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旅行記、世相独言

我が家の別荘 「休暇村紀州加太」

2024年07月26日 22時47分59秒 | 異文化体験_日本

 我が家に別荘などないのだが、あたかも別荘のように使っているのが「休暇村紀州加太」。大阪府と和歌山県の境に位置し、大阪湾の入り口を蓋するように横たわる友ヶ島を眼前に見る漁港の街が加太(かだ)である。

  
施設周辺地図              宿舎からの眺望(右手:二つの島が友ヶ島、沖合:薄っすらと淡路島、沼島)(左手:加太の街、淡嶋神社)

 温泉好きの我々夫婦は、高速道の整備が着々と進んで1時間半で行ける白浜温泉に年数回通っていたが、ある知人から加太にもいい施設があるよと聞き、最近は休暇村紀州加太がそれに取って代わって、我が家のあたかも別荘のようになっている。

 我が家にとって休暇村紀州加太、何がいいのか?
(1)露天のインフィニティ風呂から様々な眺望が楽しめる。
 紀淡海峡を望む高台の露天風呂からは、眼前に友ヶ島(地の島、沖ノ島)の二つの島、その先に淡路島と国生み伝説の島沼島(ぬしま)、視界が良ければ四国徳島まで見渡せる。
 泉質はややまったり感のあるナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉。
 更に、海上を無数の漁船や大型船が行き交い、上空には関空に飛来する航空機の機影、夕刻には島影に沈む真っ赤な夕日を楽しむことが出来る。
 インフィニティ風呂     心のあらわれる真っ赤な落日   国生み伝説の島「沼島」周辺は鱧漁場で有名

(2)葵会席を基本とする海と旬の食材を生かした様々な会席料理が楽しめる。
 それに加え、総菜コーナーで自由に天ぷら等の総菜、ご飯、みそ汁、サラダ、沢山のデザート類も楽しめる
2021年2月の基本会席「葵」のお品書き      同・朝食の和風膳           朝の名物おにぎり
   
2022年2月クエ会席       2024年7月厳選少量会席(鮑,紀州牛,鰻がメイン)
 注)季節により会席メニューは異なります

(3)施設そのものが比較的新しく、部屋からの眺望も楽しめる。
       
            高台にあり全室海の眺望が楽しめる

(4)全国の休暇村共通のQ会員(無料)になれば一般料金より1000円安く利用することが出来る。
 またQカードに利用に伴うポイント加算があり、次回施設利用時に使うことが出来る

(5)滞在中の各種体験プログラムも楽しめる。
 「朝の森林浴」は明治時代に造られた砲台跡と展望台への散策で、明石海峡大橋や神戸まで望むより広い眺望が得られるお薦めプログラムである。

              展望台から見る3つの瀬戸
  明治時代の砲台跡
  淡路島にも同様の砲台跡があり、大阪湾の重要な防御施設

 近隣には女性にとっては雛流し行事で有名な淡嶋神社もあり、お昼時には加太の港のいなさ寿司で海鮮丼などがお薦め。
  3月3日ひな祭り(桃の節句)の日、全国から送られたお雛様の雛流し供養が行われる淡嶋神社

 
           加太漁港のいなさ寿司の海鮮丼

(6)後期高齢者の我々にとって何よりいいのは、45分程度の短時間の運転で旅行気分を味わうことが出来る
 利用時期によっては11時まで部屋を利用することが可能な場合も。

 とまあ、良いことづくめのようだが、優れたコスパが故か、結構稼働率がいいようで希望する時に利用できるとは限らない。

 話は変わるが、友ヶ島にまつわる思い出も当施設への愛着の一つである。昭和37年、高校2年生の時、友人たち6名で友ヶ島にキャンプで出かけた。出かける前日、加太から紀伊半島を少し回り込んだ所の下津に大きな石油精製工場があり、そこに入港した大型タンカーの乗組員がコレラに感染していて海洋汚染の可能性があることから、友ヶ島を含む周辺海域での遊泳禁止命令が出た。

 折角の計画を今更止めようとはだれも言わず、キャンプを強行。初日は泳いで、二日目は漁師さんに船を出してもらって朝釣りに出かけた。大した成果がないまま数時間が過ぎた頃、全員がゲーゲーやりだした。すわ、昨日の海水浴でコレラに感染か?と大騒ぎになったが、単なる船酔いであった。休暇村加太の早朝の露天風呂から眼下の多くの釣り船を見ながら、往時のひと騒動を思い起こすのである。


宿舎玄関前の桜                沢山の燕が窓際に訪問          食事をしながら楽しむ落日





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