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旅行記、世相独言

バリのジゴロと大和撫子 -バリ島-(異文化体験16 神々の島への旅3)

2011年09月17日 15時08分06秒 | 異文化体験_アジア
(写真はクリックで拡大します)

バリのジゴロと大和撫子 -バリ島-  1993.9.27~10.2

 
             (左、右)グランド・ハイアットのプライベートビーチ 

 グランド・ハイアットのプライベートビーチは長さが1km位ある。色とりどりのビーチパラソルやビーチソファが自由に使える。適度な風にホテルの旗が靡き、凧が舞っている。凧売りがビーチで寝そべる客に声をかけてくる。遠浅の海は、潮が引くとかなり沖合いまで歩くことが出来、いろんな海の生物を観察出来る。

 
(左)潮が少し引き始めた状態 (右)潮が引ききった状態、かなり沖合いまで干潟の観察ができる。

 木陰のソファに寝そべってしばらくすると、頃合を見計らったようにビーチボーイが近づいて来る。「何かご注文はありませんか?」と片言の英語で聞いてくる。午後のビーチは人影もまばらで、ビーチボーイも暇を持て余している。こちらも暇なので話相手に丁度良い。年の頃は20代後半か。

      
   (左)ワンドリンクフリーチケット              (右)タオル等の貸出カード 

 以下はそのやり取りである。『』は私、「」はビーチボーイの会話である。

『結婚しているの?』
「独身だよ。」

『ビーチボーイの仕事で飯は食えるの?』
「飯は食えるが余裕はないよ。だから他にアルバイトをしている。」

『どんなアルバイトだい?』
「観光客の案内や相手をしている。」

「貴方は、車を持っていますか?」
『持っているよ。』
「どんな車?」
『トヨタの普通のセダンだ』
「いいなあ!俺も早く買いたいよ」

『観光客の案内や相手でお金になるの?』
「うん、日本の女の子は沢山お金持っているから」

『どんなことをするの?』
「こちらから声をかけて、バイクの後ろに乗せてあまり知られていない観光スポットに連れて行ったり、おいしいお店に連れて行って一緒に食事したり、飲んだり」

『バイクの後ろだと1人しか乗せられないよね?』
「結構、一人で遊びに来る女性がいるよ」

 ホテルの一般的な一室

『食事やディスコだけで終わらないだろう?』
「向こうもそれを求めているのじゃないかな。でも、日本の女性は最高だよ、色も白くて、優しくて。でも、ベッドの上では大胆だよ。この前なんか、2人で俺も友達呼んでバイク2台で。夜はくたくただったよ」

『それで、幾ら位になるの?』
「全部向こう持ちで、最後に大体1万円くらい小遣いくれるよ。あ~あ、マチコやケイコに早く会いたいよ。俺も日本に行きたいなあ!」

 まあ、ざっとこんな会話が交わされたが、最近このような日本女性が増えているという。

 
ホテル内のプール(左)とエントランスの裏側(右)、ガムランの調べが風に乗って聞こえてくる

 うだるような暑さで昼間ごろごろしているバリの男達、夜ベッドの上でしっかり奉仕することで大和撫子を翻弄し、大和撫子は滞在中のアバンチュール、後腐れのない擬似恋愛を楽しみ、帰国してしまうとバリのジゴロは次なる女性のナンパに走る、このような繰り返しは夜毎展開されていると言う。5~10人のパトロンを抱かえるジゴロもいるらしい。

 一人バリ島通いする大和撫子は、皆この類なのかなあ?



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