってしまった」「知らない人が出て怖い」というトラブルが続発しています。

今話題のLINE、カカオトーク、comm、この3つのサービスにおけるセキュリティの問題を説明していきましょう。

■強制的に電話帳が読み込まれるカカオトーク!?
LINE、カカオトーク、commともに電話帳を読み込むことで、電話帳に載っている友達と簡単につながることができます。しかし、便利であると同時に、会社の上司や元恋人など積極的につながりたくない相手に自分がアプリを始めたことを通知されるのは嫌なものですし、トラブルの元になりかねません。
 
LINE、commは登録の際に電話帳の内容をアップするかどうか選択できるのですが、カカオトークは登録するとそのまま電話帳がサーバーにアップされる仕組みなのです。もしカカオトークを使うとしたら、登録する前に電話帳を整理して自分が利用しているのを知られたくない相手を削除するしかありません。…

■commは実名制なのにプライバシー保護がダメ!?
最近、テレビCMが登場しているところから、commに注目が集まっています。
commは実名で登録するところから、Facebookみたいなものというイメージを持っている方も多いでしょう。しかしcommは実名にもかかわらず、検索した人にすぐに連絡できてしまうというのが怖いところです。
適当な名前で検索して顔写真入りで出てきた候補に対して、面識ない人であってもメッセージ送信や通話ができてしまうわけで、トラブルがおこりやすいシステムであります。
commをすでに利用していたら、「プライバシー設定」で、検索やトーク、通話の設定をOFFにして、電話帳のデータをアップした後にcomm上でつながりたくない相手をひとりひとり削除して自衛するしかないのです。

■LINEで知らない人に本名がバレてしまう危険も
スマートフォンにLINEを入れていない人は少なくなっています。しかし、パソコン版のLINEをご存じの人はどれだけいらっしゃるでしょうか。実は今このパソコン版が問題になっています。というのも、パソコン版を使うと、電話帳の名前ではなくLINEにはじめから登録している氏名が表示されるのですね。…

LINEに最初に登録する名前は大半の人が本名を使っています。それがパソコン版だと見られるということは、例えばLINEで知らない人と“友だち”になった場合、その人がパソコン版を使っていたら本名が知られてしまうかもしれないのです。

知らない人とつながってしまうだけでも嫌な気分になるものですが、さらに自分の名前を知っているかもしれないという怖い事態になりかねないんですね。

LINE、カカオトーク、commはそれぞれシステム上に問題がありますが、困ったことに運営側としては利用者がシステムに同意して使っているもの、という考え方をしています。

これらのコミュニケーションアプリを使っていると、つい身近な友人や知り合いとだけつながっているつもりになってしまいますが、ネットでのトラブルは一度問題が起きてしまうと根本的な解決が難しいものです。人気のサービスだから大丈夫、ということはネットにおいてはなかなかないので注意が必要ですね。